空手
レポート

【新極真会】多田成慶が18歳・遠田竜司との熱戦を制して初優勝、鈴木未紘が延長3回の死闘で目代結菜を振り切り二連覇を達成=『第56回全日本空手道選手権大会』

2024/10/06 17:10

▼女子決勝戦
×目代結菜(東京城南川崎支部)
判定0-2→判定0-0→判定1-2→判定0-5
〇鈴木未紘(厚木・赤羽支部)


 目代の左中断廻し蹴りに鈴木は接近して突きを見舞い、右中段廻し蹴り。鈴木の左下段廻し蹴りには目代が中段突き。突きの目代に鈴木は左右の中段廻し蹴りと下段廻し蹴り。鈴木は超接近戦で右の下突きとヒザも蹴る。判定は2-0で鈴木優勢だったが延長戦へ。


 前に出る鈴木が超接近戦で突きと下段。目代は距離を作ってストレートを打ちたいようだが、鈴木が接近して下突きを打つ。さらにヒザ蹴り。鈴木には胸を付けての攻撃に注意が与えられる。再開後、目代が突きでラッシュを仕掛け、鈴木は左右の下段廻し蹴りで応戦。判定は0-0で引き分け。


 再延長戦、間合いを取ってストレートを突く目代に鈴木は右中段廻し蹴り、左下段廻し蹴り。目代は下突き。鈴木に胸を付けての攻撃で注意が与えられる。超接近戦で下突きを出す鈴木は、目代が離れてストレートを打つと左右の中段廻し蹴りと下段廻し蹴り。目代が早くラッシュを仕掛け、場内からどよめきが起こる。しかし、判定は2(鈴木)-1(目代)で引き分け。


 体重判定にもつれ込み、目代は65.2kg、鈴木は71.8kgで有効となる8kg差がないためマスト判定の最終延長戦へ突入。


 ストレートの突きと押し込むようなヒザを蹴る目代に鈴木は左右下段と中段廻し蹴り。さらに内股蹴りと右下突きを打つ。目代も下突きとストレートで応戦するが、次第に鈴木の圧力が強くなる。突きまくる目代に鈴木はヒザ蹴りと下段蹴り。


 判定は5-0で鈴木が勝利。目代はガックリと肩を落としたが胸を張って舞台から降りた。


 鈴木は「必ず恩返しをするという強い気持ちで試合をすることが出来ました。(強さの秘訣は?)世界一の環境で稽古をさせていただいていることと新極真会のおかげだと思います。絶対に負けないという自信を持って稽古をしてきたので、それが出ました。たくさんの支えがあって乗り越えることが出来ました。もっともっと強くなります」と勝利者インタビューに答えた。


 鈴木は第13回(2023年)全世界大会優勝、第1回(2024年)空手Champion of Champions優勝、第54回(2022年)全日本大会優勝、第9回(2024年)JFKO全日本大会重量級優勝、第8回(2023年)JFKO全日本大会軽重量級優勝などの実績を持ち、無差別全日本は二連覇となった。

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