キックボクシング
レポート

【KNOCK OUT】古村光も公約通り初回KO勝ち、古村匡平が亡き祖父に捧げる涙の初回KO勝ち、“ダウン発生率100%男”力斗がKO勝ちで「いつか鈴木千裕選手と戦いたい」百田海愛が首相撲からの投げでKO勝ち、川野龍輝がTKO勝ち、第1試合の女王様vs.女子大生は痛み分け=速報中

2024/09/21 15:09
MAROOMS presents KNOCK OUT 2024 vol.42024年9月21日(土)アクロス福岡※U-NEXTにてLIVE配信中 ▼メインイベント(第8試合)KNOCK OUT-REDスーパーフェザー級 3分3R延長1R久井大夢(TEAM TAIMU/KNOCK OUT-BLACKライト級&ウェルター級王者)ペップンソン・フォームドジム(タイ/フォームドジム)  久井はKNOCK OUTアマチュアで3階級制覇を達成後、2022年4月大会でプロデビューしてKO勝ち。12月の王座決定戦に大抜擢されると新田宗一朗に2RでKO勝ちし、わずか3戦目でKNOCK OUT-REDスーパーフェザー級王座に就いた。2023年7月にはK-1に乗り込んでBigbangフェザー級王者・龍斗から勝利を収め、9月には大谷翔司に判定勝ちでKNOCK OUT-BLACKライト級王座に就いて17歳にして2階級制覇を達成。  12月にはトンミーチャイに判定勝ちするも、2024年2月のチュームーシーフー戦で敗れ2度目の黒星。6月にNJKFにてテーパブットに延長戦で勝利すると、6月に緊急参戦で龍聖とKNOCK OUT-BLACKスーパーフェザー級王座決定戦を争い、17戦無敗だった龍聖に初黒星を付けて三冠を達成した。8月にはクンクメールのチョット・サレイヴァントンを胴廻し回転蹴りで初回KO。戦績は11勝(4KO)2敗。  ペップンソンは北九州・門司にあるフォードジムの選手兼トレーナーで、タイではルンピニースタジアムのタイトルマッチの経験あり。元プロムエタイ協会認定バンタム級1位で、CPガイトーンガンラーントーナメントバンタム級優勝などの経歴を持つ。2024年7月に日本で初試合を行い、オープンフィンガーグローブマッチでKOSフェザー級王者の大雅と対戦し、判定勝ちしている。戦績は117勝42敗2分。 [nextpage] ▼セミファイナル(第7試合)KNOCK OUT-REDスーパーバンタム級 3分3R延長1R〇古村 光(FURUMURA-GYM/第3代KNOCK OUT-REDスーパーバンタム級王者)KO 1R 1R1分43秒 ※左ヒザ蹴り×PRANDAM BRAVELY(タイ/BRAVELY GYM)  古村はタイ・ラジャダムナンスタジアムのリング(新人戦)にも上がり、勝利を収めている。2019年に選手発掘のため行われた『K.O TRYOUT』でTRYOUT生に選ばれたサウスポー。2023年8月、壱を判定2-1で破り王座を奪取したが、2024年4月の再戦では判定で敗れ王座を奪われた。戦績は8勝(6KO)4敗1分。  PRDNDAMは、大分県のBRAVELY GYMでトレーナーをしながら試合をこなし、小柄ながらパワフルなファイトスタイルでルンピニースタジアム、ラジャダムナンスタジアムで活躍した経験を持つ。2023年2月、RISEで数島大陸と対戦もKOで敗れている。戦績は49勝15敗4分。  1R、古村が左カーフを連打していき、パワフルな左ミドルを見舞う。左ストレート、左アッパーも繰り出す古村にPRANDAMは右縦ヒジを見せる。ガードを固めて右ミドルを蹴るPRANDAMだが、古村はしっかりカット。首相撲ではPRANDAMが古村を崩し倒す。古村は左の三日月を突き刺し、PRANDAMがフックから組んでくるとしっかり組んで左ヒザを突き上げる。  PRANDAMはダウンし、古村が兄に続いての公約通りの初回KO勝ちを飾った。  古村はマイクを持つと「どうでした、皆さん、盛り上がっていますか。こうやってKNOCK OUTが九州初進出、念願でみんなに戦っているところを見せていきたいと思っていたので嬉しいです。来てくれてありがとうございました。KNOCK OUTまだこんなもんじゃないので、自分も強くなりたいし、11月からトーナメントしっかり勝って年末に横浜でKNOCK OUTがあるので、ぜひ決勝を見に来てください。古村兄弟がKNOCK OUTの看板になるのでみていてください」とアピールした。 [nextpage] ▼第6試合 KNOCK OUT-REDライト級 3分3R延長1R〇古村匡平(FURUMURA-GYM)KO 1R 1分43秒 ※右ストレート×MANGKORN YOK BRAVELY(タイ/BRAVELY GYM)  古村は幼少の頃よりムエタイを学び、父親が代表を務めるFURUMURA-GYMで本場タイからムエタイの名トレーナーを招き、弟の古村光と共に強さを磨いてきた。