2024年11月2日(土)福島・KNOCK OUT TRAINING CAMP 常葉『D.ダイバー presents THE KNOCK OUT FIGHTER』にて、ロムイーサン・TIGER REON(タイ/REON Fighting sports GYM)とKNOCK OUT-RED -60.5kg契約3分3R延長1Rで対戦するKNOCK OUT-BLACKスーパーフェザー級&ライト級王者・久井大夢(TEAM TAIMU)のインタビューが主催者を通じて届いた。
新施設「KNOCK OUT TRAINING CAMP常葉」のこけら落としとして配信(KNOCK OUT公式YouTubeチャンネルとU-NEXT格闘技公式YouTubeチャンネルにて無料生配信)で行われる初の大会で、今年7戦目に臨む久井だが、勝利の先にはリベンジマッチを見据えていた。
コーナーがなくなるので詰めにくそう
【写真】KNOCK OUT TRAINING CAMP常葉に設置された八角形リング──今回は配信用の大会なので無観客になります。そこはどう思っていますか?
「自分的にもやっぱり初めてなので、何かワクワクするというか、『どんな感じになるんやろう?』というのが自分でも楽しみですね。セコンドの声とかは聞こえやすいのかなと思いますけど」
──同時に観客の声援もないということになります。普段の試合では、お客さんの歓声に乗せられたり、影響される部分ってありますか?
「試合が始まるまで、名前を呼ばれてたりしていてもあんまり気にならないですね。試合が始まったら相手に集中しているので、お客さんがいてもいなくても関係ないかなと思ってます」
──改めて、今回対戦するロムイーサン・TIGER REON選手の印象は?
「前回、福岡で対戦したペップンソン・フォームドジム選手は、パンチャーかと思っていたら、結局、そこまでではなかったんですけど、その時の試合前に思っていたような感じかなと思ってます。どちらかというとパンチ重視というか。ペップンソン選手よりはパンチで出てくるのかなと」
──その中で警戒しなきゃと思っている部分は?
「パンチはけっこう重そうやなというのと、あとはヒジですね、タイ人なので。あと首相撲も注意点ですね」
──これでタイ人選手との対戦も4回目となります。タイ人だからどう、というのは意識としてありますか?
「もう3試合やったので、タイ人だからというのはそこまでないですね。慣れてきたかなと思います。でもタイ人との試合の時は、ヒジをかなり警戒しないといけないので、そこは日本人との試合とは違いますね」
──首相撲についてはどうですか?
「首相撲は広島のTRASHというジムに行かせてもらって、そこでやっている練習が生きてきていると思います。TRASHでやっていることが、自分の首相撲の源だと思うので」
──今回はどういう試合をして、どう勝ちたいですか?
「やっぱりKO、魅せる試合が一番ですね。初めての大会で、初めての場所でやることやし、そこでメインでやらせてもらうっていうことは、そういうことやと思うので、倒したいですね」
──今回、8角形のリングでの試合になります。そこは?
「やってみないと分からないところはありますけど、コーナーがなくなるので、詰めにくそうですよね。コーナーに追い込めないというか。ただ、リングで練習することも少ないので、そこもやってみてという感じです」
──8月のチョット・サレイヴァントン戦はいい形でKOできて、9月のペップンソン戦では「あれに負けない試合を」と話していました。ペップンソン戦は、そこを意識したところが大きかったですか?
「『倒す』ということにはだいぶこだわってやってたんですけど、倒せなかったですね。倒そうと意識しすぎたところもちょっとあったかもしれないです。相手が思ってたより出てこなかったというのもあって、やりづらいわけではなかったですけど、相手を崩せなかったですね」
──倒したいという気持ちがより強かったと思うんですが、そのための焦りというのは?
「3Rはけっこう『倒さな、倒さな』というのはあったし、そういう意味では焦りはあったんかなと思いますね」
──他の選手とかからも「倒そうと思うほど空回ってしまった」という話を聞くことがありますが、そんな感じもありましたか?
「そうですね。やっぱり冷静にやってる選手が一番強いと思うので、冷静にいつもの動きができている方が、焦って戦うよりは絶対いいと思います」
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試合で魅せて再戦をアピールしたい
──ペップンソン戦では、チョット戦のフィニッシュになった胴廻し回転蹴りも何度か出していました。あれは?
「前回、それで倒せたというのもあるし、大技の一つとして出したという感じですね。僕は基本的にバックスピンキックが多いんですけど、この前はチョット戦の影響もあって、胴廻しが多くなりましたね」
──あの技って、疲れた選手が終盤に掛け逃げみたいな形で出すことも多い印象ですが、久井選手は違いますね。
「倒すということもそうですけど、『おおっ!』となる感じも好きで。僕は逃げるという意識は全くないです。まあでも、普段、胴廻しの練習はできてないので、試合で練習……と言ったら言いすぎですけど、本当にそれぐらいの感覚ではいます」
──今回は、「これで倒したい」というような技は?
「作戦はいっぱい用意してるんですけど、どれがハマるのかなという感じですね」
──この試合が11月頭で、もちろん勝つ前提だと思いますが、その先というと?
「やっぱり12月30日の横浜武道館大会は、大きい大会なので出たいですね」
──ビッグマッチですし、大きなカードになると思いますが、そこで戦いたい相手はいますか?
「やっぱり負けた相手にはリベンジしないとアカンなと思ってるので、ピッチ・ソムパッツ選手ですね。今年負けたので、やっぱり今年やり返したいなっていうのもあるので」
──ピッチ選手は8月大会で初来日して、激闘の末に勝利しました。あの試合はどう思いましたか?
「やっぱり強いなと。カンボジアだけで強いんじゃなくて、日本でやっても強いんやなっていう印象ですね。けど、今やったら負けないなっていう自信もあります」
──「今なら負けない」という根拠とは?
「やっぱり自分が試合を重ねて強くなっていて、レベルも上がっていってると思うので、今やったら勝てる自信があります」
──それを実現させるためにも、今回はいい勝ち方をしないとですね。
「そうですね。試合で魅せて、アピールしたいと思っています。とりあえず今回の試合に集中して、次また試合を組んでもらえたら、そこに向けてやっていきたいと思っています」
──では最後に、今回の試合で一番注目してほしいポイントはどこでしょう?
「初めての配信の試合なので、画面越しに見ていても、見てる方が熱くなれるような試合をするので、応援してもらいたいです。よろしくお願いします」