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レポート

【Krush】横山朋哉と松山勇汰が期待通りの熱闘!横山が豪快KOで初防衛、児玉兼慎が伊藤健人を破り元王者に2連勝、西京佑馬が古宮晴からダウンを奪う

2024/12/08 21:12
Krush.1682024年12月8日(日)東京・後楽園ホール ▼メインイベント Krushスーパー・フェザー級タイトルマッチ 3分3R延長1R〇横山朋哉(リーブルロア/王者)KO 3R 0分37秒 ※左ボディ×松山勇汰(ALONZA ABLAZE/挑戦者)※横山が初防衛に成功。  横山は2023年2月のKrushで元ムエタイ王者のペットサムイ・シムラに判定勝利し、6月のK-1では大岩龍矢と激しい打ち合いを制した。9月のK-1では、元K-1フェザー級王者・江川優生とのスーパーファイトで判定勝利。2024年2月にKrushで髙橋直輝を判定で下して第12代Krushスーパー・フェザー級王者になると7月のK-1ではカベロ・モンテイロを初回KO。今回が初防衛戦となる。戦績は18勝(8KO)4敗のサウスポー。  松山はK-1甲子園2020 -60kg王者で、2020年12月のプロデビューからK-1で2連続KO勝利したが、2021年12月の寺田匠とのホープ対決ではダウン応酬の末にKO負け。初黒星を喫した後は目黒翔大に判定勝ち、SOULにKO勝ち、岡嶋形徒に初回KO勝ち、チャン・ウヒョクに初回KO勝ち、西元也史にKO勝ち。2024年3月はRISEとの対抗戦で原口アンドレイに判定勝ち、7月には山本直樹をKOして7連勝中。戦績は9勝(7KO)1敗のサウスポー。  1R、両者サウスポー。横山が左カーフで先制。その後も左カーフを狙い撃ちにしていく。松山はヒザ蹴り、右の三日月気味の前蹴りで応戦。互いにジャブを突き、横山は左カーフ、松山は細かいステップを踏んで接近すると連打と左ストレート。横山は左フックを繰り出すが松山はダッキングでかわす。  2R、左カーフから左フックを打って行く横山に松山はヒザを蹴るが、横山が左フックを連続ヒット。松山は左フックを浴びながらもヒザを突き上げる。さらに右ボディ。松山のヒザに左フックを合わせ、右ストレートにつなぐ横山。それでも松山はヒザを蹴っていき、パンチでもボディを打つ。横山の左フックを浴びながらも前へ出ていく松山。  左右ボディとヒザで横山にコーナーを背負わせるが、横山も左フックを打つ。パンチからのヒザで前へ出る松山に横山はパンチで反撃するが松山の攻勢が続く。そして、ロープを背負った横山に松山が左ヒザを上げたところで横山が狙っていた左フックをヒットさせてダウンを奪う。ガードを固める横山に松山がワンツーも横山が左ストレートを返す。  3R、横山が左右フックで序盤から仕掛け、フルスイングの左ボディからの右フック、さらに左フックからの左ボディで畳みかけると2度目のダウンを奪う。そして横山が左右ボディの連打、松山が崩れ落ち、レフェリーはここで試合をストップ。横山の豪快KO勝ちとなり、横山はコーナーに駆け上って勝利をアピール。横山の手拍子に合わせて場内から「ともやコール」の大合唱。  横山はマイクを持つと「松山選手本当に強くて試合前からけっこう頑張ったんですけれど、本当にありがとうございました。会場に来てくださった200人ちょいかな、皆さんありがとうございます。60kg終わってないですよ、まだ僕がいるので。これから僕の時代です。スーパー・フェザー級は僕に任せてください。世界を獲るので。そして宮田さん、来年群馬大会もういいでしょう。やりましょう!」と叫んだ。 [nextpage] ▼Krushライト級 3分3R延長1R×伊藤健人(K-1ジム蒲田チームアスラ/第9代Krushライト級王者)判定0-3 ※28-29×2、28-30〇児玉兼慎(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)  伊藤は3連敗を喫した後、2022年6月に階級をライト級に上げて初戦で南雲大輝に2RKO勝ち。9月は弘輝に判定で敗れるも12月は鈴木翔也に判定勝ち。2023年2月には堀井翼から得意の右フックでダウンを奪って判定勝ちした。7月にはK-1でティントーンからも判定勝ち。2023年9月のK-1横浜大会で里見柚己をKOし、2024年2月に里見が保持するKrushライト級王座を懸けての再戦でもKO勝ちして王座に就いた。しかし、7月の初防衛戦で大岩龍矢に敗れ王座を失っている。戦績は15勝(5KO)13敗4分。  児玉は2020年11月からKrushに参戦し、2戦目で提髪和希に判定で敗れるもその後は3連勝。2023年6月にKNOCK OUTの大谷翔司に判定で敗れ連勝はストップしたが、2024年1月には第6代Krushライト級王者・瓦田脩二からKO勝利を奪った。戦績は6勝(2KO)2敗。  1R、右ローの蹴り合いからスタートし、伊藤が右フックを空振りしたところに児玉が左フックを引っかけるようにして打ち、ダウンを奪う。ガードを固める伊藤に児玉が連打、伊藤は右カーフと左インロー蹴る。ガードの上からパンチを打つ児玉に伊藤はローとカーフを狙い撃ち。児玉も右カーフを蹴り、ジャブでボディを打つ。伊藤のガードは硬いが、児玉は右アッパーを突き上げて崩すと連打をまとめて攻勢に。下がる伊藤はジャブ、右カーフ。  2Rも伊藤は表情を変えず左右ローと右ミドルを蹴っていく。児玉は前後にステップを踏んで圧をかけながらのジャブ、右ロー。