JTTvsATTの情報合戦も
(C)kai_asakura_
19日には海が、フランス『Hexagone MMA』の現フライ級王者ミケール・アルジャウジとのスパーリングを公開。同級で欧州トップ3に入る強豪でUFCファイターとも対戦しているアルジャウジが、対パントージャに向かう陣営入りしたことを明かしていた。
さらに、21日には、デイナ・ホワイト・コンテダーシリーズ(DWCS)に出場した28歳のアラン・ベゴッソ(ブラジル)の合流も公開。
MMA8勝3敗1分で、DWCS2022では、現UFCバンタム級のファリド・ バシャラートに判定負けも、2023年8月の前戦ではクリスチュャン・ジオバニーに判定勝ちで、LFA戦績を4勝3敗としている。
8勝中3KO・3SUBのベゴッソは、オーソドックス構えから跳びヒザ、右のスピニングバックエルボーや左右の強打と決定力を持つファイター。前進力があるパントージャとの試合に向け、当たりの強いベゴッソとの練習は、ファイトキャンプ前半を日本で過ごす海にとって“仮想”パントージャになりうるだろう。
何より、ベゴッソが強豪ブラジル人ファイターであることは、様々な点で相手へのプレッシャーにもなる。
年末のフアン・アーチュレッタ戦で相手セコンドの言葉まで分析していた海にとって、今回も、これまでのパントージャの試合のセコンドの指示は解析済みに違いない。そこにファイターとしてベゴッソが加わることで、タフなブラジリアンファイターのメンタルまで体感することになる。
パントージャが所属するアメリカントップチーム(ATT)では、セコンドとしてブラジリアン柔術家のマルコス・パルンピーニヤがサポートしており、さらにチームには朝倉海と戦った堀口恭司と、その参謀マイク・ブラウンがついている。
必勝体勢で臨む王者陣営に対し、JTTの朝倉海も、かつてない万全の体勢で、アジア男子初のUFC王座に向かおうとしている。
海は、すでに8月のタイ合宿では同じくDWCSに出場したマンド・グディエレス(※11月4日『DEEP 122 IMPACT』で後藤丈治と対戦)を招聘。近く日本にも合流するとし、JTTでは神龍誠、ONEで活躍中の柔術家の石黒翔也、トミー矢野らが練習に加わっていることを明かしている。
そして、朝倉未来のセコンド入り──朝倉兄弟はUFCで黄金のベルトを巻くために、海を渡る。