ムエタイ
レポート

【ムエタイオープン】壱がジャパンカップ制覇へ向けて好発進の勝利、蒔は石川直樹に敗れる、女子ムエタイはルイが勝利、センチャイジム一番手の弘がコムキョウに判定負け

2024/08/24 17:08
MuayThaiOpen 482024年8月24日(土)東京・墨田区体育館ひがしんアリーナ ▼第9試合 56.0kg契約 3分3R〇壱・センチャイジム(センチャイムエタイジム/KNOCK OUT-REDスーパーバンタム級王者)判定3-0 ※30-28×2、29-28×ファーモンコン・ソー・ウティトラム(タイ/元ラジャダムナンスタジアム認定バンタム級2位)  沖縄出身の壱は空手をベースに持ち、ボクシングを経て上京してムエタイを始めた。2008年11月の『MuayThaiOpen』でLPJNバンタム級王座に就き、2019年12月に岩浪悠弥に敗れるまで14連勝をマーク。2022年11月に「第2代KNOCK OUT-REDスーパーバンタム級王座決定トーナメント」を制して王者となった。2023年8月の初防衛戦で古村光に敗れて王座を失ったが、2024年4月のリマッチで王座奪還。6月にはムエタイの激闘王と呼ばれたチョークディーから勝利を収め、7月の『ONE Friday Fights』で初参戦初勝利。戦績は27勝(10KO)9敗1分。  11月10日には『KICKBOXING JAPAN CUP 2024』のトーナメント1回戦でNJKFバンタム級王者・嵐(キングジム)との対戦が決まっており、壱にとっては勝利で弾みをつけたいところ。  ファーモンコンは元ラジャダムナンスタジアム認定バンタム級2位、元ルンピニースタジアム認定バンタム級5位、元ワンソンチャイ王者で戦績は90勝25敗5分。現在はGTジムでトレーナーを務め、日本での試合はこれが初めてだという。  1R、両者にもっと戦うようにとレフェリーが警告。するとファーモンコンは速い右ミドルを連続して命中させる。壱はパンチを出しながらの左ミドルと左インローも左ミドルはファーモンコンにカットまたはキャッチされてコカされる。終盤、壱はファーモンコンにロープを背負わせてパンチの連打を繰り出した。  2R、ファーモンコンが前へ出てくるところに右フックを合わせに行く壱。ファーモンコンの右ミドルを蹴られても左ローを返す。パンチを見せつつヒジを放つ壱。左ミドルもしっかり蹴る。  3R、ファーモンコンの右ミドルに左ミドルを蹴り返した壱だが、すぐにファーモンコンが左ミドル。前に出て左ストレート、右フックを当てる壱だがファーモンコンは前に出て右ミドルを蹴る。右ミドルを空振りしたファーモンコンに壱が右ストレート、さらに連打。ファーモンコンは組みつく。さらに壱は顔面前蹴り。  残り30秒を切ったところでファーモンコンが流しに入る。壱もこれに応じて両者その場で足踏み。  判定は3-0でファーモンコンのミドルよりも、パンチ・蹴りともヒット数が多かった壱の勝利となった。 [nextpage] ▼第8試合 55.0kg契約 3分3R×蒔センチャイジム(センチャイムエタイジム)判定0-3 27-30×2、29-28〇石川直樹(Kickful/元・新日本キックボクシング協会フライ級王者)  蒔は2023年12月10日にジャパンキックボクシングイノベーションでプロデビューしたばかり。デビュー戦は判定2-0で判定勝ちし、2戦目にして『ONE Friday Fights 52』のリングに上がったが、16歳のルアポンに1R1分2秒、レフェリーストップによるTKOで敗れた  石川は元・新日本キックボクシング協会フライ級王者、元ジャパンキック同級王者、スックワンキントーン認定スーパーフライ級王者の三冠王で、ジャパンキックでは2019年5月のプレ旗揚げ戦、8月の旗揚げ戦ともにメインを務めたエースだったが、2021年9月からフリーに。10月のRIZINでは吉成名高にTKOで敗れている。各団体を渡り歩き、2024年6月にはフランスの大会でISKAのタイトルを獲得。首相撲からのヒザ蹴り・ヒジ打ちを得意とする。  