ベテランの元谷と超新星・秋元が王者・井上への挑戦権を懸けて激突
2024年12月31日(火)さいたまスーパーアリーナ『RIZIN DECADE』の記者会見が、5日(木)都内にて行われた。
RIZINバンタム級(61.0kg)王座次期挑戦者決定戦5分3Rとして、元谷友貴(アメリカン・トップチーム)vs.秋元強真(JAPAN TOP TEAM)が決定。
元谷は、第3代DEEPフライ級&第7代DEEPバンタム級王者。アメリカントップチームに所属し、2023年12月にRIZINで熱闘の末、ヴィンス・モラレスに判定負け。2024年5月にホームリングのDEEPで平松翔にリアネイキドチョークで勝利して再起すると、9月のRIZINでは太田忍にリアネイキドチョークで勝利した。
“超新星”秋元は9月のRIZINにプロ5戦全勝の戦績を引っ提げ、18歳にして初参戦を果たすとバンタム級で金太郎を相手にグラウンドヒザで1R 3分16秒、衝撃のTKO勝ち。11月にはフェザー級で鈴木博昭から判定勝ちでRIZIN2連勝、通算7戦全勝をマークした。
当初は5人のRIZIN王者がそろい踏みする予定だったが、バンタム級王者・井上直樹は怪我のため出場を見送り。バンタム級でタイトルマッチがないところで、この2人が次期挑戦者決定戦を争うこととなった。
秋元は「3大会連続出場で短期間のスパンで相手も一応格上と言われるような相手だと思うんですけれど、ここでまた圧倒的に勝って来年必ずベルトを巻くので楽しみにしていてください」と自信が伝わる挨拶。
元谷は「まだタイトルマッチ早いんじゃないかという声もあったと思うんですけれど、ここでいい勝ち方して次にアピール出来たらと思っています。秋元選手は若くて完成度も高いので、前回もいい試合をしていていい試合を見せられるんじゃないかと思います」と意気込み。
互いの印象を聞かれると、秋元は「組みと寝技が上手い印象ですけれど、自分のスピードや打撃の技術には全くついてこれないと思うので、寝技と組みを気を付けて戦おうかなって感じです」、元谷は「全部が強い選手だなと。打撃、レスリング、寝技。寝技もJTTで強いって聞いているので、凄く強い選手だと思っています。自分が優っている部分は試合してみないと分からないので頑張ります」とそれぞれ語った。
RIZINバンタム級王座を目指してなかなかたどり着けなかった元谷に対し、秋元は短期間で一気に挑戦者決定戦まで駆け上がってきた。そういう相手と戦うことをどう思うかと聞かれた元谷は「特に何も思わなかったというか。井上選手も怪我なので、秋元選手も注目されていますし、いい試合をしているのでいいと思いました」と相手に不足はないとし、「簡単にはいかないぞとは思ってないというか、ただ頑張るだけですね。頑張ります」と相手を格下と見るようなこともなく頑張るだけと答える。
秋元は、短期間でRIZINトップ戦線を走り続けてきた元谷までたどり着いたことをどう思うかと聞かれると、「次期王座決定戦は思ったよりも早かったと思ってはいますけれど、自分もずっとRIZINの王座を目指してきたし、ずっとそこへ向けて練習してきたので、元谷選手と決まったことは嬉しかったです」との感想。
現時点で元谷を乗り越えられる自信はあるか、との質問には「はい、あります」ときっぱりと答えた。
元谷と対戦経験のある朝倉海との対策はあるのか、と問われると「海さんは自分の試合があるので話せてないけれど、自分も今まで対戦相手を自分で研究してきたので。昔から見てきた選手だし、ある程度の癖は分かっているので、自分でも考えながらコーチとかの意見を聞いて対策している形です」と基本的には自分で研究するという。
また、zoomで参加した堀口恭司には元谷へのエールが求められると、「試合が決まったのが本当に最近で。試合が決まった時に自分に連絡が来てたんですけれど、自分のアドバイス出来ることはしたいなと思っていますね」とサポートしたいと話した。