2019年11月1日(金)東京・後楽園ホール『KNOCK OUT 2019 BREAKING DAWN』の記者会見が、9月21日(土)都内にて行われた。
REBELS 70kg級王者・日菜太(クロスポイント吉祥寺)vsラーシーシン・ウィラサクレック(タイ/ウィラサクレック・フェアテックスジム)が決定。
8月のKNOCK OUTで元プロボクシングOPBF東洋太平洋スーパーフェザー級王者ジョムトーン・チュワタナ(タイ)に敗れた日菜太は今回が再起戦。
今回迎え撃つラーシーシンは、タイのビッグマッチ『TOP KING』の大会に出て外国人選手を撃破している重量級ムエタイ戦士。山口元気KNOCK OUTプロデューサーは「ウィラサクレック会長から推薦があり、重量級なのでそんなに強くないのかなと思ったらT-98でも日菜太でもどっちでもいい、自信があるとの言葉をウィラサクレック会長からいただきました。試合を見てみたらテクニシャンで、ジョムトーンより難しい相手じゃないか、間違って試合を組んだかなと思うくらい厄介な相手です。きつい相手を選んでしまいましたが、日菜太はもう一度ジョムトーンとやりたいと言っているのでクリアーしてほしい」と、かなりの強豪であることを告げる。
日菜太は「前回悔しい結果になってしまって、東京ドームと言い続けてきた分、最初のステップで躓いてどうしようかと思ったんですが、もう終わってしまったことを悔いてもしょうがないので前を向いて次のステップに進みたい」と、目標として掲げていた2020年1月4日と5日に開催される新日本プロレスの東京ドーム大会出場が遠のいてしまったが、気持ちを切り替えたという。
「相手の試合映像は1試合しか見ていませんが、僕のトレーナーは厳しい相手と言っています。本当は弱いヤツとやりたかった(笑)。でもそういう強いヤツとやらないと自分の価値が上がらないと分かっているので、来年2月のKNOCK OUT大田区総合体育館大会でジョムトーンともう1回やりたいのでタイ人に負けないぞというところを見せたい。そしてKNOCK OUTとレベルスをもっといいブランドにしていきたいと思います」と、今回の試合をクリアーしてジョムトーンと再戦したいとする。
ジョムトーン戦を振り返り、「コンディションは悪くなかった。ただ、絶対に100%こんなところで躓くわけがないと思って試合をしてしまった。ジョムトーンのパンチの技術の違いに戸惑う部分があって。僕がナメていたと分かる部分がありました。気を引き締めていかないと。僕には残り時間が少ないので、あと1年、1年半できるか分からないのでしっかり悔いなく生きたい。強くなるためにはいろいろなものを犠牲にして、ひとつひとついいパフォーマンスを見せ、引退するまでに後輩たちがKNOCK OUTとレベルスを引っ張っていける状態になるまで自分の試合を頑張っていきたい」と、残り少ない現役生活を完全燃焼したいと話した。
今大会は全6試合が3分5Rで行われることが発表され、ほとんどの試合が3分3R延長1Rの日菜太も3分5Rで戦う(ヒジ打ちは無し)。しかし、日菜太は「5Rはあまりやったことがありませんが、5Rの方が僕は強いと思いますね。僕のスタイルだと5Rの方がKO率が上がると思うし、5Rならジョムトーンにも逆転で勝っていたと思う。僕に有利なルールになっていくと思います」と、5Rに自信をのぞかせた。
また、新日本プロレスの東京ドーム大会出場を諦めたのかと聞かれると、「負けちゃったのであまり強くごり押しできないですが、ニュージャパンランボー(1分毎に選手が増えていくバトルロイヤル)を復活させてもらって、第0試合でさりげなく出るのを考えています。次の年に本戦行っちゃうみたいに、ちょっとずつ顔出していきたいと考えています」とまだ諦めてはいない様子。
しかし、「勝たないと強く言う権利はないと思うので、11月も勝って2月にジョムトーンとやって勝って、しっかり言いたいですね。アジアで日菜太が一番強いところを見せたい」と、まずはジョムトーンへのリベンジが先だと答えた。