2024年10月12日(日本時間13日朝5時開始)米国ネヴァダ州ラスベガスにて『UFC Fight Night: Royval vs. Taira』(U-NEXT配信)が開催されている。
▼フェザー級 5分3Rジョナサン・ピアース(米国)14勝6敗(UFC5勝3敗)パット・サバティーニ(米国)18勝5敗(UFC5勝2敗)
プレリムに出場するサバティーニはUFC5勝2敗。18勝中一本勝ちが12あるグラップラーで、ヒールフックでの勝利も3つ記録。ディヴィジョン1レスラーで、柔術ではダニエル・グレイシーの黒帯でもある。
UFCで怒涛の4連勝後にデイモン・ジャクソンに組み際にパンチを効かされTKO負け。2023年6月にルーカス・アルメイダを肩固めに極めて再起すると、2023年11月の前戦ではディエゴ・ロペスに1R TKO負け。その後、グラップリングの『Fury Pro Grappling』でスロエフストレッチを極めるなど2連勝。今回のジョナサン・ピアース戦を迎える。33歳。
“空手”をベースにするという打撃、ピュアグラップリング大会にも出場する組み技、そのMMAのパーツを聞いた。
柔術の試合が大好きなんだ。黒帯のレベルでもっと戦いたい
──今は車中のようですが、どちらにいらっしゃいますか?
「フライトがちょっと予定よりディレイになって、今ベガスに到着してAirBnBに向かっている最中だ」
──そんななかコメントをいただき恐縮です。今回もマルケスMMAでキャンプを張り、ベガスへ?
「そうです。実際はマルケスMMA、Team Taino MMA、Webb Fitness&MMAでトレーニングをしています」
──いずれもニュージャージーのジムを回っているということですね。ジョナサン・ピアースとの試合に向けてどんなトレーニングを?
「課題はとにかくベーシックでトレーニングの相手が誰であろうと自分の試合ができるようにと調整してきた。トレーニングパートナーはたくさんいて。エディー・トーレスがメインのトレーニングパートナーで、彼は俺のコーチでもあるし、試合当日はコーナーにも入る。今回はウクライナから来ている選手ともこのキャンプでは沢山トレーニングをしたんだ。というのも、彼は6.2フィートの高身長で、今回の対戦相手も6フィート(183cm)と背が高いので良い準備になったと思う」
──長身のラザヴィナ・バホロフとスパーリングする姿を見せていましたね。あなたのMMAのバックボーンは、最初は空手だったとアンケートにありますが、空手の流派は何でしたか?
「俺の最初の格闘技はTang Soo Doo 空手だ」
──「唐手道」空手をベースにした韓国の武術ですね。テッキョンやスバクのほか、中国北部の武術の戦闘原理も採り入れられていると、書かれています。
「そうだね。オリンピック競技の空手とも少し違って。型とコンタクトがベースになっているんだ」
──あなたのあの歩くような独特なステップからの蹴りは唐手道からきていますか?
「唐手道から来ていると思う。左右の区別はないからね。あとは何年もやってきた格闘技の経験の中で学んだ新しいテクニックやコーチ達から得たものが積み重なって出来ていると思う」
──その打撃に加え、『Fury Pro Grappling』にも最近も出ていますね。
「柔術の試合が大好きなんだ。黒帯のレベルでもっと戦いたい。『Fury Grappling』のスーパーファイトなどに出場したけれど、自分のUFCのキャリアが落ち着いてきたら、もっとグラップリングの試合に関わっていきたいと思っている」
──ニコ・プライスとのグラップリングマッチでは、バックテイクから相手の右手を払ってのスロエフストレッチが見事でした。
「スロエフストレッチは俺が一番好きな技なんだ。いつもグラップリングの試合の時に極めたいと思っていた。ラッキーな事にあの夜はそれができたんだ。相手のバランスをまず崩そうと思ってね。そうする事で相手に手を着かせる事ができる。そうすると彼の足下を取りにいける。何度も練習を重ねていたんだ」
──今回の対戦相手のジョナサン・ピアースはリーチが長くバックを取るのが得意で、あなたに少し似ている部分もあると思いますが、どのようにとらえていますか。
「とてもいいオールラウンダーの選手だと思う。打撃でもグラップリングでも。ただどちらも自分のほうが上回っていると思っていて、それを試合で見せられると思う」
──これまでの敗戦では離れ際、組み際に打撃をもらってしまうことがありました。その点については対策も?
「かなり練習をしてきている。去年からかなりね。だから今週末の試合でそれを見せられるのをすごく楽しみにしているよ」
──あなたのレッグロックの技術がMMAの試合にどう使われるかも楽しみにしています。
「レッグロックは本来もっと使われるべきだと思っている。下のポジションからの場合は特にだ。相手のパウンドをもらわずに上の対戦相手にかける攻撃としては、やり方によってはベストとも言える攻撃だと考えているんだ。ぜひそれも見せたいね」
──あなたの試合を楽しみしている日本のファンへメッセージを。
「日本のみんな、大好きです。みんな最高だ。日本の皆のことが戦士だと思っているし、あまり遠くない将来に日本に行けることを楽しみにしています。ぜひ自分の試合も楽しんでください!」