ムエタイ
インタビュー

【RWS】連続初回KO勝ちの奥脇竜哉「判定よりも倒すイメージの方が強い」、「タイミングが合えば那須川龍心選手といつでもやりたい」

2024/11/29 18:11
 2024年12月1日(日)神奈川・横浜大さん橋ホール『RWS JAPAN』(U-NEXT配信)にて、カムパントーン・チョーハーパヤック(タイ)とフライ級(50.80kg)3分3Rで対戦する竜哉・エイワスポーツジム(=奥脇竜哉/エイワスポーツジム)のインタビューが主催者を通じて届いた。  竜哉は小学4年生でムエタイを始め、アマチュア時代は約100戦を経験して9本のベルトを巻いた。中1の時にタイでプロデビューを飾り、タイで試合(約20戦)・練習経験を積んで2018年4月に満を持して国内プロデビュー。いきなりWMC世界ピン級王座を獲得して世界王者となった。2019年7月にはタイでIBFムエタイ世界ミニフライ級王座決定戦を制して日本人3人目の同世界王者となり、9月には同じくタイ・ラジャダムナンスタジアムにて日本人として8人目の同スタジアム王者に。  2020年2月にKO勝ちでWPMF世界ミニフライ級王座を獲得。怪我で戦列から離れていたが、2022年12月に約1年ぶりの復帰戦で秒殺KO勝ちした。現在はRWSを主戦場に活躍し、7月のRWS JAPANではゲオナーカーに判定勝ち。9月のBOMではシヴァラットに初回KO勝ちでWBCムエタイ世界フライ級王座も獲得。10月のクンクメール対抗戦でもプロエウンを初回KOと波に乗る。 自分の今の実力が分かるような試合ができる ――試合が近づいてますが、調整の方はいかがですか。 「もう追い込みを終えてバッチリな状態で終えることができました」 ――二連続で1RKOの短期決着ですが、そこまで追い込んでいるだけに試合ではもうちょっと長く戦いたいというのはないですか。 「そうですね。最近いろいろ練習していることをまだ出せていないまま試合が終わることがあるので、今回はそういうところも出したいと思っています」 ――今回はいつも以上に長い試合が見られる可能性もあると? 「いいえ(笑)。やはり早期決着したいですね」 ――前回10月のクンクメールとの対抗戦のプロエウン戦を振り返っていかがですか。 「ムエタイ代表として負けられないという想いで戦ったのですが、ちょっと早く終わりすぎたので、自分の中でも得られるものがあまりなかったので、次の試合は相手は強敵ですし、自分の今の実力が分かるような試合ができると思います」 ――クンクメールの選手とは初対決ですしたが、リズムだったりといつものムエタイの選手とは違うものはありました? 「若干、蹴り方とかちょっとタイミングが違ったところも一瞬あったんですけど、僕のローキックがハマった感じでした。あと、蹴った感覚ではタイ人選手よりも身体の表面は硬くはなかったですね。クンクメールの選手は気持ちが強いとよく聞くので、実際に手を合わせて気持ちの強さを体感してみたかったです」 ――自分を追い込んでもらいたかったと。竜哉選手のようなトップレベルになると、追い込むような相手を見つけてくるのが難しくはなりますよね? そういう相手とやってみたいですか。 「そうですね。めちゃくちゃ打ち合ってくる選手とやってみたいという願望はあります」 ――竜哉選手の試合前には朝陽選手がクンクメールの選手とドローまで行きましたけど、焦りはありました? 「朝陽は最初に速攻でダウンを取ってすぐに終わると思って見ていたら、相手選手は気持ちの強さをどんどん出してきたので、自分の相手もこんな感じなのかと思って動揺した部分もあるし、ワクワクした部分もあり、武者震いしました」 ――今後もクンクメールの選手とやってみたいですか? 「名高と同じく僕もお腹いっぱいなので、ラジャのフライ級タイトルだけを目指してどんどん試合をやっていきたいです」 ――次の相手、カムパントーン・チョーハーパヤック選手についてはどういう情報がありますか。 「去年のラジャダムナンスタジアムの創立祭の大きい大会に出ていて、僕はちょうど会場で見ていて、その試合では、最初にダウンを取って勝っていて最後に倒されて負けていましたが、巧い選手だなという印象がありました」 ――記念大会に呼ばれるぐらい強い選手なんですね。 「そうですね。エイワスポーツジムのタイ人トレーナーのパコーンさんに聞いたら『竜哉といい試合になる』と。名前を言ってパコーンさんがすぐ分かるぐらい有名な選手なんです」 ――選手としてはどういった印象がありますか。 「サウスポーで何でもできる選手です。だいたい蹴り主体で来るんですけど、パンチもあるし、オールラウンダーの選手だなと思います」 ――今回もローキックで早期決着を目指しますか。 「ローで削って僕のパンチの技術が上がったところを見せたいなと思います。パンチに関してはここ最近調子が上がっていて、トレーナーの方からも『パンチいいね』と言われるので結構自信を持っています」 ――相手は中川夏生会長によると「急遽RWS側のマッチメイカーから連絡があり、竜哉とどうかということで決まりました」とのことでした。 「僕との試合が決まる1週間前にカムパントーン選手はメインイベントで試合をして、そこでチャンピオングラスの選手に勝っていて、調子が良いときに僕と戦わせたら面白いカードになると思ったのかなと思いました。関係者から、自分はラジャダムナンスタジアムのフライ級6位だと聞きました。カムパントーン選手は先月ライトフライで15位で、フライ級に上げて次は3戦目になると思います」 ――KOするイメージはでき上がってますか? 「判定というよりも倒すイメージの方が強いですね。ここでしっかりいい勝ち方をし、次に上位ランカーを倒して来年の早い時期に、日本でもタイでもどちらのリングでもいいのでタイトルマッチをやりたいと思いますし、100%獲れる自信もあります」 ――名高選手のようにラジャ3階級制覇を狙ったりも? 「今のところはフライ級がベストで、スーパーフライ級になると相手が大きくなってしまうので今は2階級制覇だけを目指します。フライ級でベルトを獲ったらたくさん防衛し続けたいと思います」 ――過去に竜哉選手とRISEのリング対戦し引き分けている数島大陸選手が敗れ、那須川天心選手の弟の龍心勝選が新チャンピオンになりました。 「練習中だったので映像は見ていませんが、僕は数島選手と試合をしているのでちょっと気になっていたんですけど、勝った龍心選手は持っている選手だなと思いました。僕は今はラジャのベルトしか見えてないのですが、相手のルールに任せるのでタイミングが合えば龍心選手といつでもやりたいですね。勝つことで、どんなルールでもムエタイは強いという証明ができると思います」 ――では最後に試合を楽しみにしているファンにメッセージを。 「12月で寒い時期なんですけど、僕たちエイワスポーツジムの3人がドカンと盛り上げるので試合を楽しみにしてください。応援よろしくお願いします」
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