2024年12月20日(金)タイ・ルンピニースタジアム『ONE Friday Fights 92』(U-NEXT配信)に出場する、野杁正明(team VASILEUS)が11月26日(火)都内にて公開練習を行った。
当初、野杁はユセフ・シャルキ(ベルギー)との対戦が発表されていたが、リウ・メンヤン(中国)に変更となった。
「何でも出来る、身体も頑丈なタイプの選手かなって印象です」とし、「中国は最近活躍しているし強い選手が多いので、純粋に楽しみな気持ちもあります。その中で中国人選手と決まったのでいい内容でいい勝ち方をすれば、より世界に名を売れるのでチャンスかなと思います」と、ポジティブに捉えているようだ。
「対策は前回も今回もそんなに立てていなくて。警戒する点はもちろんありますが、それ以上に自分のレベルアップに重きを置いてやっているので。対戦相手が変わることは今までも多かったので、そんなに気にならないですし、決まった相手と試合するだけなのでそんなに気にしてないです」とした。
野杁はONE初参戦となった2024年6月のシッティチャイ戦(判定3-0で敗れた)を振り返り、「全てにおいてあの試合はいい経験になった。こうしないといけないということも分かりましたし、そこをトレーナーと相談しながら今はONEに合う戦い方だったり、ポイントの取り方を練習で実践できているのでそれを次の試合で見せたい」とする。
具体的には「一番はラウンドマストなので、イーブンがないので1R目から絶対に取らないといけない。そういったことは分かったうえで前回も試合をしていたんですけれど、相手の上手さもあって攻めづらさだったりもあった。そういう所も含めて戦い方を変えるじゃないですけれど、KOを狙いに行くスタイルは変えるつもりはないですし、そこを変えたら僕の良さがないと思っているので、KOは最低条件なんですけれどフルラウンド戦うにしてもちゃんと勝ち切る、ポイントを取れる戦い方を今は練習しているので、そこが次は見せられるんじゃないかなと思っています」と、倒しに行きながらもラウンド毎のポイントも取れるような戦い方だという。
公開練習でのミット打ちでプロテクターを破壊するほどの威力を見せたが、前回の試合では「そんなに手応えはなかったですかね。普段オーソドックスの試合だったりとか、試合をするのもオーソドックスの選手が多いですし、(サウスポーの相手の)苦手意識はそこにはないんですけれど、距離感が変わって来るので。そこで綺麗なインパクトが当たらなかったりという所も感じました。当たってはいたんですが、クリーンヒットはあまりなかったんじゃないかなと思います」とする。
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毎試合進化しないといけない
世界最高峰のレベルをどう感じたか、との質問には「まだまだやることもありますし、まだまだ強くなれると思っているので、まだまだこんなもんじゃないと思います。前回以上の強さだったり姿を次の試合では見せられると僕自身は思っています。毎試合進化しないといけないと思っているので、そこは楽しみにしていて欲しい。シッティチャイが世界最高峰ではないのでまだまだ上にはたくさんいます。ただ、絶対に届かないとは思っていないので。次やったら絶対に負けないです」ときっぱり。
前回はタイ・バンコクのインパクトアリーナだったが、今回はルンピニースタジアム。会場については「中学2年の時に旧ルンピニーに上がったことがあって、それ以来の試合なので楽しみな部分もあります。前回武尊くんの試合の時にセコンドで入らせてもらって、熱気が凄いのでその舞台で試合が出来る事も嬉しいですし、そういった舞台でしっかり僕の強さを改めて証明しないといけないと思います」と話し、「僕が最後に勝ったのが1年5カ月くらい前だったので、ONE初勝利と1年5カ月ぶりの勝ちを自分の力で勝ち取りたいと思っています」と久しぶりの勝利を手にしたいと誓う。
2025年はどうしていきたいと問われると「僕はONEで1勝もしていないので、そこしか考えてないですし、VASILEUSになって僕だけなんですよ、勝ててないのは。だから今年最後の試合が僕ですし、しっかり勝って最強のチームを証明しないといけないと思っている」と、まずONEでの1勝をあげることしか考えていないと答えた。
【写真】KANAとのマススパーも公開 2025年に噂される日本大会については「日本でやりたい気持ちもありますが、僕は場所は気にならないのでタイでやって前回楽しかったですし、どこの大会でも僕は出たいと思っています。ただ、応援してくれている人たちから日本大会やらないのって声が多いので、日本大会が開催されるならそこで出場するためにも、今回負けられないのでそのためにもしっかり勝ちます」とした。
また、息子がサッカーの大会で活躍したのに刺激を受け「メダルを取って『次はパパの番だね』って言われたので負けられないなと。『世界一強いパパがいい』って言っているのでそれを証明しないとなって。前回負けた時に泣きながら『何で負けたの』って言われたので、もう負ける姿は見せたくないし見せられない。しっかり勝って喜んでもらえたらと思います」と、子供のためにも勝つと誓った。
一緒に公開練習を行ったKANA(フリー)からは「K-1の時も同じ日に試合が多かったので、野杁くんが前の時はビックリするくらいいい勝ち方をしてくれるので、あり得ないくらいプレッシャーを掛けられたことがあります(笑)。今回の試合順は分かりませんが、野杁くんと言えば一撃KO。みんなが引くくらいの一撃KOなので、ONEでもそれは絶対に通用すると感じているので一撃KOしてもらって、2人でKO勝ち出来ればめちゃくちゃ最高ですね。それを目指したいです」とエールを送っていた。