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【RWS】“ヒジ哲”大和哲也の初参戦が決定、10本目のベルトはラジャダムナン王座に狙いを定め「デビュー20周年に37歳で伝説を残して綺麗に去る」

2024/10/24 20:10
 2024年12月1日(日)神奈川・横浜大さん橋ホールにて、Rajadamnern World Seriesの第4回日本大会『RWS JAPAN』(U-NEXT配信)の開催が決定。10月24日(木)神奈川県内にて記者会見が行われた。  第6代K-1 WORLD GPスーパー・ライト級王者の大和哲也(大和キックボクシングジム)の初参戦が決定。ウェルター級(-65kg)3分3Rでザ・スター・ペットキアペット(タイ)と対戦する。  大和は2005年7月プロデビューの36歳。NJKFライト級王座、WMCインターコンチネンタル同級王座、WBCムエタイ日本同級王座、WBCムエタイ日本スーパーライト級王座、WBCムエタイ・インターナショナル同級王座、Lion Fight世界スーパー・ライト級王座を次々と獲得。2014年11月にはサゲッダーオをTKOに破り、同日にタイトルマッチを行った梅野源治と共に日本人初のWBCムエタイ世界王者(スーパーライト級)となった。  2010年にK-1 WORLD MAX -63kg日本トーナメントで全試合KO優勝を果たし、その後はムエタイルールでの試合に専念していたが、2017年4月から新生K-1に参戦。トップクラスには苦戦が続いたが、2022年4月に山崎秀晃を初回KOして第6代K-1 WORLD GPスーパー・ライト級王座に就くと、9月には佐々木大蔵を判定に破り初防衛、2023年3月に林健太に判定勝ちで2度目の防衛に成功。K-1王座を返上し、2024年6月にヒジあり復帰戦でゲーウガンワンに判定で敗れた。戦績は45勝(32KO)21敗1分。  会見に出席した大和は「自分は2005年にデビューしてベルトを9本巻きました。10本目のベルトをラジャダムナン王座に狙いを定めて参戦するために来ました。元K-1王者としてラジャのベルトを必ず巻きます」と、目標としている10本目のベルトとしてムエタイ2大殿堂のひとつであるラジャダムナン王座を撮るためRWSに参戦すると挨拶。 「ボクシングならWBAとWBA、ムエタイならラジャダムナンとルンピニーと言われてきたように2大殿堂なので、来年僕の20周年の締めくくりでラジャに挑むのはストーリーとして面白いと思いました。ヒジ打ちたいのを我慢してやってきたので、ヒジありルールに慣れすぎたゆえにこの前の試合では下手こきました(苦笑)。でもそこから修正して失敗を踏まえて参戦させていただきました」と、デビュー20周年にムエタイ最高峰のベルトを獲るというストーリーを描くという。 「K-1時代はヒジを一発も打ってないので、6月に久しぶりにタイ人とやって、久しぶりのムエタイルールで空回りしてしまいました。自分のミスで負けたので、今度は万全の体勢で実力を発揮したいと思います」と、今回は修正して試合に臨むとする。 「RWSは大きく盛り上がっているのでご縁もあって話をいただいて嬉しく思いますし、並んでいる選手が20代ばかりで…(隣の松田龍聖に年齢を聞いて)18歳ですよ。僕、来年で20周年ですよ。このフレッシュな顔ぶれの中にお兄さんが入って、37歳で伝説を残して綺麗に去ろうかなと思います」と、若い選手たちに背中を見せたいとした。  対戦相手については、記者会見が行われた時点ではまだ契約書にサインを交わしていないとのことで非公開となった(その後、契約が交わされザ・スターになることが発表された)が、「ムエタイから離れていたのであまり情報はないんですが、ウェルター級になると思っています。しっかり身体を作っていってムエタイに合わせたい」と意気込む。  いつくらいからヒジありに復帰したいと思っていたのかと聞かれると「K-1の2度目の防衛戦が終わった辺りです。あとどれくらいのキャリアがやれるんだろうと思った時に、僕は昔“ヒジ哲”と言われるくらいヒジ打ちが得意だったので もういちどムエタイに挑戦したいと思いました。僕の師匠が引退されて、新しいジムの会長となって僕も新しいスタイルになって、さらに強くなっているのでもう一度世界に挑みたいとの気持ちがあり、ムエタイを目指そうと思いました」と説明。  ヒジありの魅力は何かと問われると「昔のムエタイと今のムエタイは全く別物。今は新時代のムエタイだと思う。ムエタイのイメージは5Rであって、5Rまで劣勢でもヒジで一撃満塁ホームランが打てるのがヒジありの魅力だと思います。K-1ルールで磨かれたスタイルにヒジとヒザが入ると思うのですが、そういう“いぶし銀”の試合をしてラジャのベルトを巻きたいと思います」と答えた。  マッチメイカーの中川夏生エイワスポーツジム会長によれば、大和の相手は「パンチとロー、ヒジの攻撃的な選手」だという。  吉成名高は「僕が小学生の時にK-1ライト級トーナメントで見ていた選手が隣にいるのが不思議な気持ちです。偉大な実績のある選手と一緒に試合に出られることを光栄に思っています。ようこそ、RWSへ」と大和を歓迎。小学生の時に見ていたとの話を聞いた大和は「凄い時代を感じますが、もう一花咲かせたいと思います」と笑った。
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