1カ月2試合に挑む良星(左)と内田が王座決定戦(C)Bigbang
2024年9月29日(日)東京・後楽園ホール『Bigbang・統一への道 其の50』の前日計量が28日(土)都内にて13:00より行われた。
ダブルメインイベント第2試合のBigbangスーパーバンタム級(55.3kg)王座決定戦で対戦する良星(=らすた/KSRジム)は55.0kg、内田晶(チームタイガーホーク)は55.2kgで計量をクリアーし、あとは試合のゴングを待つのみとなった。
当初、Bigbangスーパーバンタム級王者・一航(新興ムエタイジム)が内田を挑戦者に迎えて3度目の防衛戦を行う予定だったが、一航が怪我で欠場し王座を返上したことを受け、代替選手として良星が出場することとなった。
K-1グループを主戦場で今回Bigbang初参戦となる内田は「最初に谷山会長をはじめ、Bigbang関係者の皆様、初参戦の自分ですが、このようなチャンスをいただきありがとうございます。このチャンスをしっかり活かして、同日にK-1が開催され、同じ階級の選手もたくさん試合があるんですけど、個人的にそことも勝負だと思っているので、しっかりインパクトを残したいと思います」と意気込む。タイトルに向けては「初参戦でベルトのチャンスをもらったので、自分が新しい風を吹かせたいと思います」という。
一方、2016年9月に大野貴志に勝利し第4代Bigbangスーパーバンタム級王者に輝き、3度の防衛に成功して以降、現在RISEを主戦場にしている良星は「皆さんお待たせしました。6年ぶりにBigbangに帰ってきました」とあいさつ。
良星は9月8日に開催された『RISE WORLD SERIES 2024 YOKOHAMA』で彪司戦に勝利、3週間のショートスパンで試合に臨むこととなるが、「僕はRISEに出場してもう5年経つんですけど、8日はRISEさんの大きい興行で、僕はRISEのビッグマッチ出場は一回もなかったので、そこに標準を当てて練習してたら、少し交流のある一航が怪我したというお話を谷山会長の息子さんの俊樹君から連絡をいただいて、昔とてもお世話になった団体なので、僕で力になれるのであれば助けてあげたいなという気持ちがありました。今、僕はプロキックボクサーになって12年なんですけど、ちょっと1カ月に2試合やってみる経験も必要だろうと思って、ちょっと命がけで頑張ってみました。Bigbangを助けたいという気持ちもそうですけど、チャンピオンに返り咲きたいという気持ちもあります」と参戦理由を語る。
そして、「前回の試合から日も間もなく、めちゃくちゃ調子がいいので、内田選手とはいい試合になるんじゃないかなと思っています。準備もたくさんできたので、存分に良星を楽しんでください」と意気込んだ。
その良星の短期間での参戦について内田は「前回の試合も見たけど、怪我もなく大丈夫だと思いますが、そんなに俺は甘くはないよというのを、明日の試合を見てもらえれば分かると思います」と挑発コメント。
これを受けて良星は「僕はBigbangのタイトル3度防衛記録を持っていて、そんなに甘くないというお言葉を、ちょっとお返しさせていただきますね。Bigbangのベルトを獲るのはそんなに甘くないです。僕は死ぬ気で練習してきているし、そんな軽んじたポッと出のやつに巻かせるようなベルトではないので、しっかりと僕が返り咲きます」と王座返り咲きを宣言した。
お互いの印象について、内田は「スピードがあって、パワフルな選手」といえば、良星は「何試合か見たんですけど、めちゃくちゃ強い選手とばっかり試合してますよね。戦績はそんなに良くはないですが、戦績では語れない、試合中の動きの良さに注目していますが、僕は警戒して練習してきたので、抜かりなく僕が勝ちます」と自信を見せていた。
【写真】ウェルター級王座を争うFUMIYA(左)と野村
また、もう1つのメインイベント、Bigbangウェルター級(66.6kg)王座決定戦で対戦するFUMIYA(E×F)は66.5kg、野村太一(K.Bスポーツジム)は66.4kgで計量クリアー。
野村は「明日はバチバチに行くので、興行の中で一番面白かったと言われる試合をしたいと思います」といえば、FUMIYAは「僕はめちゃくちゃ強くなっているので、必ずKOで倒せると思います。(野村は)初めてのKO負けになるので本人はビックリしちゃうと思います」と挑発。
お互いの印象について、野村は「自分がプロデビューする前から見ていた選手で、いつもKO勝ちかKO負けという、0か100の選手なので自分の好きな選手で、いつかやるんだろうなと。自分もいろんなところで出稽古に行ったりして前回の試合とは別人な感じになっていると思います。自分の進化を見せる試合だなと思っているので、ぜひ楽しみにしていてほしいです」という。
対するFUMIYAは「パンチがすごく上手いと思うので、打ち合ってKOしちゃってもいいのかなと思ったりしてます」というと、野村は「ぜひパンチでお願いします!」と打ち合いに応じる構えを見せた。
今回、Bigbangタイトルの懸かった試合となり、野村は「ここのベルトを獲るのが自分のデビューからの1つの夢だったので、その後のことは考えてはいないんですけど、あの選手には勝てないなと言われる選手にはなりたい」といえば、FUMIYAは「一度、Bigbangのタイトルに挑戦しましたが、獲れなかったので、今回は100%ベルトを獲れると思っています。今後が楽しみです」とお互いにベルト奪取に自信満々のコメントを残していた。
<その他の計量結果>
▼第11試合 フェザー級 ビッグバンキックルール 3分3R
駿太(谷山ジム)56.9kg
竹添 翔太(インスパイヤードモーション)56.6kg
▼第10試合 67.5kg契約 ビッグバンルール 3分3R
山際和希(谷山ジム)69.9kg
水上陽生(ポゴナ・クラブジム)67.3kg
▼第9試合 70kg契約 ビッグバンルール 3分3R
山崎陽一(KIKUCHI GYM)69.9kg
松下大紀(BELIEVE MAN)69.6kg
▼第8試合 スーパフェザー級 ビッグバンルール 3分3R
龍斗(RAUSU GYM)58.9kg
紀州のマルちゃん(武勇会)58.7kg
▼第7試合 スーパーフェザー級 ビッグバンルール 3分3R
田中 聡(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)58.7kg
内野々竜一(都城大叶ジム)58.6kg
▼第6試合 フェザー級 ビッグバンルール 3分3R
修羅斗(谷山ジム)57.1kg
湯本剣二郎(team NEO)57.0kg
▼第5試合 フライ級 ビッグバンルール 3分3R
小林拓斗(T.G.Y)50.0kg
元太郎(IDEAL GYM)50.7kg
▼第4試合 スーパーフェザー級 ビッグバンルール 3分3R
夏気(VRKGYM)58.8kg
岡田響也(真樹ジムAICHI)58.6kg
▼第3試合 65kg契約 ビッグバンルール 3分3R
寛樹(谷山ジム)64.7kg
ヤンマイケル(ウェストスポーツジム)64.5kg
▼第2試合 フライ級 ビッグバンルール 3分3R
西槇隼汰(POWER OF DREAM)50.8kg
坂本侑生(ファイティングアカデミー ドラゴンテイルジム)50.4kg
▼第1試合 フェザー級 ビッグバンルール 3分3R
深谷 匠(T.G.Y)56.3kg
勇人(NUMBER NINE)56.7kg