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【RIZIN】“会見に寝坊”安保瑠輝也が改めて会見「キックボクサーの俺から見てもガルシアのボクシングには穴がある」「8Rまでやってよくやったなと言われる気はない。最後まで倒しに行く」

2024/12/03 20:12
 2024年12月31日(火)さいたまスーパーアリーナ『RIZIN DECADE』の記者会見が、3日(火)都内にて行われた。  第1部で行われるRIZINスタンディングバウト特別ルール 153ポンド(69.4kg)契約2分8Rで対戦する、ライアン・ガルシア(米国)vs.安保瑠輝也(MFL team CLUB es)の記者会見として行われたが、安保が寝坊して会見に間に合わず電話での出席となった。  その後、改めて安保の会見が行われ「僕、2度寝してしまったんですよ。朝7時に起きてもうちょっと時間あるわ、と思って。その時に確認したらガルシア選手が来ないかもしれないと聞いてカチッと来て。なんで俺はアメリカまで行ったのにお前は日本へ来んやと。それで二度寝かましたろと思って、けっこう本気で寝てしまいましたね。10時30分から38分くらいの間で起きた時は“やってしまった”という気持ちが半分と、アイツもなめてるし、まあええかなと。運営とか集まってくださった皆さんには申し訳ない気持ちがありますけれど、ガルシアに関しては申し訳ない気持ちは一切ないです。寝坊してしまった一番の理由はガルシアが来なかったことなので、悪いのはガルシアです」と、寝坊の真相を話した。  最初の会見では「安保は逆ギレじゃないか」との意見もあったが、「そう捉えられても仕方がない部分はあると思いますけれど、ガルシアは自分がAサイドと言っていましたが、そもそも1年間出場停止処分くらった理由は何なんやと。何でその出場停止中に日本で試合が出来るのっていう。スターで有名でフォロワーが多いのか知らんけれど、こうして日本で試合が出来ることに感謝しろって思っているので逆ギレではなく普通にキレてます。普通ギレっす」と、とにかく悪いのはガルシアだと主張。  会見でガルシアが発揮した俺様ぶりについては「俺はキックボクサーですし、パッキャオ選手といい勝負したとしてもボクシングは1戦しかしていないから気持ちは分かります。分かるけれど、今回RIZINの舞台でガルシアと戦わせてもらう2分8R、俺は全然負けると思っていないので。全然格上とも思っていないし、そういう態度で来るのは理解は出来るけれど、選手として見たら気に入らないです」とした。  もしガルシアが体重オーバーなどのトラブルを起こしたら、との質問には「割とリアルにハイキックですね。ドーピング陽性、体重オーバー何してこようが、罰金何億と言われてもそもそもルールを守ったお前が悪いって話なので。ファイトマネーが二桁億円あるって話をしていましたけれど、半分億円くれって感じです。それをもらったうえで蹴り回します。蹴りが認められなかったとしても蹴ります。ルール違反したのは向こうなので。ルールさえ守ってくれれば。ルール守らなかったら俺は蹴るだけなので。そうしたら1Rで終わります」と、ルール違反があった場合は容赦なく蹴りで制裁すると宣言。  アメリカで行われた会見でトラッシュトークを仕掛けた理由を聞かれると「思っていることを発したのは間違いないが、リアルなことを言うと、ガルシアは世界的に有名。でも安保は日本の格闘技界では有名かもしれないけれど世界ではそこまで爆発的に知られているわけではない。この試合をどう楽しみにしてもらおうかと考えた時に、この気持ちを全部ぶつけるというのが俺がアメリカまで行く仕事だなって思ったのでそうしました」と説明した。  ガルシアがなかなかそれに乗ってこなかったことに関しては「Aサイドの気持ちで最初はすかして日本へ小遣い稼ぎに行こうかなって気持ちでやっていたと思うけれど、俺もアメリカまで行って、火をつけることは出来たのかなと。エキシビションでも戦う以上は勝負はガチでないと意味がないと思っているので。だからパッキャオ選手にも倒す気持ちを見せましたし、そういう勝負をしてこそこの試合の意味があると思っているので、火をつけたと思う」と、ガルシアをその気にさせることが出来たのではないかという。  