キックボクシング
レポート

【NEXUS Strike up】初代スーパーフェザー級王者は藤井重綺、決勝でケースケからダウン奪い戴冠。金田大嵩が町田光をダウンさせて勝利、SAIGOが悠里を圧倒TKO、木村涼仁が強烈なKO勝ち

2024/08/25 18:08
Fighting NEXUS Strike up vol.32024年8月25日(日)東京・ニューピアホール ▼第13試合 初代スーパーフェザー級(60.0kg)王者決定トーナメント決勝 NEXUS KICK 3分3R×ケースケ(HIDE'S KICK)判定0-3 ※28-29、27-30×2〇藤井重綺(Team+1)※藤井が初代王座に就く。  ケースケこと渡邉奎介は、NexusSPROUTで白星を重ね、2023年5月のプロデビュー戦で元K-1の小久保裕気を1R TKO。8月大会では新日本キックで日本フェザー級タイトルマッチ経験者の瀬川琉に2度のダウンを奪う判定勝ち。2023年12月の『STRIKE NEXUS』旗揚げ戦ではシュートボクシングに参戦する魅乃麒を1R 39秒でKOに下している。2024年3月のトーナメント準決勝では堀大助に1Rわずか20秒でTKO勝ち。5月のSTRIKE NEXUS.2にも出場して畑中健太に判定勝ちしている。  藤井はボクシングインターハイ出場経験を持ち、得意のパンチを武器にKing of Rookie 2021 -60kg級トーナメント優勝。3連勝と波に乗っていたが2022年7月の『RISE 160』で奥平将太とのイケメン対決で延長ラウンドに及ぶ激闘の末に判定負けを喫し連勝がストップ。2023年1月にはベテラン選手のSEIDOから2Rにダウンを奪い判定勝利で再起を飾り、6月には岩郷泰成から判定勝ち。2024年3月のトーナメント準決勝では小久保裕気から判定勝ちも、6月のRISEでは小野幹晃に判定負け。戦績は8勝(1KO)3敗。RISEスーパーフェザー級5位。  1R、左の強打で前に出るケースケに藤井は右ボディからの左フックで対抗。ケースケは左がヒットすると強打を4連打。藤井は“効いてないよ”とばかりに両手を広げて挑発する。  2R、ローの蹴り合いからの左フックの相打ちでダウンしたのはケースケ。一気に詰める藤井は右の強打を連続ヒットさせる。劣勢のケースケだが左の強打で反撃。藤井は左のカーフを蹴り、右フックを合わせに行く。  3R、逆転を狙って全弾フルスイングのケースケに藤井はブロッキングとステップワークでヒットを許さない。逆に右フック、左ミドル、左ローを当てていく。ケースケは焦りからか2度のローブロー。藤井は軽快なステップワークで回り込み、ケースケのパンチをかわしていく。かわしたところで右も打ち込んだ。  判定は3-0で藤井の勝利。初代王者のベルトを巻いた。藤井はマイクを持つと「ケースケ選手、盛り上げてくれてありがとうございました。ケースケ選手はまだ2年、3年目? 普通に強かったですよ。今後も応援してあげてください。来てくれた皆さん、僕、ベルト似合いますか? あー、ぐっすり寝れるわ」と締めくくった。 [nextpage] ▼第12試合 NEXUS KICK 3分3R ウェルター級 67.5kg契約×町田 光(飯伏プロレス研究所)判定0-3 ※28-30×3〇金田大嵩(INFINITY)  1R、強い右ローの蹴り合い。町田はアタックを繰り返す。その町田の左フックを空振りさせて兼田が右フック。町田が居合パンチのポーズをとるとどっと沸く館内。兼田は左ミドルを蹴ると、町田は居合パンチの左フック。  2Rも町田は飛び込んでのフックを打つが、金田はかわす。金田は右ミドルと右ロー、町田が居合パンチの構えを取るとそれに惑わされず、左ハイを蹴る。その後も右ミドルとローを当てていく金田。  