空手仕込みの技、特に倒せるハイキックを持つ山下(左)がブラジル王者ペレイラと対戦
2019年10月27日(日)エディオンアリーナ大阪(第二競技場)『Hoost Cup KINGS OSAKA 4~チャンピオンカーニバル』の追加対戦カードが発表された。
RIZINで屈辱のKO負けを喫した一刀(左)が前王者・上杉の挑戦を受ける
HOOST CUP日本フェザー級タイトルマッチとして、王者・一刀(モンスタージャパン)vs挑戦者・上杉文博(究道会館)が決定。
2018年5月のタイトルマッチでは、前王者・上杉が持ち味の前進力でラッシュし、ディフェンス力に長けた一刀がそれをかわして着実にポイントアウトし判定勝利で王座を奪取。上杉は長らく挑戦の意思を示し、6月のMA日本キック連盟の1DAYトーナメントで優勝。勢いをつけて王座奪回に挑む。迎え撃つ一刀は6月の『RIZIN』で中村寛にKO負けを喫しており、背水の陣で初防衛戦に臨む。
ヘビー級マッチも決定した。MA日本ヘビー級王者・山下力也(道真会館)がFIGHT DRAGON 90kg級王者ガブリエル・ペレイラ(ブラジリアンタイBRAZIL)と対戦。
山下は四国・愛媛県の空手道場、道真会館所属でほとんど空手の稽古のみで、ジャイロ楠やプリンス・アリといった国内ヘビー級大型選手を空手技で倒し、今年はMA日本ヘビー級王者となり、3度目のHOOST CUP出場。対するは4冠王”ラテン・キング”ダニロ・ザノリニが、母国ブラジルから送り込むブラジル王者ペレイラ。192㎝の長身サウスポーから繰り出すヒザ蹴りを得意としているという。
空手をベースに持つキックボクサーの育成をテーマとしているHOOST CUPで、ヘビー級の山下は今後の主力選手になりえる選手。得意のハイキックでブラジルからの刺客をなぎ倒すことができるか。
ヒジ打ち・組みヒザ蹴りありのEXルールでは、MA日本バンタム級王者KING剛(ロイヤルキングス)vs國本真義(命武会)が決定。
KING剛(左)と國本の実力者対決
KING剛は5月の名古屋大会で軽量級強豪王者・大崎一貴と延長に及ぶ死闘を繰り広げ、あわやというところまで追いつめた実力者。対する國本は”最強先生”元ルンピニー王者のウィサンレックに師事する、軽量級トップコンテンダー。瀧谷翔太、KING強介ら実力者を破り、HOOST CUP日本スーパーフライ級王者・滉大とも延長戦に及ぶ互角の戦いを演じた。両者は2014年のREBELS京都大会で対戦し、KING剛が勝利している。ヒジありルールで國本がリベンジを果たすか、KING剛が返り討ちにするか。
麻原(左)と元氣のベテラン対決
また、元HOOST CUP日本スーパーライト級王者・麻原将平(PFP)とMA日本ライト級3位のMO刃KI改め元氣(楠成会館)が対戦。
麻原は、今年5月の名古屋大会でブラジル王者ファブリシオ・ザカリアスにKO勝利したが、7月のRISE大阪大会ではNKB王者の高橋一眞に判定負け。対する元氣はマキ・ピンサヤームや島野浩太郎ら強豪王者とも対戦経験のあるベテラン選手。両者ともキャリアがあり、トータルバランスに優れているだけにクオリティの高いハイレベルな攻防が期待される。
<決定対戦カード>
▼HOOST CUP日本フェザー級タイトルマッチ
一刀(モンスタージャパン/王者)
上杉文博(究道会館/挑戦者)
▼ヘビー級 3分3R・延長1R
山下力也(道真会館/MA日本ヘビー級王者)
ガブリエル・ペレイラ(ブラジリアンタイBRAZIL/FIGHT DRAGON 90kg級王者)
▼EXルール(ヒジ・組みヒザあり)スーパーフライ級(53kg)3分3R・延長1R
KING剛(ロイヤルキングス/MA日本バンタム級王者)
國本真義(命武会)
▼スーパーライト級(63kg)3分3R
麻原将平(PFP/元HOOST CUP日本Sライト級王者)
元氣(楠成会館/MA日本ライト級3位)※MO刃KI改め