1R、蒔がジャブ、前蹴り、ワンツーで距離を取る。石川はなかなか捕まえることが出来ないが捕まえる。前に出る石川が左ミドル、右ロー。石川の右ストレートに大きくバンスを崩して尻もちをつく蒔。  2R、ジャブとワンツーの蒔に石川は右カーフを狙い撃ち。石川は右ストレートも当て始める。蒔の右ミドルをキャッチして右ストレートを打ち、そのまま蒔をコカす石川。ワンツーで前に出る蒔に石川は右ストレート、左フックで応戦。  3R、蒔の左ミドルをキャッチして右ストレートを打つ石川。前に出てくるところに右を合わせる。飛び込んでパンチを当てようする蒔だが。蒔が右ローの連打から組みつく。石川も組みついてのヒジ。右ミドルを蹴った蒔。  判定は3-0で石川の勝利となった。 [nextpage] ▼第7試合 女子55.0kg契約 3分3R〇ルイ・KMG(クラミツムエタイジム)判定3-0 ※29-28×3×ホントン・コー・プラサートジム(タイ)  元S-1女子日本スーパーフライ級王者ルイが34勝15敗1分のホントンと対戦。  1R、じりじりと前に出るルイに右ミドルを蹴るホントン。ルイは接近するとパンチから組みつく。ホントンもヒザを蹴り返す。前に出るルイが左右ミドル、左ローを蹴る。  2Rもじりじりと前に出るルイにホントンは左ミドルを蹴る。ルイがジャブを出すと首相撲で組みつくホントンがヒザ。右ミドルの蹴り合い、ルイは前蹴りを放つも接近するとホントンに組まれてしまう。  3R、ワンツーをヒットさせたルイが首相撲でコカす。このラウンドはギアを上げたルイがスピードと手数で上回り、再び首相撲でコカす。ルイが前蹴りから右ストレート。前に出てくるルイに左ミドルを蹴ったホントンだが、ルイがラウンドを支配した。  判定は3-0でルイが制した。 [nextpage] ▼第6試合 65.0kg契約 3分3R×弘・センチャイジム(センチャイムエタイジム)判定0-3 ※28-30×3〇コムキョウ・ノー・ナクシン(タイ/ノーナクシンジム)  5勝3敗の弘が55勝21敗2分のコムキョウと対戦する。  1R、首相撲になるとさっそくヒジを打つコムキョウは、崩しながらの日開けり。弘はワンツーで近付くも首相撲に捕まるヒザを蹴り合うが首相撲ではコムキョウが有利。右フックを振って前に出る弘にコムキョウは右ヒジ。左ボディから右フックの弘を首相撲に捕まえたコムキョウは左の縦ヒジを見舞う。コムキョウの左ボディに右フックを返す弘。  2R、ワンツーの連打で前に出る弘にコムキョウは前蹴り、ヒザ、ヒジで迎え撃つ。左右の縦ヒジを打つコムキョウだが弘は下がらず右フックを当てに行く。弘の蹴り足をキャッチしてコカすコムキョウ。左右の縦ヒジ、組むとヒザ、さらにヒジも打つコムキョウに弘は左目上から出血でドクターチェックを受ける。再開後も左右フックで前に出る弘を首相撲に捕まえてヒザを突き刺すコムキョウ。離れても弘が前へ出てくるところに縦ヒジを突き出す。  3R、弘を顔面前蹴りで迎え撃つコムキョウは首相撲からのコカし。ヒジから組んでの浴びせ倒しで弘を転倒させる。首相撲からのヒザ蹴り、テンカオ、さらに左ミドルと弘にパンチを当てさせる間を与えないコムキョウ。  判定3-0でコムキョウの完勝となった。 [nextpage] ▼第5試合 58.0kg契約 3分3R ※ヒジなし〇山下明涼真(TSK japan)判定3-0 ※30-29、30-27、30-28×森本直哉(無所属)  1Rは互いに様子見。 2R,両者とも近距離でパンチを打ち、山下はヒザ、森本はボディも。首相撲からのヒザで優勢なのは山下。森本は左右ボディを連打するが山下の首相撲に捕まってヒザ蹴りをもらう。首相撲からのヒザ蹴り、前蹴り、ボディブローとボディを攻めていく。  3Rも山下の首相撲からのヒザ蹴りに森本は左右ボディを叩いて応戦。森本がパンチで攻勢に出るが、山下は徹底してボディをパンチとヒザで攻める。  イニシアティブを握った山下の判定勝ちとなった。 [nextpage] ▼第4試合 女子45.0kg契約 2分3R ※ヒジなし〇ロウ・FG(中国)判定3-0 ※30-29×2R 、30-28×友菜(Team ImmortaL)  1Rが始まってすぐ、イツブンの右ローを合図に両者いきなりの殴り合い。両者組むとヒザを蹴り合う。離れるとイツブンの前蹴り、ワンツーがヒット。友菜は組んでのヒザ蹴りで対抗する。  2Rも組んでヒザを蹴り合う両者。ここでバッティングがあり、イツブンにインターバルが与えられる。再開後も組んで蹴り合う。離れるとイツブンが前蹴りを当てる。  3Rも組んでのヒザを蹴り合う。離れるとイツブンが前蹴り。組んでのヒザで打開したかった友菜だったが、そのまイツブンの判定勝ちとなった。 [nextpage] ▼第3試合 57.5kg契約 3分3R ※ヒジなし×光センチャイジム(センチャイムエタイジム錦糸町) 判定0-3 ※27-30×3〇富田エレデネ(クロスポイント吉祥寺)  1R、左右ローの富田はワンツーもヒットさせていく。富田は右ミドルを蹴り、右ストレートも。光は様子を見たか。  2R、富田が右ストレートからヒザ。光は左フックで反撃も富田はヒザを蹴る。富田の強い右ストレートがヒット。左フックからの右ローも。パンチから右ローにつなぐ富田が攻勢をかけていく。  3R、右ストレートを強打していく富田。しかし、ヒザに行ったところでカウンターの右フックをもらってしまう。すぐに反撃に移る富田が右フックからヒザ。さらに右ストレート。富田が右フックと右ストレートを連続ヒットさせ、圧倒して試合を終えた。  判定はフルマークで富田の勝利となった。 [nextpage] ▼第2試合 女子49.0kg契約 2分3R ※ヒジなし×戸田 史(バンゲリングベイ)判定0-3 ※28-30×3〇山崎希恵(クロスポイント吉祥寺)  1R、積極的に前へ出て攻めるのは山崎。右ミドルと右ストレートを放つ。戸田はジャブを出し、山崎の出方の様子をうかがう。  2R、スピードで優る山崎が右ストレート、左ミドル、右ロー。戸田はジャブを出して前へ出るが山崎に右ミドルを蹴られる。その右ミドルをもらいながらも右を当てに行く戸田。  3R、ワンツーで前に出る山崎が首相撲からのヒザ。戸田も打ち返すが山崎の右がヒットっしていく。打ち合いに行く戸田に山崎も打ち合う。  判定3-0で山崎が勝利した。 [nextpage] ▼第1試合 フライ級 3分3R ※ヒジなし×はると(岡山)判定0-3 ※27-30×3〇真虎(Kick Life)  1R開始から積極的に攻めていくのはサウスポーの真虎。左右の連打と左ハイ、左ミドルでどんどん前へ出てジャブで転倒させる。左ローも奥足へ強打。はるともワンツーを繰り出すが、真虎のワンツーでのけ反らされる。左ローで集中的に青く足を狙う真虎。連打で頭を下げたはるとに顔面ヒザ蹴り、続けて左ローと流れるようなコンビネーション。真虎のローブローで中断があったが再開後も真虎が連打で攻める。  2R、真虎がジャブ、左ストレート、左ミドル、左ローと縦横無尽に攻める。左ミドルからの左ローで腰が落ちたはるとに真虎は左ローの集中砲火。しかし真虎の右前蹴りがローブローとなってまたも中断。再開後は、左右フックで前へ出るはると。  3R、真虎が左ローから首相撲に捕まえてのヒザ蹴り連打もローブローになって3度目の中断。真虎にイエローカードが提示される。左ストレートを顔面tおボディに打ち分け、左ミドルを蹴り、至近距離で飛びヒザ蹴りも発射する真虎。はるとは右を伸ばすが手数に大きな差がある。真虎は左ローから左の顔面飛びヒザ蹴り。左右の連打と左右のヒザでまとめる真虎にはるともフックを出して反撃したが、真虎のフルマーク判定勝ちとなった。 ▼オープニングファイト アマチュア 43.0kg契約 2分3R〇大久保海成(橋本道場)判定3-0 ※30-28×3×ハルク・チャロンチャイ(team kuntap)  2Rに右ハイキックをクリーンヒットさせ、3Rmo右ストレート、右ミドルを積極的に当てていって判定3-0で勝利した。
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