2019年11月1日(金)東京・後楽園ホール『KNOCK OUT 2019 BREAKING DAWN』の記者会見が、9月21日(土)都内にて行われた。
元ラジャダムナンスタジアム認定スーパーウェルター級王者T-98(クロスポイント吉祥寺)が、プライチュンポン・ソーシーソムポン(タイ)と対戦する。
T-98は“ムエタイゴリラ”の異名を持ち、パワーと頑丈な身体を活かした戦いぶりでこれまで数々のタイトルを獲得。2016年6月には日本人5人目となるラジャダムナンスタジアム王座を奪取した。また、同年10月にはタイのラジャダムナンスタジアムに乗り込み、KO勝ちで日本人初の現地での防衛にも成功。今年は2月にNJKFのエースYETI達朗に判定勝ち、8月のKNOCK OUTでは新日本キックボクシング協会の斗吾にTKO勝ち。
対戦するプライチュンポンは中国で試合をしている重量級ムエタイ戦士で、今回が初来日。T-98は「まだ試合映像を確認していませんが、聞いた話だと結構やりそうな相手なので楽しみにしています。結局、相手が僕に勝つにはヒジしかないと思うので、それをもらわずにまたKOで勝ちたいと思います」と、まだ相手のことは未確認もヒジ打ちで勝負をしてくるだろうと予想。
「タイ人は上手いので、日本人とは違う強さがある。ヒジに気を付けてと周りからも言われていますが、斗吾選手とやった時は試合前の練習が半部くらい出せたので、さらにパワーアップすれば普通に倒せると思います。勝って実力を証明したい。自信しかないです」と、KOで仕留める気満々だ。
同門の日菜太(右)にもライバル心を燃やすT-98。トーナメント開催なら対戦もあり得る 山口元気KNOCK OUTプロデューサーからは「NKBで勝っている田村選手はミドル級だが、T-98も72kgで斗吾選手に圧勝しているのでこの対決もあると思う」と、現在NKBで行われているミドル級トーナメントで決勝進出を決めているNKBミドル級1位・田村聖(拳心館)を今後の対戦相手候補にあげた。
T-98も「本来70kgが適正ですが、72.6kgでもパワーや圧力負けはしていなかった。田村選手が強いみたいなのでミドル級でも全然やります。70kgだと日本人は層も厚くないので70kgからミドル級でトーナメントなどで絡んでいければと思う」と、田村との対戦は望むところ。
日菜太に勝利しているジョムトーンはどうかと聞かれると、「1回何年か前にやっていて、その時は負けてしまっていますがベストな状態でまたやりたいのはあります。でもこの前、ジョムトーンと話したら前向きじゃなかったのでどうなるかは分かりません」と苦笑する。
また、かねてからアピールしている70kgトーナメントについては「斗吾選手に勝って次あるかなと思っていたんですが、山口さんの感触が微妙なので…(苦笑)。次も勝ってリングで宣言してやらざるを得ない状況を作りたい」と、実力行使でトーナメントを実現させたいと語った。