ムエタイ仕込みの強烈なミドルキック、ヒザ蹴り、パンチを武器に、2023年は4月に強豪スリヤンレックからTKO勝利を奪ったが、9月18日にタイでプロムエタイ協会スーパーライト級王座決定戦をチュースワンと争うも判定負け。11月には元ルンピニー王者のバットマンから殊勲の勝利を収めたのもつかの間、2024年2月の『RIZIN』佐賀大会でREITO BRAVELYに初回KO負けを喫した。戦績は22勝(9KO)5敗1分1無効試合。  MANGKORNは大分を拠点とするBRAVELY GYM所属で、戦績は52勝(8KO)19敗2分。まだ20歳と若いサウスポーだ。  古村は過去にBRAVELY GYMの選手と戦って1勝1敗の戦績。8月5日に行われた記者会見では「完全復活の意味を込めて初回KOで倒し切りたいと思います」と、誰が相手でも初回KOすると宣言していた。  1R、ジャブで圧をかける古村はジャブから右ロー、MANGKORNは左ミドルを蹴る。古村は左フックを見せながら右ミドル。古村が飛び二段蹴りからMANGKORNのガードの隙間を縫う右ストレート。  これが見事に決まり、MANGKORNはもんどりうってダウン。古村が戦前の予告通り、KO勝ちを収めた。  古村はマイクを持つと「今日は無事にKOで勝つことが出来ました。こういう地元で今年は1回も勝ててなくて2連敗して悩んでいた時期もあったんですが、ここまで頑張ってきてよかったです。ホームで倒して復帰する姿を見せられたのが本当に嬉しいです。今年自分のじいちゃんが亡くなって本当に悲しくて。首に巻いているはちまきもじいちゃんがくれたものなんですけれど、いつも最強になってくれと言っていたのでここで勝てて嬉しかったです。今回の勝利は天国のじいちゃんも見ていると思います」と声を詰まらせながら語った。 [nextpage] ▼第5試合 KNOCK OUT-BLACKスーパーライト級 3分3R延長1R〇力斗(TEAM PREPARED/初代大和フェザー級王者)KO 1R 1分58秒 ※右ストレート×カン・ジュヒョン(韓国/Kangsung gym/REFRESH kickboxing-65kg級王者)  ジュヒョンは13勝(3KO)5敗の戦績を持ち、ボディビルダーとしても活動しているという。迎え撃つ力斗は“ダウン発生率100%”という倒し倒されの激闘男。11勝(8KO)3敗1分。  1R、力斗はジャブから右カーフ、ジュヒョンも右カーフを蹴り返す。ジュヒョンが入って来たところに左右フックを3発打ち、右カーフを入れる力斗。右ストレートからの左フックでジュヒョンをグラつかせた力斗が、このチャンスを逃さずパンチで前へ出ると、右ストレートでダウンを奪う。  ジュヒョンは立ち上がることが出来ず、力斗のKO勝ちとなった。、  力斗はマイクを持つと「6週間前に試合で体調管理もそうだし、プロとして失格だなって試合してめっちゃ落ち込んで。めちゃくちゃ練習したので結果が出て凄く嬉しいです。キツい練習を乗り越えられたのは応援に来てくれたみんなやメッセージがあったから乗り越えられました。鈴木千裕選手と対戦できるように1個ずつ試合勝っていつか対戦出来たらなと思っています」と、鈴木千裕と戦うことを目標に掲げ、放送席にいた鈴木は「上がってくれば絶対にやることになるので楽しみに待っています」とアンサーした。 [nextpage] ▼第4試合 KNOCK OUT-REDスーパーフライ級 3分3R延長1R〇希羅(MSJ KICK BOXING GYM)判定3-0 ※30-29×2、29-28×井ノ本煌貴(LAILAPS東京北星ジム)  連勝中の希羅が登場。井ノ本は高校サッカーで全国大会出場経験があるというアスリート。  1R、ローの蹴り合いでは井ノ本が当てていく。希羅は右ミドルを返し、右カーフから右ハイ。希羅は右ローから左右の連打。組み合ってヒザを蹴るのは希羅。このラウンドは両者とも様子見か。  2R、井ノ本の虚を突く右ハイがヒット。乾いた音が鳴り響く。希羅は蹴り足をキャッチしての右ストレートを打つ。希羅はサウスポーにスイッチするも手が出ない。そこへ井ノ本が左ボディ。バッティングがあり、希羅にインターバルが与えられる。再開後、ワンツーを打ち合う両者。  3R、井ノ本の前蹴りに希羅は右ミドル。近距離で左右フックを打ち合うとまたもバッティングで試合中断。再開後、両者ともフックを打って行くがヒットがない。希羅は組んでのヒザ。離れると井ノ本が右ローを狙っていき、希羅はその蹴り足をキャッチしてコカす。最後は希羅が首相撲で井ノ本を転倒させ優勢を印象付けた。  判定は3-0で希羅が接戦を制した。 [nextpage] ▼第3試合 KNOCK OUT-REDスーパーフライ級 3分3R延長1R〇百田海愛(誠友塾)TKO 2R 0分23秒 ※利共が試合続行不可能×利共(TOP RUN GYM)  2023年5月に対戦し、その時は百田が勝利している。  