日本の格闘技を世界へ紹介していくEXPOを来年から世界で開催していく、と谷川P
2024年10月19日(土)神奈川・横浜BUNTAIにて開催の『能登半島地震チャリティ・イベント『JAPAN MARTIAL ARTS EXPO PROLOGUE』の記者会見が、8日(火)都内にて行われた。
会見には実行委員の谷川貞治・巌流島プロデューサーが出席。大会冒頭でイベントの趣旨を説明した。
「マカオやインドネシアから格闘技のEXPOをやれないかとの声が多数集まって、来年以降で海外、特に東南アジアを中心に展開していこうかなと。その趣旨のもと、RIZIN、K-1、クインテット、巌流島が『やってみよう』と集結しました。僕も芸歴40年くらいになりますが、世界の格闘技は日本がほとんど作ってきた。日本のフォーマットが世界に出て、ONE、UFC、ベラトール、PFLなど大きな団体になっていきました。90年代から00年代に日本で起こった格闘技ブームが世界に羽ばたいていきました。
それは嬉しいことですが、逆に日本は一歩も二歩も大きく遅れを取ってしまいました。悔やまれるのはK-1とPRIDEが全盛の時に榊原さんと仲良くしておけばUFCに負けなかったんじゃないかくらいのコンテンツ能力があったんじゃないかなと。なので今、もう一度集結してジャパニーズスタイルの格闘技イベントをやっていこうかなと思いました」
実行委員会には、RIZIN、K-1、クインテット、巌流島のそれぞれのプロデューサーが名を連ね、「キックボクシング団体にも声をかけています」とのこと。
今大会では「オープニングマッチを3試合、14:00から本戦でRIZINのようなMMA、K-1のようなキックボクシングの試合、クインテットのグラップリング、そして巌流島の異種格闘技戦と盛りだくさんな内容になる」とのことで、前半はケージでMMAとキックボクシング、休憩を挟んでケージを外して舞台でクインテットの5vs.5勝ち抜き戦と女子の試合、最後に異種格闘技戦の巌流島ルールを3試合と合計8~9試合(クインテットの勝ち抜き戦は全部で1試合と数える)を予定。
会見で発表されたブアカーオvs.皇治以外の試合については今週中にも発表される予定で「K-1の選手が巌流島に出たりとか、MMAの選手がキックをやったりとかもあります。カードの面白さを優先して決める。何をやりたいより誰とやりたいか。俺とコイツがやったら面白いなという組み合わせを優先していきたい。イメージとしては大晦日でやっていたDynamite!!のようなお祭り感のある夢のカードが出来たらいいなと。そういうことをやれば選手が変わります。弾けるヤツがいるから。例えばKID(山本“KID”徳郁)にK-1をやらせたから覚醒したじゃないですか。70kgのMAXに出たけれど62kgしかなかったKIDが出たことで大人気になった。そういうことをしたいです。全試合よく揃ったな、っていうカードにはなっています。時間があればもっといろいろ出来たと思います。挫けたカードが多数ある。挫けるたびに頑張ろうと。ピンチがチャンスだと言い聞かせて、あの手この手でもがこうと思っています」という。
加えてアリーナにブースをおいてTシャツ、アパレル、格闘技のギア、トンファー、プロテインなどの販売ブース、整体のブースなど約17ブースが置かれる展示会も行われる。
「能登半島地震のチャリティでやるので、チケットは考えてアリーナVIP席は10,000円、スタンドは全席自由で5,000円にしました。観客席は5,000人で反響があって売れてているのでぜひ見に来てください。自由席は早い者順です。非常に安いので絶対に来た方がいいと思います。凄くいいカードを用意しています。プロローグとしてこんなイベントになるってことを見てもらいたい」と、チケット価格をおさえた。
国内では無料で配信予定があるほか、海外では韓国、タイ、中東、ヨーロッパなどに配信される予定。
来年から海外で開催する際には1日目がRIZIN、2日目がK-1、3日目がクインテット、4日目が巌流島というような連日開催される形にし、通しで展示会や格闘技セミナーを行う本格的なEXPOにしたいという。日本では「やったとしても年1回」と海外で開催していく予定で「一番可能性あるのはマカオ。カジノホテルでやるとか」と、まずは東南アジアで開催していくとした。