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【KNOCK OUT】超異色の2カードが決定、重森陽太vs.RIZINの倉本一真、バズーカ巧樹vs.K-1の大沢文也が究極打撃格闘技ルールで激突

2024/11/26 15:11
【KNOCK OUT】超異色の2カードが決定、重森陽太vs.RIZINの倉本一真、バズーカ巧樹vs.K-1の大沢文也が究極打撃格闘技ルールで激突

RIZINで活躍する倉本が参戦、UNLIMITEDルールで重森と対戦する異色のカード

 2024年12月30日(月)神奈川・横浜武道館『K.O CLIMAX 2024』にて行われる、異色の対戦カードが発表された。


 KNOCK OUT-REDライト級王者・重森陽太(クロスポイント吉祥寺)が、KNOCK OUT-UNLIMITED -61.5kg契約3分3R延長1Rに初挑戦。そしてその相手はRIZINで活躍中の倉本一真(リバーサルジム新宿MeWe/MAJESTIC)に決定した。


 重森は16歳でプロデビューし、10戦目で無敗のまま新日本キックボクシング協会の日本バンタム級王者となり、14戦目で初黒星を喫するまで無敗を保った。20歳で日本フェザー級王者となり二階級制覇を達成。2019年7月にWKBA世界ライト級王座を獲得して三階級制覇。2021年7月にはスアレックから勝利を収め、KNOCK OUT-REDライト級王者にも輝いた。2023年2月、悲願であったラジャダムナンスタジアム王座に挑戦したが、判定負けで奪取ならず。

 その後は所属を変えて8月のKNOCK OUTに参戦したが、バットマンに判定負け。11月にオープンフィンガーグローブ戦に初挑戦し、ルンペットを2RでTKOに破った。2024年2月の『RWS JAPAN』ではサミンデットに判定負けを喫したが、4月はセーンダオレックから左フックで2度のダウンを奪って勝利すると6月にレンタを破り国内最強を証明。9月には『ONE Friday Fights』に初出場、シン・ドンヒョンにKO勝ちした。さらに10月はマルコス・リオスに延長戦で判定勝ち、11月にカンボジアでのクンクメールとの対抗戦でも勝利している。戦績は44勝(19KO)8敗6分。


 倉本は全日本レスリング選手権大会男子グレコローマン59kg級・60kg級で3連覇を達成。2017年2月に修斗でMMAデビューを果たし、MMA戦績は10勝4敗。近年は加藤ケンジ、魚井フルスイング相手に連勝も、元谷友貴、太田忍に連敗。4月にヤン・ジヨンと激闘を演じ、判定2-1で勝利している。

 UNLIMITEDルールとは、ヒジ打ち、パウンド、サッカーキック、踏み付け、グラウンドでのヒジ・ヒザありとMMAから関節・絞め技と抑え込みなどの寝技を省いた打撃格闘技。タックルや投げも認められるため倉本がかなり有利が予想されるが、重森は立ち技でのヒジ打ち、首相撲で番狂わせを起こすことが出来るか。


 もう1試合、異色のカードが行われる。同じくKNOCK OUT-UNLIMITEDルールの-63.0kg契約3分3R延長1Rで、バズーカ巧樹(菅原道場)とK-1グループの大沢文也(ザウルスプロモーション)が激突。


 バズーカは2020年2月のKNOCK OUT無法島GPの決勝戦で西岡蓮太に判定負けを喫するも大きなインパクトを残して“覚醒”。8月大会でKNOCK OUT-BLACKライト級王座を奪取。2021年10月にはWMAF世界スーパーライト級王座決定戦で勝利し、2023年9月にはKNOCK OUT-REDスーパーライト級王者となって二階級制覇・三冠王を達成した。12月にマルコス・リオスにTKO負け、2024年3月の『ONE Friday Fights 54』ではノンタキットに判定負け、6月に中島玲にTKO負けと連敗中で、今回の究極打撃格闘技ルールで再起をかける。戦績は29勝(11KO)13敗3分。


 大沢は小学生の時から始めたボクシングで優れたテクニックを持つベテラン選手。2018年9月にはKrushライト級王座に挑戦してタイトル奪取ならずも、同年12月の「K-1ライト級世界最強決定トーナメント」では準優勝を果たした。2022年4月に瓦田脩二を破り、第7代Krushライト級王座に就くも2023年6月の初防衛戦で1月に無効試合となった里見柚己との再戦に敗れ、王座を失った。前戦は2024年7月にペットサムイ・シムラに判定勝ちで現在2連勝中。戦績は32勝(3KO)21敗3分1無効試合。

 これまで行われたUNLIMITEDルールの試合とは違い、立ち技選手同士の戦いとなった。どちらかがグラウンドに行くのかも含めて興味深い一戦となる。


 また、出場が発表されていたKNOCK OUT-BLACKスーパーバンタム級王者・古木誠也(G1 TEAM TAKAGI)はISKA世界バンタム級(K-1ルール)王者決定戦3分5Rに挑むことが決定し、ドスティン・オルティス(スペイン) と対戦する。


 古木はフルコンタクト空手で多数の優勝・入賞歴があり、持ち前の破壊力で2022年12月に工藤“red”玲央を初回KOしてKNOCK OUT-BLACKスーパーバンタム級王座に就いた。2023年8月、小倉尚也を初回KOで破り王座初防衛に成功。12月に壱・センチャイジムに敗れたが、2024年4月にK-1グループの内田昌に判定勝ち、6月に福田拓海を初回でKO、8月にサンティアゴ・ペルシバルをKO、10月に國本真義に判定勝ちと4連勝を飾り、戦績を11勝(8KO)3敗とした。

 オルティスは身長166cmと古木の163cmより3cm高く、サウスポー。コンバットX KO王者、WAKO世界王者(56,4㎏)k1ルール (2023年、2024年獲得)、FEKMスペイン王者(57㎏)、ISKAスペイン フェザー級1位の肩書きを持つ。戦績は19勝(8KO)5敗。

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