1R、百田は首相撲持ち込んでのヒジとヒザ。離れると前蹴りと右ボディストレート、すかさず組みついてヒザに持ち込む。利共は前に出てパンチを打つが、百田の首相撲に捕まってヒザをもらう。ならばと右ヒジを打つ利共。  2Rが始まってすぐ、ヒジの打ち合いから百田が首相撲で組みつくと、もみ合いながら両者が同体で倒れる。そこで下になった利共が右の側頭部をマットに打ち付け、立ち上がることが出来ず百田のKO勝ちとなった。  百田は「前回BOMで対戦しているんですが、その時は自分のコンディションがよくなくていい試合ではなかったけれど、今回決着つけられてよかったです」とマイクで語った。 [nextpage] ▼第2試合 KNOCK OUT-REDバンタム級 3分3R延長1R〇川野龍輝(クロスポイント吉祥寺)TKO 2R 1分08秒 ※レフェリーストップ×村松一樹(WSR九州)  KNOCK OUTアマチュア四階級制覇の川野が初のREDルールに挑む。戦績は3勝(1KO)1敗。村松はムエタイ歴12年。  1R、序盤からコンビネーションパンチを繰り出して前へ出る川野。右カーフ、右ハイも見せる。村松は右ローを打ち、さっそくヒジを狙っていく。川野が右カーフを2連発すると、村松はダウン。さらに右カーフを蹴り、村松が返してきた右ストレートにワンツーを合わせて2度目のダウンを追加する。  川野の右カーフに転倒する村松。川野は左フックの連発から右ストレート、右ハイ、顔面前蹴りとラッシュをかけるが、村松はこのラウンドを耐えきった。  2R、村松はカーフを蹴られないように接近するが川野は首相撲からのヒザ。組んできた村松に川野はヒジ、顔面へのヒザを放つ。村松が前へ出てきたところへ右カーフを蹴り、村松がダウン。レフェリーがここで試合をストップした。KOボーナス10万円を受け取り、笑顔を見せた。 [nextpage] ▼第1試合 KNOCK OUT-BLACK女子 -46.5kg契約 3分3R△鈴木 萌(クロスポイント吉祥寺)ドロー 判定1-0 ※30-29、29-29×2△BONNY(MSJ KICK BOXING GYM)  BONNYは5歳から19歳まで格闘技と向き合い、その後は週1程度の練習だったが30歳でプロ格闘家になりたいと決意。再び格闘技と向き合い、アマチュアで試合経験を積んだ。2024年7月21日に福岡で開催された『KING OF STRIKERS 43』のオープニングファイトに出場し、3Rに左フックでダウンを奪って判定勝ち。この試合はプロテストとして行われたようで、晴れてプロに合格。今回プロデビュー戦を迎える。  職業は福岡の西中洲にあるSMバーの“女王様”。自ら「格闘家と女王様2足のわらじ」を名乗り、昼間は練習、夜は女王様という生活を続けている。2023年2月に行われた『BreakingDown 7』のオーディションに参加して話題を呼び、そのオーディションでは木村美玲とのスパーリングで敗れたため本戦出場はならなかったが、激しい殴り合いでインパクトを残した。その後も8、9と応募したようだが出場はならなかったようだ。  これがプロデビュー戦となる鈴木は、現在大学3年生。大学でもキックボクシング部に所属して、クロスポイント吉祥寺でも汗を流す彼女は、練習熱心さについては山口代表も太鼓判を押すほど。  1R、鈴木はサウスポー。前に出てくるBONNYを前蹴りとワンツーで止める鈴木だが、BONNYは思い切って左右フックを放つ。スイッチしての左ミドルも見せるBONNY。距離と詰めるBONNYに左ストレートを合わせる鈴木。BONNYは鈴木の左ミドルを腹で受けて左フックを返す。左フックと右ボディで攻め込むBONNYは左右ローも蹴る。鈴木は首相撲に捕まえて回しながらヒザ蹴り。鈴木は左ミドルとワンツーで距離を取って戦いたいところ。  2R、鈴木がジャブと左ミドル、左ローで距離をとり、前蹴りも突き刺す。BONNYの攻撃は空振りが続く。鈴木が打ちに来たところでBONNYが左フック、鈴木もすぐにつかんでヒザ。鈴木に有利な距離での展開が続くが、右ローを蹴るBONNYも距離を詰めると右ボディを連打する。  3R、鈴木は左ミドル、前蹴り、テンカオでBONNYを迎え撃つ。BONNYは身体を左右に振って右ボディストレートを打つ。BONNYがボディを打つ距離になると鈴木は首相撲でキャッチしてのヒザ蹴り。前へ出てパンチを打って行くBONNYだが、攻撃を当てるのは鈴木。しかし終盤、BONNYが左右フック、右ストレートをヒット。笑みを浮かべるBONNYはさらに左右フックで距離を詰める。鈴木は組みヒザと左ミドルで応戦。ひたすら前へ出てパンチを打つBONNY、最後に右フックがヒットし、鈴木がのけ反った。
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