(C)ONE Championship
ONE Championshipは1日、10代の天才コール・アバテと、ブラジリアン柔術世界王者のダンテ・レオンという2人の強豪サブミッション・グラップラーをロースターに加えたことを発表した。
ギィ・メンデスの黒帯コール・アバテ
まだ19歳のアバテは、幼少期と色帯のキャリアを通じて、ほとんどすべての主要トーナメントでゴールドメダルを獲得。このAOJ(ART OF JIU JITSU)出身者は、2023年7月のIBJJFアジア大会で優勝し、伝説的な競技者でAOJコーチであるギリェルメ・メンデスからBJJの黒帯を受け取った。
テキサス出身のアバテが黒帯を巻いてまだ1年余りとはいえ、BJJとサブミッション・グラップリングの最高峰の大会に慣れていることは確かだ。
2021年、ADCCのイーストコーストトライアル66kg級で、当時まだ16歳のジュブナイル青帯だったアバテは、黒帯世界王者のエステバン・マルチネス 、EBI王者のジョン・カレスタイン、キース・クリコリアンらに勝利。また、ジオ・マルチネス、ディアンドレ・コルベといった世界トップクラスの黒帯にも勝利している。
若き天才アバテは、ONEのサブミッション・グラップリングでどんなインパクトを与えるか。
無差別級でも戦うダンテ・レオン
もう1人のダンテ・レオンは、2つのIBJJF世界王座と3つのIBJJFパンアメリカン選手権を制した29歳のカナダの強豪。
2017年からBJJの黒帯になったレオンは、IBJJFノーギ世界選手権での2019年と2022年のゴールドメダルに加え、複数階級で戦うことを恐れない。2023年、155ポンド(70.3kg)のタイトル獲得後、IBJJFパンアメリカン選手権のスーパーヘビー級(215ポンド/97.52kg)でもゴールドメダルを獲得し、トーナメント決勝で世界王者デボンテ・ジョンソンを破った。
WNOでは、PJ・バーチに判定勝ち。ライバルであるイーサン・クレリンステンをリアネイキドチョークに極めて、空位となっていたWNOライト級王座を獲得。
2024年のADCC-77kg級では初戦でイライジャ・ドーシーに敗れるも、オープンではマイケル・ペレスとミカエル・ガルバオを破り、準決勝でケイナン・ドゥアルテに敗北。その後、3位決定戦でジャンカルロ・ボドニを破り、銅メダルを獲得している。
水抜き禁止のONEサブミッション・グラップリングでは、ウェルター級(-83.9kg)王者はタイ・ルオトロで、ライト級(-77.1kg)はケイド・ルオトロ、フライ級(-61.2kg)でマイキー・ムスメシ、女子アトム級(-52.2kg)でマイッサ・バストスがベルトを巻いている。
両者は、ライト級王者ケイド・ルオトロが持つグラップリング王座を狙うか。