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レポート

【GRACHAN】12月22日(日)年に1度の特別大会『GRACHAN Presents: HELIOS』開催! 原口伸と小島勝司が王座返上でライト級王座戦・林RICEvs.ダリ、バンタム級王座戦・TSUNEvs.伊藤空也。草訳に一本勝ちの植田豊がフェザー級に名乗り

2024/09/25 11:09
 2024年12月22日(日)、東京・有明TFTホール1000にて、GRACHANによる年に一度の特別大会『GRACHAN Presents: HELIOS』が開催される。 「GRACHANが長年にわたり築き上げてきた歴史と闘志を象徴する、年に一度のスペシャルイベントです。『HELIOS』はギリシャ神話に登場する太陽神を意味し、選手たちが限界を超え、輝きを放つ姿を象徴しています。この大会には、年間を通じてGRACHANで選ばれた精鋭たちが出場し、最高峰の戦いを繰り広げます」という年末の特別大会では、ライト級とバンタム級の2つのタイトルマッチが発表された。  9月15日の『GRACHAN71』大会で、原口伸(BRAVE)が新たな挑戦を見据え、GRACHANライト級王座を返上。また、フェザー級は怪我により規定内に防衛戦ができないため、小島勝司(STYLE PLUS GYM)がベルトを返上している。 『GRACHAN71』でケージに立った原口は、「僕はMMAを始めて1年半でこのベルトを巻かせていただき、このベルトを獲得したことによって『ROAD TO UFC』に2年連続で参戦できたと思っています。このベルトが僕をいろんな景色に連れて行ってくれました。このGRACHANでチャンピオンになるまでの過程は僕にとって、とても思い出深いもになります。ほんとうに3年、チャンピオンとして戦わせていただき感謝しかありません。岩﨑代表、ありがとうございます」と、挨拶。  GRACHAN岩﨑ヒロユキ代表は、「ベルト返上となると一般的には重い空気になりますが、全然、今回はそんなことはなくて、原口君はまた世界を目指し、もしくはRIZINなり、新たな目標が出来たので、またタイミングが合えばGRACAHNにも出てくれると思うので、ご期待いただければ」と、新たな挑戦に向かう原口にエールを送った。  また、小島は「4月の練習中に右ヒザの半月板と前十字靭帯を怪我してしまいまして、期間中に防衛戦を行えないということで今回、返上することになりました。ですが、GRACHANフェザー級には若くていい選手がたくさんいると思いますので、その選手たちにGRACHANフェザー級を託して、ベルトの価値・GRACHANの価値を上げて行ってもらえたらなと思います。また僕も復帰してこのケージの中に戻ってこようと思っていますので、その際は皆さん、応援よろしくお願いします」と、怪我を治しての復帰を誓った。  その後、12月22日の『HELIOS』にて、現ライト級暫定王者の林RICE陽太(リバーサルジム大阪anne)に挑むロクク・ダリ(TRI.H Studio・1位)がケージイン。 「今回、タイトルマッチありがとうございます。12月に林選手と試合。林選手のリベンジマッチになると思います。一生懸命リベンジに来ると思うけど、間違いなく俺が勝てるから。GRACHANでもう1回、チャンピオンになります。1R KOで終わらせます」と王座奪取を宣言した。  ダリは2024年5月に能登崇に判定勝ち後、SBルールにも挑戦している。対する林RICEは、2024年4月に韓国ROAD FCでパク・シウォンに敗れて以来の復帰戦となる。  林は「12月22日に、試合が決まりました。いろんなことが変化した年の締めくくりにリベンジマッチでのタイトル戦になります。前回負けた相手に今回は勝つ! 2年前とは違う自分を見せたいと思います。正規王者になります!」と意気込みを投稿している。  両者は2022年12月に一度対戦しており、その時はダリが判定勝ちを収めている。ダリ戦の敗北から5連勝して暫定のベルトを巻いた林が、再戦で正規王者となるか。  また『GRACHAN71』では、12月の『HELIOS』でバンタム級タイトルマッチに臨む王者・TSUNE(リバーサルジム新宿Me,We)と、挑戦者・伊藤空也(BRAVE/同級1位/Eternal MMAバンタム級王者)もケージのなかでフェイスオフ。  