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【シュートボクシング】RIZINから白川ダーク陸斗が参戦、SB王者の奥山貴大がMMAルールで挑戦「“生殺与奪の権利”はこっちが持っている」(白川)

2024/12/04 15:12
【シュートボクシング】RIZINから白川ダーク陸斗が参戦、SB王者の奥山貴大がMMAルールで挑戦「“生殺与奪の権利”はこっちが持っている」(白川)

SB王者・奥山(左)とRIZINなどで活躍する白川によるMMAマッチという異色のカードが組まれた

 2024年12月26日(木)東京・TDCホール『-SHOOT BOXING BATTLE SUMMIT-GROUND ZERO TOKYO 2024』(U-NEXT配信)の追加対戦カード発表記者会見が、4日(水)都内にて行われた。

 SBのビッグマッチ「GROUND ZERO」(グラウンド・ゼロ)は、後楽園ホールを中心に開催している通常のSBの公式戦とは異なり、様々なルールの試合が組まれ、公式戦に出ることがない他団体の選手などが一堂に介するということでMMAルールの試合が決まった。

 RIZIN MMAルール66.0kg契約5分3Rで、白川ダーク陸斗(JAPAN TOP TEMA)とSB日本ウェルター級王者・奥山貴大(NEXSPORTS/GSB)が対戦する。


 白川はRIZINで朴光哲、青井人、山本琢也に3連勝後、中原由貴に判定負け、ライト級で矢地祐介に一本負けと2連敗も、2024年7月DEEPでの中村大介との接戦を制し、再起を遂げた。2024年11月の『RIZIN LANDMARK 10 in NAGOYA』ではマゲラム・ガサンザデ(アゼルバイジャン)に判定負け。

 奥山は長らくSB日本ウェルター級トップ戦線で活躍し、2022年6月のSB日本ウェルター級王座決定戦で村田義光と対決。奥山は柔道仕込みの大腰で2度のシュートポイントを奪うなどで差を付けて念願の王座を獲得した。その後はチェ・ヒョンソク、青谷秋未に勝利し、2024年6月にはイモト・ボルケーノを破り初防衛にも成功。5連勝をマークしていたが9月のNJKFで亜維二に判定負けを喫した。戦績は17勝(6KO)7敗。


 緒形健一シーザーインターナショナル代表は「MMAの試合を組みたいと思っていました。奥山は以前からMMAに挑戦したいとの意思があって組むことになりました。SB選手としてはRENA、鈴木博昭がMMAの試合に出場しています。RIZINの榊原代表に相談したところ白川選手を推薦してもらいました。奥山にはSBの強さを見せて欲しいし、白川選手にはMMAの魅力が伝わる試合をしてほしい」と説明。

 白川は「僕も初めて全貌を聞かされた感じですが、僕はてっきりSBさんからオファーをいただいてこのような機会をもらえたと思っていました。榊原さんの推薦だったんですね(笑)。11月にRIZIN名古屋大会に参戦させてもらって敗戦してまって、大きな怪我もなくどうしようかなって途方に暮れていた1週間後にこのお話をいただきました。年内にもう一仕事できるなと。1月は家族旅行でも行こうかと思って受けさせていただきました。SBは海人選手しか分からなくて奥山選手は存じ上げていませんが、MMAも出来るというのを聞いているので楽しみにしています。打撃が強い選手なので、まあ、打撃で勝負するか、レスリングで寝かせてボコボコにするか、寝技で一本極めるか。皆さんのリクエストを聞いてからどう試合を運ぶか決めたい」と、全局面において自分が有利だとコメント。


 対する奥山は「今回MMAデビュー戦ということで、ちょっと前からMMAをやりたいと言わせてもらって実現した形となります。白川選手、今回この試合を何もメリットが無くて受けてくれてありがとうございます。僕にとってはデビュー戦ですが、もったいないくらいおいしい相手で、しっかり倒して勝って盛り上げられたらと思います」と意気込みを語った。

 いつからMMAの練習を始めたのかと聞かれた奥山は「ジムにMMAのクラスがあって以前から練習に混ざったりキックの練習をしたりしていました、今はMMAの練習に専念しています」と以前から練習はしていたと言い、「元々10年間柔道をやっていて、それでMMAもやりたいというのがあって、ここ最近言わせてもらっていました。簡単な試合ではないことは分かっていますし、厳しい戦いになると思われているでしょうが勝ちに行きます」と、不利は承知で勝ちに行くと宣言。

 立ち技で行くか、あえて寝技で行くかを聞かれると「特に何というのはありませんが、勝手に打撃の試合になるのかなって気がするけれど、寝技の展開になっても大丈夫なように準備しています」と、寝技にも対応できるという。


「姓名判断的にいいということで」“ダーク”のミドルネームを再び付けることにした白川は「何を見せたいというよりも、僕は今回対戦相手から指名されたと思っていたんですよ。白川とやらせろと言うとはナメてんなと。デビュー戦でで俺かい、と。こっちはいい条件で仕事をいただいたので、見せしめに一肌脱ごうかと思います。今の話を聞いていると、ふらっと寄って総合やってみようかなとのノリだったので拍子抜けしました。その程度の覚悟だったら負けますよ? 恥かくよ。腹くくってきてくれんと。SBの王者なんでしょ? このSBを背負うくらいの気持ちで来てくれないと簡単に終わっちゃうよ。MMAの厳しさを痛感すると思います」と、以前に木村”ケルベロス”颯太にやったような“圧迫面接”で奥山にプレッシャーをかける。


 SB王者とあえて打撃で勝負したいとの気持ちもあるかと聞かれると「ありますね。試合を受けたもう一つの理由として、僕はストライカーだけれど今年に入ってからストライキングの試合が出来ていなくて。中村選手との試合は打ち合いになったけれど、前の試合も相手がレスラーだったので、気持ちよく打ち合いをしたい。なのでこういうオファーをもらったので打ち合ってほしいということなのかと。あとで緒形さんと相談します」と、打撃で勝負したい気持ちもあるとする。

 昨年は『FIGHT CLUB』でオープンフィンガーグローブのキックボクシングを経験しているが、「MMAの打撃とキックルールの打撃は違う。本当に間とか距離間とか全てにおいて違うんですよ」と言い、「今回KOボーナスは出ないと聞いたんですけれど、出していただけるのであれば1RからKOを狙っていきたいと思いますがどうですか?」と緒形代表に問うと「前向きに検討します」との返事。


 白川は「リクエストがあれば全然テイクダウンに行きますし、寝技でヒジでもボコボコにしますし。僕もアメリカからビリーコーチが来てくれていて、レスリングは試合では全く見せていませんがバリバリ練習ではやっています。“生殺与奪の権利”はこっちが持っているので、どうしてやろうかは当日の様子を見てやります」と、どういう展開になるかは自分が主導権を握っていると言い放つ。

 奥山はMMA転向ではなくSBと平行してやっていくのかと聞かれると「そこはまだハッキリしてないので言うことはないです」とまだ決まっていないとし、白川の厳しい言葉を聞いての感想を求められると「MMAを本職でやっている選手からすればそういう風に捉えられてもしょうがないのかなという感じですが、負けに行くつもりはないので倒して勝つという感じです」と闘志を燃やす。

 白川の上から目線については「白川選手はバチバチのストライカーのイメージがありますが、とはいえMMAファイターでその練習をしているのでやろうと思えば寝技やグラップリングの展開も出来ると思う。全部対応していける準備はしているので、問題ないかなという感じです」と、奥山も強気な面を見せた。

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