MMA
インタビュー

【ONE】三浦彩佳、難敵ラズワンとのアトム級2連戦に「過去一番の仕上がりで、圧倒するのがテーマ」=10月5日(土)『ONE FIGHT NIGHT 25』

2024/10/02 17:10
 2024年10月5日(土)朝にタイ・バンコクのルンピニー・スタジアムで開催される『ONE FIGHT NIGHT 25』(U-NEXT配信)の女子アトム級マッチでジヒン・ラズワン(マレーシア)と対戦する三浦彩佳(TRIBE TOKYO MMA)が、試合前のONE公式インタビューで現在の心境を語った。  三浦は王者ション・ジンナンにタイトル挑戦するなどストロー級で活躍する一方で、2024年1月の日本大会ではアトム級で平田樹に判定勝利。今回はラズワンを相手にアトム2連戦となる。  対するラズワンは山口芽生、平田樹らを撃破したマレーシアの強豪。2024年3月に澤田千優に判定負けしたものの、1Rに三角絞めで澤田を追い詰めた場面を作っている。  三浦とラズワンは当初、4月大会で対戦する予定だったが、ラズワンが負傷欠場し延期となっていた。仕切り直しのアトム級戦に向け、三浦は「ストローでも力負けする事は全くなかったので。もちろんスピードは上がると思いますが、アトムでやっても負ける気はしない」と語った。 私はストローの選手、二階級制覇は──意識はしています ──9月17日に、34歳の誕生日おめでとうございます。ここまでプロキャリアを続けているのは想像していましたか。 「気づいたら34歳になっていたので、あんまり想像してなかったです」 ──キャリア自体もプロとしては今回が20戦目になります。数字的にはベテランと言われるレベルですが、ご自身は意識しますか。 「いえ、これもなんか気づいたら20戦目になっていて。そんな意識はしてない感じです」 ──そういった数字を意識しないのは三浦選手の姿勢によるものでしょうか。最近の試合を見ても、現状維持ではなく成長・進化を感じさせる戦いぶりの印象です。 「そうですね。発見が沢山あるので。ベテランとしてどっしり構えるようなタイプじゃなくて色々やっていくタイプなんで。なので、そんなに意識はしてないです」 ──現在のコンディションは。 「いつも通りいい感じではあります」 ──ラズワン戦は当初4月に決まりましたが延期となり、10月での実施となりました。この事は三浦選手にどの様な影響がありましたか。 「試合はもっと早くしたかったなっていう気持ちでした。ずっと準備をしていたので、今回で決まってとりあえずホッとしてる感じです」 ──この試合に向けた最近の練習状況はいかがでしたか。 「細かい技術とかやっている感じです。(練習場所は、TRIBE TOKYO MMA、Fighter's Flowと、週1で佐藤将光さんのFightBase都立大、週2くらいでKrazy Beeで練習しています。色々な人たちと組んでやっています」 ──そういった練習環境での手応えはいかがですか。 「全部のポジションで動けるようにはなってきています。どのポジションに行っても極められるし、仕留めるような練習をしてます」 ──ラズワン選手の印象は。 「すごい器用で素晴らしい選手だなと思いますが、前回はすごいコンディション悪そうだとは思っていました」 ──警戒すべき点は何でしょうか。 「極めが強い選手なので、そこは気をつけようと思っています」 ──ラズワン選手の直近の試合は、澤田選手が勝利しましたが、今回戦う上で戦術の参考にしていますか。 「まず澤田さんがサウスポーなので。その試合は見ましたけど、(自分の場合)どうなるか分からないですよね。どんな風になっても大丈夫なように練習をしてます」 ──予想する試合展開など教えてください。 「本当にどうなるか分からないと思います。ラズワン選手はすごい器用な選手なので」 ──ラズワンのスタンド打撃はどう評価していますか。 「全部が上手い選手だなと思っています。そこは相手を舐めずに練習をしています」 ──“舐めずに”という表現は警戒まではしていないという印象ですか。 「彼女はFairtexで練習しているので、どうなんだろう? っていう感じではありますけど、相手のことをそれ程気にしない様にしています。相手をあまり見過ぎて自分が萎縮するのを避けたい。いつも通り仕上げてる感じです」 ──今回の試合は勝つ事はもちろん、どんなテーマを持って臨みますか。 「これまで色々な技術を習得してきましたが、前回もそうだったんですけど、それがすぐ試合に出るかどうか分からなくて。ちょっとずつ試合で出せれば良い。その上で圧倒する、圧勝するというのがテーマです」 ──今回は2戦連続でアトム級での戦いですが、この流れでアトムのベルトを狙うイメージですか。 「当たり前の様にアトムでのオファーがきているんですよね……私はストローの選手ですよと言いたいです(笑)。でも試合が2階級に広がったのでオファーをもらえる幅が広がったっていうのは、凄くありがたいですね」 ──水抜き禁止のONEアトム級(52.2kg)とONEストロー級(56.7kg)で、試合のない通常体重はどのあたりを意識していますか。 「ストローでもそんなに減量はなかったので、そんなに意識はしていないです。変なものはずっと食べてなかったかなって感じです。体重も自然に落ちます」 ──例えば、次戦はストロー級でのオファーが来ても、身体作りに関してはそれほどの不安はない感じでしょうか。 「そうですね。自分はずっとストローって言っていますし。ただ、コーチとか師匠からは『お前はアトムだ』みたいなことを言われますが、私はストローの気持ちでずっといます。ただアトムはまだ2戦目ですし、これで固定というより需要のある無しが大きいと思いますが、ストローでオファーが来ても、すぐに試合ができる心構えはしています」 ──アトム級で戦ってみたいトップ選手はいますか。 「誰が来てもいいかなって思っています。これまでストローで戦ってきて、そのストローでも力負けする事は全くなかったので。もちろんスピードは上がると思いますが、やっても負ける気はしないです」 ──例えば、アトムのベルトを奪って、その後に2階級制覇という形でストロー球のタイトルに再挑戦するシナリオはイメージしたりしますか。 「私が『自分は何でアトムなんだろう』と思った時に、後輩からそのイメージを言われた事はあります。やっぱり形が欲しいと言うか、一番になりたい気持ちがあるので、意識はしています」 ──その上で、ラズワン戦のフィニッシュのあり方をどう考えますか。 「試合はどうなるか分からないので。ですが、やれることは精一杯やります。しっかり圧勝するというのだけは目標にして、どのパターンになっても勝てるように考えています」 ──最後に日本のファンにメッセージをお願いします。 「日本のファンの皆様、いつも応援ありがとうございます! 1月以来ちょっと間が空きましたが、しっかり勝って、また次に繋がるようにします。過去一番の仕上がりで戦いますので、ぜひ土曜の朝からですが、試合を見てくだされば嬉しいです。応援よろしくお願いします」
全文を読む

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.335
2024年11月22日発売
年末年始の主役たちを特集。UFC世界王座に挑む朝倉海、パントージャ独占インタビュー、大晦日・鈴木千裕vs.クレベル、井上直樹、久保優太。武尊、KANA。「武の世界」でプロハースカ、石井慧も
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア

関連するイベント