当たって倒れたからダウンなんじゃないですか
――4人の世界王者のうちこの選手とやりたいというのは？
「うーん、どうだろう。全員とやりたいんですよね。ベルトが欲しいからやるとかではなくて、強いからやるっていうのがあるので。昨日負けた（井上）拓真選手とかも別にベルトがあれどなかれど強いのでやりたいと思うし、強いと言われている選手全員倒したいと思っているので。ここからどういう風に組まれるのかは自分の中で楽しみだなって思います」
――そのタイトルはすぐに返上する意向。その後は世界ランカーとやりたいという考え？
「考えですかね。あまりベルトに興味はないです」
――鏡を見て傷口は？
「ボクサーだなと思いましたね。医務室へ行って、これ縫うんだったら凄い嫌だなって思ったんですけれど、テープで治るって言われたので良かったなとホッとしています」
――流血で視界はさえぎられた？
「ちょっと二重ではないけれど、目に入って見づらくなったのはありましたね」
――焦りは？
「焦ってはだめなので、そういう時こそ足使ってジャブを突いてというのを意識してやりました」
――10Rのダウンは、相手はスリップじゃないかと主張していたが、自身の感触は？
「腹にパンチが当たって吹っ飛んで倒れたので、当たって倒れたからダウンなんじゃないですか。ダウンあってもなくても関係ないですし」
――バンタム級の自身の動きは？
「すげぇ疲れた、みたいなのはあまりなかったので、スタミナは全然問題なかったという。だけど相手のペースになった時にどうなるかっていうのが今後の課題だと思うので、そこは引き続き自分のペースで戦えるように日々稽古していこうと思います」
――この試合を経験して世界挑戦へ手応えは？
「手応えというか、すぐじゃないので、1年あるので。ベルト持ってますから。挑戦権を得ちゃったんだもんっていう(笑)。そういう感じがあるので。焦るつもりはないので、ジムがノーと言えばノーなので、OKもらえるまで自分を高めていくしかないなっていうのがあります」
――粟生トレーナーはこれから何をやっていけばいいと？
「今日、効かせて倒し切れなかったところの課題というのはなんとなく見えてはいるので、そこを詰めていって。どの4人のチャンピオンに挑戦しても勝てる那須川天心をしっかり作っていく。距離感だったり間だったりの問題で。溜めすぎだったり。本人も効いているのは分かっていると思うので、効いて倒しに行くとリキんでしまうのでそこのいらない間だったりをなくしていく、流れで倒しに行けるボクシングが出来るように修正していく感じですね」
――この試合内容と結果で、明日のテレビニュースで大谷翔平を超えられる？
「それは政治的に無理でしょうね(笑)。テレビ的にも、テレビを見る人はKOが好きですから。判定では無理でしょう。でも格闘技好きな人には面白い試合が出来たと思います」
