デビュー3戦目にして海外でタイトルに挑戦する本野(右)だが、オニールはデビュー戦にしてタイトルを獲得している
2019年10月4日(金・現地時間)オーストラリア・メルボルンにて開催される『Eternal MMA』で、本野美樹(AACC)がWMMAオーストラリア女子ストロー級王者ケーシー・オニール(Southside MMA)のタイトルに挑戦することが発表された。
本野は東海大学柔道部出身で、2010年の講道館杯では西田優香(2010年世界柔道選手権-52kg級優勝)に勝利する大金星を挙げている。アマチュアMMAでも無敗。2019年3月の『HEAT』でプロデビューを果たし、“流血のマドンナ”こと鈴木万李弥に完勝。同年6月の『DEEP JEWELS』に初参戦すると、大晦日RIZINで山本美憂と対戦したベテランの長野美香をデビュー2戦目にして破るという下克上を起こした。AACCではRENAから打撃のアドバイスも受けているという。
長野を組み技で圧倒し、関係者を驚かせた本野
しかし、王者オニールはその本野を上回る。アマチュアを経験した後、今年4月のプロデビュー戦でいきなりタイトルマッチを行って判定勝ち。なんとデビュー戦にして王座に就いた。7月の2戦目ではリアネイキドチョークで一本勝ちして初防衛に成功、戦績を2戦2勝としており、キャリアは本野よりも1戦少ない。ニックネームは“KING”だという。
アマチュア時代からファイトスタイルがほぼ変わらず、試合開始と同時にロングリーチのワンツーでラッシュをかけ、組み付くと高くリフトアップしての豪快なテイクダウン。パウンドから関節技を狙っていくタイプのようだ。
パワーファイターだが荒っぽく、打撃の勢いで圧倒されることがなければ本野にタイトル奪取のチャンスはありそうだ。