GRACHANの金のベルトを肩にかけた王者のTSUNEは「年内最後の試合でメインをやらせてもらいます。最高の試合をするので、皆さん会場に観に来てください」とアピール。  対する伊藤も銀のベルトを肩にケージイン。2024年6月の豪州『ETERNAL MMA 85: PERTH』でロッド・コスタを下してEternal MMAバンタム級のベルトを獲得した挑戦者の伊藤は、「先日、オーストラリアでETERNALのバンタム級のタイトルを獲ることができました。12月22日のバンタム級タイトルマッチで、本来は僕が持っていたベルトを獲り返しに行きます。昔から憧れていた選手と肌を合わせて戦えることに興奮しています」と意気込みを語っている。  また、小島が返上したフェザー級では、『GRACHAN71』でライト級戦で草訳駿介に一本勝ちした植田 豊(Me,We)が「次回からしっかりフェザー級の身体をつくって、今日、返上があったベルトを狙って行きたい」と王座獲りに意欲を示した。  さらに、10月5日の『POUNDOUT1』では、中村京一郎(EXFIGHT/GRACHANフェザー級3位)vs.鍵山雄介(コブラ会/ GRACHANフェザー級4位)のフェザー級ランカー対決も組まれており、勝者は12月の『HELIOS』にからんでくるか。 [nextpage] 『GRACHAN71』は緊急参戦の植田豊が新鋭・草訳駿介に一本勝ち、フェザー級転向で王座挑戦アピール  2024年9月15日(日)、東京都江東区のTFTホール500にて『GRACHAN71』が開催された。  メイイベントは当初、草訳駿介と芳賀ビラル海が対戦予定だったが、試合1週間前に芳賀の負傷(眼窩底骨折)欠場が発表され、試合2日前に急きょ、植田豊が草訳とライト級で対戦することが決定した。 ▼第10試合 ライト級 5分2R 延長1R○植田 豊(reversalgym 新宿Me,We /ライト級4位)[2R 1分21秒 リアネイキドチョーク]×草訳駿介(reversal gym 立川alpha/ライト級7位)  植田は、2010年にプロデビュー後、2013年にいったん戦いの場から離れたものの、2019年に復帰。203年5月には『ROAD TO UFC』参戦前の原口伸と「GRACHANライト級暫定王座を争い、判定負けしたが、2023年8月に山田哲也とドロー。12月には北海道大会で安海健人と73kg契約で戦い、1R TKO勝ちしている。  草訳は、元高校球児でソフトバンクのスカウトにかかるほどの投手だったが、格闘技に転向。キックジムから金原正徳率いる立川alphaに入門し、アマチュア8勝8敗。グラウンドの課題を克服し、プロでは3勝1敗の戦績で黒星は反則のヒザ蹴り。その後は水杉泰誠、エドモンド金子、大道翔貴を3連続KO・TKOに下している。192cmの長身を活かした左利きオーソドックス構えの長い打撃やヒザ蹴りを武器に相手に懐に入らせずにKOを量産している。  1R、サウスポー構えの植田に、オーソの草訳が詰めると、植田は左右にサークリング。植田は前足にシングルレッグで組み、草訳をケージに押し込むと、右で差して大腰気味に持ち上げテイクダウンする。  ファーストコンタクトでテイクダウンを奪った植田。サイドからハーフの中に入った植田は、草訳の右足を二重絡みでブリッジを許さず。右で脇差し、左腕を枕にして背中を着かせるとじっくりと押さえ込む。残り10秒でフルガードに戻した草訳だが、下のままホーン。  2R、開始早々、左回りにサークリングする植田は、一転シングルレッグに。開始6秒。草訳の左足を持ち上げ金網までドライブして、自身の右腿上に乗せる植田は、さらに右足を刈ってテイクダウン。  草訳が身体を起したところにすかさず両足をフックして前方に崩す。亀の草訳はヒザを立てようとするが、パワーでも寝技でも勝る植田は。両手で植田の左腕を掴んで防御していた草訳に、右手首をコントロールして剥がした植田がうつ伏せになった草訳の身体を伸ばして左上を喉下に。リアネイキドチョークを極めた。  スクランブル参戦で勝利した植田は試合後、「実はちょっと年齢のせいかライト級の身体を維持することが難しくなってきて、フェザー級に下げる準備をしていた時に、ビラル選手の大怪我を聞きました。どうぞお大事にしていただいて、また練習をお願いします。  僕、誰のために格闘技をやっているのかと、この年齢までやっているのは、100%、自分のエゴです。