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【ONE FF】今週はNJKF期待の嵐が初出場、新田宗一朗は初勝利を狙う、メインにはヨードレックペットが登場=8・30『ONE Friday Fights 77』

2024/08/26 21:08
 2024年8月30日(金)タイ・ルンピニースタジアム『ONE Friday Fights 77』(U-NEXT配信)の全対戦カードが発表された。  メインイベントにはヨードレックペット・オー・アトチャリア(タイ)が登場、コンスック・フェアテックス(タイ)とキャッチウェイト(62.14kg)ムエタイ3分3Rで対戦する。 “ザ・デストロイヤー”ことヨードレックペットはラジャダムナンスタジアムでライト級(2015年と2017年)とスーパーライト級(2021年)の2階級制覇、ルンピニースタジアムでも2017年にライト級王者となり、2大スタジアム王座を同時に保持した。2015年12月にラジャで梅野源治と対戦してTKO勝ちしたが、2016年10月の日本での再戦では判定で敗れラジャ王座を奪われた。2018年4月のKNOCK OUTでは初代王者・森井洋介にTKO勝ちしてKNOCK OUTライト級王座を奪取。同年にはタイのスポーツ界で権威のあるサイアムスポーツ社認定のタイ・スポーツ大賞のムエタイ部門でMVPを獲得している。  ONEには2023年7月の『ONE Friday Fights 2』から参戦し、シルビュー・ヴィテズにTKO勝ち、『9』でサマン・アシュリをKO、『17』でもデニス・ピューリックにTKO勝ち。『25』のジョーダン・ゴッドフレッドセン戦では判定2-1で苦戦を強いられて勝利。その後はムアンタイ、タギール・カリロフに連敗を喫していたが、2024年6月のコムアウット戦で勝利して連敗を脱出した。89勝35敗3分(KO数は不明)。  コンスックは2017年にルンピニースタジアム認定バンタム級王座を奪取し、その年のスタジアム・ファイター・オブ・ザ・イヤーを受賞。2019年にはスーパーバンタム級王座も奪取してヨードレックペット同様2階級制覇を達成している。また、プロムエタイ協会でも2017年にスーパーフライ級王座、2018年にバンタム級王座に就いた。2022年にも7チャンネルのライト級王座を獲得している。  ONEには2023年6月から参戦し、デッドゥアンレックとペットンローには敗れているが、ジャオスアヤイ、パイダン、ペットスクンビット、そして前戦(2024年7月)のジョアキン・オラギには勝利してONE戦績4勝2敗。  不調から脱したヨードレックペットがデストロイヤーぶりを発揮するか、コンスックが本戦契約に一歩近づくかの大一番となる。  コー・メインではキャッチウェイト(58.0kg)ムエタイ3分3Rで、ランボン・ソー・テラパット(タイ)がロンゲン・パッサイシー(タイ)と対戦。  ランボンは2023年3月からONEに参戦し、初戦のペットランプン戦と3戦目のシングドントン戦こそ判定負けしたものの、その後は破竹の5連勝。タイ、ラオス、中国、ブラジルの選手を撃破している。ロンゲンは2023年11月にONE初参戦。カリム・ダホに勝利したが、スティーブン・アービン、ペットプーパーに連敗中。  日本人選手は、今週は2名が出場。  第2試合のフライ級ムエタイ3分3Rで、新田宗一朗(クロスポイント吉祥寺)がONE初出場のオマール・ドリッシ(イタリア)と対戦。 【写真】前回は先制のダウンを奪いながらも逆転KO負けを喫した新田(左) 新田は空手、ボクシングを経て17歳からキックボクシングを始めた。2019年2月にプロデビューすると10戦無敗の快進撃を続けたが、2021年10月の『KNOCK OUT』で力也に初黒星。2022年4月にはINNOVATIONスーパーフェザー級王座を奪取し、7月のRIZINで大雅と対戦するも判定負け。10月にはカミシロに延長Rで勝利して再起したのも束の間、12月に初代KNOCK OUT-REDスーパーフェザー級王座決定戦で久井大夢にKO負けを喫した。2023年4月のINNOVATION王座防衛戦はドローで防衛に成功。7月にはKrushに乗り込んだが、目黒翔大に判定負け。2024年5月の『ONE Friday Fights』初出場ではジャン・ジンフーに判定負けとなかなか勝ち星をつかめなかったが、8月のKNOCK OUTで山本太一に初回TKO勝ちを収めた。戦績は11勝(5KO)5敗4分。  第4試合のキャッチウェイト(54.88kg)ムエタイ3分3Rでは、坂本嵐(キングジム)がイマッド・サヒ(スペイン)と対戦。  坂本嵐は「嵐」のリングネームでNJKF所属。5歳から名門キングジムで練習を開始した嵐は、アマチュアベルトを獲得するなど早くから才能を発揮。2023年11月30日、ラジャダムナンスタジアムにてボディストレートで初回KO勝ち。2024年2月、18歳にして初のタイトルマッチに臨み甲斐元太郎を左ミドルキックでKOして戴冠。4月の桂英慈戦はドローとなった。好戦的でボディブロー、ハイキックと多彩な技と倒せる力を併せ持つのが強みでNJKF関係者からの期待も高い。  11月10日(日)東京・後楽園ホールのNJKF主催大会にて『KICKBOXING JAPAN CUP 2024』の1回戦、自ら望んだKNOCK OUT-REDスーパーバンタム級王者の壱・センチャイジム(センチャイムエタイジム)との対戦が決まっており、その前哨戦になると共に壱は7月の『ONE Friday Fights』で初参戦初勝利を収めており、嵐としては何が何でも勝ちたいところだ。  サヒはスペイン・マドリード生まれの21歳。10戦10勝と無敗でWBC Mediterraneanフライ級王座、Extreme fightersバンタム級(-55kg)王座の2つのタイトルを獲得したが、2023年8月に初来日した『RISE』で鈴木真彦にKO負けを喫した。鈴木戦では鋭く突き上げるヒザが目立ち、左右ミドルで鈴木を手こずらせた。
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