2024年9月27日(金)タイ・ルンピニースタジアム『ONE Friday Fights 81』(U-NEXT配信)にて、フライ級キックボクシング3分3Rでユセフ・サード(アルジェリア)と対戦する、陽勇(Team Mehdi Zatout/TEAM3K)のインタビューが主催者を通じて届いた。
陽勇(ひゅう)は第7回JFKO全日本大会、一般男子軽中量級優勝を含む数々の実績を持つフルコンタクト空手出身の新星。2022年のStandup Rookie 2022 -65kg級を制すと、同年からRISEに参戦。5連勝を飾り、今年7月に開催されたCKC-60kgワンデートーナメントでも優勝した。キック戦績は8戦8勝(2KO)。
自分らしく、自分のやりたいように戦う
――ONE本戦契約してのデビュー戦となりますが、今回のオファーの経緯を教えて下さい。
「今年前半にタイに修行に行く予定でその時に話をもらっていました、またタイに行った際に決断して、自分もONEで戦いたいと思ってサインしました。きっかけはVenumトレーニングキャンプです」
――契約を決めてからの現在の心境は?
「昔からONEを知っていて、打撃力ある面白い試合をする団体だと思っていました。そこで自分が戦えるってことが、今本当に嬉しいです」
――武尊選手、秋元選手、小笠原選手と日本を代表する選手が出場する大会の第1試合に抜擢されました。
「いや、もうメチャメチャ刺激もらっていて、自分は元々プレッシャーをあまり感じなくて、感じてもプラスにできるタイプなので、 思いっきり楽しもうと思っています」
――初参戦で陽勇選手のことを知らないファンの人もいると思いますが、改めて自分はどんな選手ですか?
「僕は小学2年生からフルコンタクト空手をやってきて、19歳の時にフルコンタクト空手界で最高峰と言われているJFKOの全日本大会で優勝して、そこからキックボクシングに転向しました。だから空手の強さもあるし、キックボクシングを初めて2年ぐらいですが、キックボクシングの方にもどんどん対応できているんで、その両方の強さを見せみたいと思っています」
――自身の強みは何ですか?
「僕の強みは、何でも出来るところで、打ち合いも出来るし、避けながら戦ったりとか、テクニックを見せることもできます。状況に応じて自分のすべきことをその瞬間で判断できるのが自分の強さだと思います」
――KOするタイプですか、それともスキルで圧倒するタイプでしょうか?
「自分は、KOを狙いに行くっていうよりしっかり効かせて、終盤KOするのが理想だと思っていて、まずは自分の技術をいっぱい見せたいなと思っています」
――対戦相手のユセフ・エザード選手の印象は?
「1個だけ動画見て、綺麗に戦うタイプだなと思っています。だから自分の良さもどんどん出していけるんじゃないかなと思っています」
――言える範囲で、相手の弱点は見つかりましたか?
「相手の弱みは、多分僕とやったら結構下がると思います。そうなった時に相手は綺麗に戦えないと思うので、そうなれば僕の方が有利かなと思っています」
――試合展開のイメージと、警戒すべき点があったら教えて下さい。
「警戒すべき点は、急にフックとかで入ってきたり、ミドルとかを蹴って逃げられたりするとか、相手のペースに飲まれるのを気つけないとあかんなと思っています。 試合がどんな感じになるかは、いつも僕とやった選手全員、僕の方が圧力強くて下がるので、今回もそれで自分の良さを前面に出して、自分らしく、自分のやりたいように戦おうかなと思っています」
――試合のテーマは?
「注目が集まっている場所で自分をアピールするっていうのが今回のテーマです」
――同じ階級には世界トップの選手が大勢います。これからチャンピオンを目指す中で、将来的に戦いたい相手はいますか?
「やっぱり武尊選手は同じ階級にいる選手で、日本の格闘技を引っ張ってきた選手なんで、武尊選手が将来に引退する時とか、引退マッチを務めたい。そこまで強くならないとあかんなと思っています」
――今後の展望を聞かせて下さい。王者になるまでどのようなイメージをしていますか?
「まずは目の前の1戦1戦を大切にして。しっかり勝ち続けることが大事だと思っています。 空手の時はトーナメントだから負けたら終わりなので、そういう意識を持ってこれまでやってきました。だから用意された1戦1戦をしっかり圧倒して勝つというのが目標です」
――今回の大会に出る秋元選手も空手で頂点を取ってこの舞台で戦っていますが、彼の背中を追いかけるみたいな気持ちはありますか?
「秋元選手の背中を追ってきた訳ではないんですけど、秋元選手もJFKOの全日本で優勝されていて、僕もその時の動画を見ていたので、同じ経路というか、同じ舞台で戦えるっていうのは嬉しいです」
――ルンピニースタジアムで戦うことについて特別な想いはありますか?
「過去2度ほど観戦した経験がありますが、本当にお客さんも白熱していて。 だから(今回戦う)自分自身も楽しむことが必要だなと思っています。会場と一体となって、見られているという感覚をしっかり意識して自分をアピールしようかなと思ってます」
――フルコンタクト空手で実績を残した選手として、今回のONEデビュー戦でどのような姿を世界中のファンの方に見せたいですか?
「フルコンタクト空手は本当に打撃力が強いし、打たれ強いので、 そういうところを自分がしっかり見せて、今のフルコンタクト空手で頑張っている人たちに喜んでもらいたいですね」
――日本のファンにメッセージを
「今回は第1試合目でめちゃめちゃ刺激もらっていますし、この機会に僕を知ってくださる方が沢山いると思うので、僕の良さを前面に出していこうと思います。皆様、応援よろしくお願いします」