児玉が右アッパーからの左ボディフック。伊藤はパンチからヒザにも行く。児玉は細かくパンチを打って行くが伊藤のガードは硬い。伊藤の右フックに児玉は後ろ蹴り。伊藤は右カーフとジャブ。逆に伊藤のワンツー・フックをもらってしまう児玉。  3R、前に出る伊藤に児玉は左右フックで迎え撃つ。伊藤の硬いガードに手を焼く児玉はジャンピングハイキック、さらに胴廻し回転蹴り。これにも伊藤は動じずガード固めて前に出ていき、左フックと左ボディ、右カーフ。児玉はジャブ、ワンツー。伊藤はすぐにヒザを返す。児玉は後ろ蹴りから顔面前蹴りをヒットさせる。さらにガードを突き破るようなワンツー。伊藤も左右フックとヒザ、児玉もヒットを許さない。ラスト10秒で足を止めての打ち合いとなり、場内は大いに沸く。  判定は3-0で児玉が勝利。伊藤の追い上げはならず、児玉が元ライト級王者を2連続で破った。 [nextpage] ▼Krushライト級 3分3R延長1R〇西京佑馬(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/第8代Krushスーパー・フェザー級王者)判定3-0 ※30-27×2、30-28×古宮 晴(昇龍會) 西京はK-1甲子園2016 -60kgで優勝し、2017年4月にプロデビュー。2019年3月にわずか7戦目にして島野浩太朗を破り、18歳で第8代Krushスーパー・フェザー級王座に就いた。しかし、同年9月の初防衛戦でレオナ・ペタスに敗れて王座を失い、ライト級に階級を上げると2021年3月のK-1で篠原悠人に勝利。12月にはゴンナパーに判定2-0で惜敗。2022年8月の試合を最後にリングから遠ざかったが、2024年8月に復帰。加藤港をKOした。戦績は10勝(4KO)5敗。 古宮は聴覚障害のハンディを持ちながらもABEMAの『格闘代理戦争』で史上初の3人抜きに成功するなど大活躍。2020年4月にプロデビューし、2021年8月にはK-1甲子園 -65kgで優勝を飾った。プロでは2戦目で初黒星を喫するも、その後は5連勝と波に乗った。2024年はDEEP☆KICKに参戦し、6月には第6代DEEP☆KICK-63kg王座を奪取。10月のK-1では篠原悠人をKOしている。戦績は10勝(3KO)2敗。  1R、右ローを蹴ってくる西京に古宮は右ボディストレートを伸ばす。西京は徹底して右ロー&カーフ。古宮はやや距離をとり、右カーフを蹴り返していく。カーフの蹴り合いから高い蹴り、右ストレートを狙い合う両者。古宮が攻撃を出すと必ず右ローを返す西京。古宮は右ストレートを伸ばすが、西京は徹底した右ロー。  2R、右カーフの蹴り合いの中、西京は左の前蹴りも多用し始め、パンチでもボディを狙う。古宮は右ストレート。西京も古宮のジャブの戻りに右ストレートで入る。西京のワンツーには古宮が右フックを合わせた。古宮のパンチをもらうと西京は一度下がって体勢を立て直す。西京は右ローを蹴り、古宮が返してこないとパンチのコンビネーションを繰り出す。  3R、古宮がワンツー、左ボディからの右ストレート、さらにジャブとパンチを当て始める。距離が縮まったか、西京もパンチを当てていく。近距離で連打する西京は右ボディも、左ボディも。古宮もボディを返し、ワンツーを伸ばす。古宮がワンツーを打とうと前傾姿勢になったところで、西京が抜群のタイミングで右ヒザを突き上げ、アゴに当ててダウンを奪う。すぐに立ち上がった古宮へ西京は変わらず右カーフ、左フック。古宮は飛びヒザからの右ストレートで逆転を狙うが、西京はもらいながらも打ち返す。  テクニシャンぶりを発揮してダウンを奪った西京が、判定3-0で勝利した。 [nextpage] ▼Krushスーパー・バンタム級 3分3R延長1R〇晃貴(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/第4代Krushバンタム級王者)判定2-0 ※28-28、29-28×2×大鹿統毅(K-1ジム総本部チームペガサス/第2代Krushフライ級王者) ▼Krushフェザー級 3分3R延長1R×橋本実生(KRAFT GYM)判定0-2 ※29-30×2、30-30〇啓斗(team ALL-WIN/DEEP☆KICK -57.5kg王者) ▼Krushスーパー・フェザー級 3分3R延長1R×山本直樹(K-1ジム五反田チームキングス)判定0-3 ※28-30×2、29-30〇立基(K-1ジム目黒TEAM TIGER) ▼Krushスーパー・バンタム級 3分3R延長1R〇齊藤龍之介(ドージョー☆シャカリキ)不戦勝×龍翔(EX ARES)※龍翔がドクターストップ、齊藤が計量をパスしていたため。 ▼Krushバンタム級 3分3R延長1R〇藤田和希(K-1ジム目黒TEAM TIGER)判定3-0 ※30-28×3×坂本寿希(リーブルロア) ▼第3試合 Krushライト級 3分3R延長1R〇友尊(TEAM K/BLUE DOG GYM)KO 2R 1分57秒×山浦迅也(北斗会館) ▼第2試合 Krush女子フライ級 3分3R延長1R―真優(月心会チーム侍)無効試合―Yuka☆(SHINE沖縄) ▼第1試合 Krush女子アトム級 3分3R延長1R末松 晄(K.I.K team BLADE)判定3-0 ※30-27×2、30-28大西日和(K-1ジム福岡チームbeginning)
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