3R、ミドル&ローと蹴りで勝負する金田に、町田は飛び込んでのフックから組みつく。本来なら組みついて相手を投げ、乱戦に持ち込んでペースをつかみ相手を削るのが町田のスタイルだが、NEXUSではつかみは禁止で注意を受ける。  町田が右フックを空振りしたところに金田が左フックを打ってダウンを奪う。町田はダウンを奪い返そうと飛びヒザ蹴りを放つもこれがローブローとなってしまい試合は中断。町田は果敢にアタックを繰り返すが、金田は蹴りと右フック。町田はつかんでのヒザも出すがこれは反則。最後まで倒しに行ったが金田は一歩も譲らず、判定3-0で金田の勝利となった。  マイクを持った金田は「福島から来ました。NEXUS3戦目ですが相手がレジェンドで怖さもあったんですが楽しみのほうが大きくて。実際やったら凄く強くてビックリしました。これで強さを証明できたと思うので自分がベルトどうですか。でも今のままでは王者どころか世界を狙えないのでもっと頑張ります」と、さらに精進したいと語った。 [nextpage] ▼第11試合 NEXUS KICK 3分3R フェザー級 57.5kg契約〇SAIGO(TARGET SHIBUYA)TKO 2R 0分29秒 ※レフェリーストップ×悠里(フリー)  1R、互いにパワフルなパンチと蹴りの応酬。左右フックから強い右ボディを打つのはSAIGO。終了間際にSAIGOが右ハイでダウンを奪った。  2Rが始まってすぐ、SAIGOが狙いすました右フックでダウンを追加。その後すぐに左フックを決めて圧倒KO勝ちした。  SAIGOは「僕、今日プロ6戦目になるんですけれど初のKO勝利です。気持ちいいです。知名度も実力もないけれど地道に頑張れば這い上がっていけると信じて這い上がっていきます。57.5kgのベルト作ってください」とアピールした。 [nextpage] ▼第10試合 NEXUS KICK 3分3R ライト級 62.5kg契約×畑中健太(ELEVEN)KO 1R 2分41秒 ※右ストレート〇木村涼仁(DIARIO)  1R、序盤からワンツーで勢いよく攻める木村。左ミドル、右ローも蹴るがワンツーが目立つ。これに畑中はカーフを蹴り、足を止めてワンツーを打ち合う。両者かなり力のこもったパンチの応酬。  その中、木村が身体ごと行くようなワンツーを決め、畑中は強烈なダウン。木村は自分がワンツーを打った勢いで前につんのめるほどだった。  レフェリーが即座に試合を止め、木村のKO勝ちとなった [nextpage] ▼第9試合 NEXUS KICK 3分3R 女子アトム級 45.0kg契約〇菊地美乃里(GONG-GYM坂戸)判定3-0 ※30-28×2、30-27×上真(ROAD MMA GYM)  1R、一発一発は強いが単発気味な上真に対し、前に出る菊池はパンチも蹴りも連打。コンビネーションでヒットを奪っていく。  2Rも前に出るのは菊池。一発当たると連打で畳みかけて攻撃をまとめる。上真は下がりながらジャブ、右ストレートで迎え撃つが、手数が少ない。  3R、左右の連打で前に出る菊池に上真も左ストレート、ワンツーで対抗。菊池のワンツーに上真もジャブや左ストレートを返すが、圧倒的に手数が少ない。  判定3-0で菊地の勝利となった。 [nextpage] ▼第8試合 NEXUS KICK 3分3R スーパーライト級 65.0kg契約×宮田陣(宇田川會)判定0-3 ※29-30×2、30-30(マスト:こばやし)〇こばやし けいご殿(龍拳會 青葉台支部)  1R、こばやしは右カーフを狙い撃ち、宮田もローを返す。終盤、宮田はサウスポーになる。  2R、宮田も右ロー&インローを蹴り、ローの蹴り合いに。両者とも慎重。こばやしはカーフを蹴ってワンツーを見せるが両者とも手数はかなり少ない。  