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インタビュー

【K-1】“監督”チンギス・アラゾフが3人の刺客を送り込む「私がK-1へ戻ることも視野に入っています」

2024/11/25 22:11
【K-1】“監督”チンギス・アラゾフが3人の刺客を送り込む「私がK-1へ戻ることも視野に入っています」

今回はチームを引き連れてK-1に乗り込むアラゾフ(C)K-1

 2024年12月14日(土)東京・国立代々木競技場第一体育館『K-1 WORLD GP 2024』に3人の刺客を送り込むことになった第2代K-1 WORLD GPスーパー・ウェルター級王者のチンギス・アラゾフ(アゼルバイジャン/ベラルーシ)が、K-1の公式インタビューに応じた。なぜ、今大会でアラゾフチームを組んだのか、K-1に協力しているのか、その狙いを明かした。

 チーム・アラゾフの1人目はダニラ・クワチ(ベラルーシ/Gridin Gym)で、“ベラルーシの切り込み隊長”として寺島輝(TANG TANG FIGHT CLUB)と対戦する。2人目はイケメンファイターのダニール・エルモリンカ(ベラルーシ/Gridin Gym)で、中島千博(POWER OF DREAM)とのマッチアップになった。3人目はギリシャのコスタス・アスラニディスは、髙橋直輝(若獅子会館)と対峙する。

そんなに遠くない将来、ここに戻ってくることでしょう


――10月のK-1大阪大会は、リングへ上がりファンの前で挨拶しました。久しぶりのK-1の雰囲気は、いかがでしたか?

「今回、本当に久しぶりにK-1のリングへ上がり挨拶をさせていただきました。ファンの皆さんが温かく私のことを迎えてくれて、またここで戦いたいという気持ちが出ましたね」

――今回、チーム・アラゾフの監督として3人の選手を送り込むことになりました。対抗戦について、どんな思いがありますか?

「今回K-1に連れてくる3人は、ベラルーシ、ギリシャのファイターでとても強くて若く、才能に溢れた選手を選びました。まずダニラ・クワチは、動きも良くて攻撃的でムエタイとキックの中間くらいのスタイルで、トリッキーなファイターです。また、ダニール・エルモリンカも前へ出ていくスタイルでコスタス・アスラニディスも同様です。3人とも私が好きなファイトスタイルで戦いますので、きっと日本のファンの皆さんも気に入ってくれるはずです。彼らのモチベーションを上げ、戦略を教える今回の機会は、監督としてとても楽しみにしています」

――対抗戦の企画オファーがあった時は、どんな感想でしたか?

「とてもいいですね。こうしてチームを率いる団体戦は、日本にいい選手を紹介できる機会ですし、将来的にもどんどんやってほしいです。もちろん、私のチームは2対1か3対0で圧勝しますよ(笑)」

――他にも、K-1へ連れて来れる選手はいますか?

「いい選手は、たくさんいます。大体、20名くらいですかね。ヘビー級が多いですが、60kgから95kgに選手が集まっています」


――それは、楽しみです。あなたは自他ともに認める世界最強になりました。ご自身は、どんなファイトスタイルだと理解していますか?

「私は、すべてを融合した形、ユニバーサルスタイルです。選手によっては、プレッシャーをかけるタイプもいれば、トリッキーに戦うスタイルもいます。オランダスタイルや、蹴り中心のムエタイスタイルもいます。でも自分は、すべてを融合したスタイルです」

――オーソドックスとサウスポーの構えを効果的に使っていますね。

「実は右手を2回骨折したことがあったため、左手をより多く使って戦わなければいけない時期が4年くらいありました。スイッチで戦うスタイルが確立されたのは、それが背景にあります。あとは相手に合わせて自分のスタイルを変えるのが好きです」

――KOが多い理由は?

「相手のミスを逃さずに捉えることができます。スパーリングでは、とくにそれが顕著で、何回も倒しています。その延長で、本番の試合はKOが多く生まれているのだと思います」

――過去のK-1の試合で印象に残っていることは何ですか?

「すべてのK-1の試合が印象に残っていて好きですが、とくに記憶にあるのは城戸康裕戦ですね(2017年6月1日=アラゾフの判定勝ち)。あの時は、右手を骨折していて、目と足も負傷していました。20%のコンディションで戦い、勝利することができた試合でした」


――城戸選手との試合はダウンを奪い合う激闘になりました。

「歴史に残る試合でしたね。最後のラウンド前にコーナーへ戻った時に、コーチから“この試合はお前のものだ”と言われて、奮い立つことが出てきました。私は、いつでも戦う準備ができていますし、絶対に心が折れることはありません」

――まだONEとの契約が残っていると思いますが、将来的にはK-1で試合する可能性があるわけですね。

「もちろんです。自分にとってK-1スタイルが合っていますので、すぐにというわけにはいきませんが、そんなに遠くない将来、ここに戻ってくることでしょう」

――元々はK-1が世界へのスタートだったと思いますので、あなたを待っているファンは多いです。

「今の私はお金ではなく、レガシー、自分の伝統を作ることを重視しています。これまで私は世界一になり、パウンドフォーパウンドとも呼ばれ、地位も名声も手に入れました。伝統を作る中では、やはりK-1へ戻ることも視野に入っています」

――最後に日本のファンへメッセージをお願いします。

「いつも、私のことを応援してくれてありがとうございます。私はK-1が大好きです。12月14日は、チームの3人と一緒にK-1へ行きますので、楽しみにしていてください。ぜひ、日本で会いましょう!」

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