連続で国際戦を迎える松谷がタイトル初防衛戦を直訴した
2024年11月16日(土)東京・後楽園ホール『Krush.167』の対戦カード発表記者会見が、9月25日(水)都内にて行われた。
今大会では国際戦3試合が組まれた。ライト級で里見柚己(team NOVA) vs.アーロン・クラーク(アイルランド/SOMA FIGHT CLUB) 、女子アトム級で松谷綺(ALONZA ABLAZE)vs.ガブリエル・デ・ラモス(オーストラリア/Muay U)、女子フライ級で池内紀子(POWER OF DREAM)vs.チェ・ウンジ(韓国/大邱FEARLESS GYM) が決定。※いずれも3分3R延長1R
松谷は兄・桐と共に2021年7月から卜部功也が代表を務めるALONZAに所属する21歳。2021年8月にKrush初参戦を果たし、森川侑凜からダウンを奪って判定勝ち。2022年6月の「K-1初代女子アトム級王座決定トーナメント」1回戦で菅原美優に判定2-0で敗れ、プロ8戦目にして初黒星もその後は再び連勝し、2023年7月に初代K-1女子アトム級王者のパヤーフォンを延長戦の末に降した。11月には奥脇奈々に勝利し、第4代Krush女子アトム級王座に就いた。その後は奥脇奈々、チョン・ユジョンから共にダウンを奪って勝利し、5連勝中。戦績は10勝1敗2分。
ラモスはフィリピン出身、オーストラリア在住の24歳。戦績は6勝2敗。K-1 WORLD GP女子アトム級王者・菅原美優と12月のK-1で対戦したルシール・デッドマンとライバル関係にあり、2度対戦して実力伯仲の勝負をしているという。
会見に出席した松谷は「今回も国際戦ということでKrushの強さを見せつけて圧倒して勝ちたいと思います」と宣言。
ラモスの印象を聞かれると「ムエタイスタイルで手足も長くて綺麗に戦う印象です」と評し、「自分的にはやりやすいタイプ。攻略法はあるなって思います」と自信をのぞかせた。
KOへのこだわりを見せて毎回ダウンは奪うも、なかなかなか倒し切れていないことについて「倒したいですね。いつもKOするって言っていますが、ダウンで終わっているので。でも、狙いすぎるといつも硬くなって倒せないのも分かっているので、何も考えず自分の動きが出来れば倒せると思うので、やってきたことを出すだけです」と、練習したことを出して流れで倒せればいいとした。
7月のユジョン戦以降、特に強化してきたことはあるかと聞かれると「フィジカルですね。瞬発系のフィジカルを取り入れたり、身体がだんだんデカくなってきてパワーも付いたかなと思います」とフィジカルトレーニングに力を入れてきたという。
得意のミドルキックで会場中に音を響かせて、観客をどよめかせる自信はあるかと問われると「あると思います! 魅せます」と笑顔で答える。今大会では女子の試合が4試合組まれるが「女子の中でも男子の中でも負けないくらい目立ちたい」と、大会で一番のインパクトを残したいとする。
会見の冒頭では宮田充Krushプロデューサーより「K-1が開国して展開が生まれている中で、日本人ファイターの海外遠征が増えているし、日本で試合がしたいという外国人も増えていて広がってきた。毎回Krushにも外国人が上がっていく展開があってもいいかなと。また、女子にも海外からオファーが来るようになっているので、今回の試合が海外に出て行けるきっかけになれば」と、海外でも試合をする機会を作っていきたいとの言葉があり、そのことについて松谷は「国内だけでやっていてもアレなので、海外で強豪選手といっぱい戦って自分の強さを世界でも証明できたらと思います」と意欲を示した。
さらに、会見の最後には宮田Pに「ベルトを持っているのに防衛しないのはどうかなと思っていて。獲ってからちょうど1年経つんですけれど、自分の中で防衛戦を1年経つのにやらないのはどうかと思うし、今回強豪が来てくれるので世界最高峰を証明するためのベルトを懸けた戦いにしてもらえないかと思います」と、この試合をタイトルマッチに認定して欲しいと直訴。
宮田Pは「こんな前向きな話はないので、卜部会長と話をして運営ともさっそく協議に入りたいと思います。その方向で行ってみようと思います」と、タイトルマッチ認定へ向けて動くと約束した。
最後に松谷は「この試合がタイトルマッチになるかならないかはまだ分かりませんが、皆さんに期待してもらっている分、試合でしっかり魅せて勝つので応援お願いします」と、魅せる試合をすると誓った。