3R、左右フック&左ボディの強打を叩きつけるこばやし。ここでパンチを多用し始める。宮田は左ミドル、ヒザで対抗。終盤、こばやしが動きながらのワンツー、左フックを当てに行き、宮田は左ミドルで応戦するが小林がしっかりパンチを当てていって試合終了。  こばやしが判定勝ち。「今日デビュー戦だったのと、自分43なんですけれどまだ戦えると認識したのでこれから先、50、60と戦っていきたいと思います。ドラゴンボール最高!」とマイクで話した。 [nextpage] ▼第7試合 NEXUS KICK 3分3R スーパーバンタム級 55.0kg契約×正野宗一郎(ReBORN経堂)KO 2R 0分19秒 ※左ハイキック〇HARUTO(GRAB)  1R、ステップを踏んで踏み込み速くパンチとヒザで攻めていくHARUTO。サウスポーの正野は序盤は見ていたが、終盤は左ミドルを蹴っていった。  2Rが始まってすぐのワンツーから左ハイキックを蹴ったHARUTO。正野はバッタリと倒れ、HARUTOの鮮烈なKO勝ちとなった。  HARUTOはマイクを持つと「デビュー戦ということでめっちゃ緊張したけれど、俺だけビジュ爆発ってことで顔だけじゃないってところを見せてやりました」とマイクアピールした。 [nextpage] ▼第6試合 NEXUS KICK 女子49.0kg契約 2分3R〇MANAKA(GRABAKA)判定3-0 ※30-28×3×寺田佑佳(GRAB)  1R、前に出る寺田にサウスポーのMANAKAは左ミドルで距離をとっていく。  2R、好戦的な寺田はどんどん前へ出て手数を出していき、MANAKAは左ストレートで反撃。この左ストレートでビッグヒットを奪うが寺田の手は止まらない。  3RはMANAKAが動いて寺田の攻撃を外し、左ストレートを狙い撃ち。この左ストレートをもらって何度ものけ反る寺田。前に出て手数を出す展開は変わらないが、攻撃を避けられて左ストレートを当てられる。  判定3-0でMANAKAの勝利。 [nextpage] ▼第5試合 NEXUS KICK 3分3R フェザー級 57.5kg契約〇清重真平(北眞舘)TKO 2R 2分21秒×谷中善幸(GRABAKA)  1Rに谷中がラッシュをかけるも清重に凌がれ、清重が逆襲。3Rにカーフキックでダメージを与え、顔面とボディへの連打でスタンディングダウンを立て続けに奪い、最後は谷中を人間サンドバッグにしてTKO勝ち。 [nextpage] ▼第4試合 NEXUS KICK 2分3R 女子フライ級 52.0kg契約〇加藤乃々夏(全真会館)判定3-0 30-28×2、30-27×仲谷梨理愛(kick the beat 国立) ▼第3試合 NEXUS KICK 3分3R 58.5kg契約〇キャプテン椛澤(ELEVEN)KO 1R 1分51秒×高橋 諒(フリー) ▼第2試合 NEXUS KICK 2分3R 女子 51.0kg契約×森井ミキ(Club TOSHI)判定0-3 ※27-30×2、27-29〇阪部愛来(DOBUITA) ▼第1試合 NEXUS KICK 3分3R 53.5kg契約×白石力斗(禅道会長野支部)KO 1R 0分46秒〇飯田陸斗(team YU-TO) ▼OPENING FIGHT 2試合目 NEXUS KICK 3分2R フェザー級57.5kg契約〇斗樹(TARGET SHIBUYA)TKO 2R 1分49秒×大山怜師(team YU-TO) ▼OPENING FIGHT 1試合目 NEXUS KICK 3分2R スーパーバンタム級55.0kg契約〇尾張魁飛(ELEVEN)TKO 1R 1分19秒×TAKANO(サンライズジム)
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