もちろんこうして応援に来てくれたり、喜んでくれるのはすごく嬉しいですけど、本当に周りの人のことを考えたら、こんなに心配かけて迷惑をかけてやってないですよ。100%、自分のためです。  けど、そんな自分でもホームにしている大好きな団体が、メインが潰れてしまって興行が傾いていると聞いたら何とかしたいなって思って……まあ試合自体はあまり面白くなかったですけどやらせてもらいました。次回からしっかりフェザー級の身体をつくって、今日、返上があった(小島勝志が王座返上)みたいなので、ベルトを狙って行きたいと思います」と、スクランブル参戦を決めた理由と、フェザー級王座獲りを語った。 [nextpage] ▼第9試合 無差別級 5分2R 延長1R○ハシモト・ブランドン(JAWS WEST / 同級1位)[1R 1分17秒 TKO] ※スタンドのパンチ×ラデック・ヘルボーイ(AACC / 同級7位)  サウスポー構えのラディックに、オーソのハシモトは回転速い連打から右を効かせると、ラディックが前のめりにダウン。ハシモトがTKO勝ち。 [nextpage] ▼第8試合 ウェルター級 5分2R 延長1R○山田哲也(E.D.O YOKOSUKA☆BASE / 同級2位)[1R 3分11秒 TKO] ※パウンド×宇土冬真(TURNING POINT)  1R、互いにサウスポー構えのから左カーフの打ち合い。左右連打で前に出る宇土に、得意四つから小外がけテイクダウンの山田が、右で脇差しパスガード狙いも、左腕で差し返した宇土が立ち上がり。  しかし、ここも四つに組んだ山田が小外がけテイクダウンでそのままマウントに。パウンド連打に背中を向いた宇土をバックマウントでパウンドアウトした。 [nextpage] ▼第7試合 フライ級 5分2R 延長1R○金井一将(BRAVE / 同級6位)[延長判定3-0]×小林大介(ALIVE) ▼第6試合 バンタム級 5分2R 延長1R×萩原一貴(リバーサルジム武蔵小杉 所プラス)[1R 4分07秒 TKO] ※パウンド○コウ(all my homies) ▼第5試合 フライ級 5分2R 延長1R×鈴木嵐士(JAPAN TOP TEAM)[2R 3分14秒 横三角絞め]○平野紘希(KOGYM) ▼第4試合 フライ級 5分2R 延長1R×髙橋謙斗(BRAVE)[判定0-3]○長野将大(リバーサルジム武蔵小杉 所プラス) ▼第3試合 ストロー級 5分2R 延長1R○児玉勇也(トイカツ道場 / とらの子レスリングクラブ)[判定2-0]×三笠貴大(JAPAN TOP TEAM) ▼第2試合 バンタム級 5分2R 延長1R○足立晃基(M3A FIT)[1R 4分12秒 TKO]※ヒザ蹴り×内山国光(WIZARD MMA) ▼第1試合 フライ級 5分2R 延長1R×金森琢也(DOBUITA)[2R 0分27秒 TKO] ※パウンド○後藤浩希(Fired up gym) [nextpage] GRACHANチャレンジ試合結果 ▼第8試合 Aクラス ヘビー級3分2R×竹千代(LIGHT CLUB)[2R 1分40秒 反則]○清水市隆(ALLIANCE) ▼第7試合 Aクラス ミドル級3分2R○中村恒太(Brave)[2R 2分40秒 リアネイキドチョーク]×カーンアザン(MTK FIGHT) ▼第6試合 Aクラス ウェルター級3分2R×庄司大樹(MTK FIGHT)[1分22秒 TKO] ※パウンド○鈴木慈也(Brave) ▼第5試合 Aクラス 80㎏以下契約3分2R○ルカル・サイドゥ・イバヒム(Tri.H studio)[2R 3分06秒 フロントチョーク]×カン・ソガズ(MTK FIGHT) ▼第4試合 Bクラス ライト級3分2R×荻野勝美(OOTA DOJO)[2R 3分46秒 TKO] ※パウンド○髙橋正親(Brave) ▼第3試合 Bクラス フェザー3分2R×水尻一気(NO Face9)[1R 3分37秒 リアネイキドチョーク]○高浜彩輔(Brave) ▼第2試合 Bクラス バンタム級3分2R×秋山祐太(SILVER BACK HOUSE)[2R 4分04秒 リアネイキドチョーク]○福本孝大(津田沼道場) ▼第1試合 Aクラス ライト級3分2R△佐藤藏ノ介(リバーサルジム立川ALPHA)[ドロー1-1]△倉水大輝(ストライプル新百合ヶ丘)
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