アメリカでは安保のパッキャオ戦の内容とフィジカルの差で、ひょっとしたら復帰へ向けてガルシアに傷がつくんじゃないかという論調もあると聞くと、「人がどう評価しようが人の勝手で、確実に勝つと言われても浮かれることはないし、トレーニングを緩めることもない。そういう評価をしてもらえるのは嬉しいことかもしれないです。そういうガルシアの復帰を傷つけるような試合にしたい。そういうカルマが彼に返ってきたんじゃないですか。ルール上よくないことをしてもガルシアだから日本に来たら二桁億円稼げるんやと、そのなめた気持ちを俺が叩き折ってやります」と、その通りにしてやりたいとする。 「火を付けたい。なめさせたくない。なめんなよって気持ちが大きいです。日本に来て小遣い稼ぎして日本を満喫してラーメン食べて帰るみたいな、そういう気持ちを俺は覆してやりたいと思っています」と、なめているガルシアに一泡吹かせたいと意気込む。 [nextpage] 池江璃花子選手のコーチに指導してもらっています  練習状況に関しては「(パッキャオ戦とは)だいぶ変わっています。2カ月前から和歌山に入っていて、2カ月ここまで全体的な筋力アップ、細かい部分の筋肉、ボクシングの動きを想定した筋力アップをしたのとスタミナのアップを継続的にやっていて。ここから約1カ月で試合なんですけれど、この2週間が本当に死ぬほど大事な2週間かなと思っています。自分の先生と自分が納得するような仕上がりを作り切れれば、ガルシアが相手でも俺は互角以上に戦えると思っていますね。  今後は2分8Rのスパーリングを日本各地からトップ選手とあたって週2回やっていきます。もう始めていてこの傷(鼻に傷)もそうですけれど、やっています。あとは走り込みと600メートルと800メートルダッシュ。水泳のコーチをつけて全身運動、そういうのも週2回やっています。水泳は1.5Kmを1時間で。足だけ動かす、池江璃花子選手(パリ五輪日本代表)のコーチに指導してもらっています」と、「出来ることを全てやる」状態だという。  1R2分は1R3分と比べてどう違うか。安保は「3分でインターバル1分より、2分でインターバル1分の方がより多く回復時間ががとれるじゃないですか。ということは相手もよりアグレッシブに。そもそもガルシアはアグレッシブな選手なんですけれど、よりアグレッシブでエキサイティングな展開になると思います。自分は3分よりかは有利でしょうね。向こうは3分12Rにやりなれているので、2分8Rでやる方がリスクあるんじゃないですか。俺は最後までプレッシャーを与え続ける体力を作っているので問題ないです」とした。  ガルシアの前手の左フックへの対応は「もちろんやっていますね。実戦的な練習でも日本で一番左フックが速いという選手とも来週東京でスパーリングが控えています」と万全を期す。  会見でガルシアが「安保には穴がある。攻撃の後に隙がある」と実は警戒して研究いることが明らかとなったが、「それは感じたし、嬉しかったですね。ちゃんと準備しているのは。穴はあると思います。本職のボクサーから見て、僕はキックボクサーなのでボクシングの技術に穴があるのは当然のことなので。でも、キックボクサーの俺から見てもガルシアのボクシングには穴がある。パウンド・フォー・パウンドの選手たちのプレイスタイルを見るとガルシアには余裕で穴があります。ボクサーはみんな分かっているでしょう。そこを突く」と、ガルシアにも穴が見えると返した。  判定決着がないことには「俺は倒しに行く一択ですね。判定で8Rまでやって安保よくやったなと言われる気はないです。最後まで倒しに行きます。先手先手で。後手後手に回る気持ちはないので自分から仕掛けていきます」と、あくまでもKOを狙うとした。  また、この経験が「ボクシングは結構苦手で、近い距離の打ち合いをやりたくないから蹴りを磨いたと思うんですよ。その苦手と向き合わせくれたのが中尾先生で、ここまでパンチという二つの拳の武器に自信が持てるようになったのはプラスですし、この先キックボクシングをやる、MMAをやるとなったとしても、この技術が100%活きるので、自分にとっては本当にプラスです」と、今後にプラスになると語った。  なお、会見での「安保と会ったら乳首をつまんでひねってやる」とのガルシア発言に対しては「やってきたら俺は両乳首をひねり潰してやります。2つともちぎってやります(笑)。試合中にだったらむしろやって欲しいですね。隙が出来るので」と笑った。
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