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【UFC】復活のカイ・カラ・フランスが朝倉海に「本物の“カイ”は俺だ。実力を証明しなきゃいけない」──どうなる次期挑戦者

2024/08/19 22:08
 2024年8月18日(日)豪州パースのRACアリーナにて『UFC 305: Du Plessis vs. Adesanya』(U-NEXT配信)が開催され、フライ級で前タイトル挑戦者のスティーブ・エルセグ(豪州)を1R、左フックからの右ストレートでダウンを奪いパウンドアウトしたカイ・カラ・フランス(ニュージーランド)が、UFC参戦の朝倉海(JTT)をけん制した。  2023年9月の豪州大会でマネル・ケイプ戦が組まれていたカラ・フランスは「トレーニング中の脳震盪」により欠場。回復期間を経て、1年2カ月ぶりの復帰戦を、見事なTKO勝利で飾った。  試合後の会見で、今後について聞かれたカラフランスは、「UFCが日本から海という男を呼びたがっていると聞いた。だが、俺が本物の“カイ”だ」と切り出した。  朝倉海がUFCフライ級で、抜擢されるとの報道を受けて、「ここは俺のホームだ。“ビッグドッグ(成功者)”とやりあえるなんて思っちゃいけない。自分は優れていると思ってもそう簡単にはいかないんだ。実力を証明しなきゃいけない」と、3連勝からの2連敗、そして脳震盪を乗り越えてプロスペクトとの対戦に勝利した4位のカラフランスは語った。  続けて「俺はこの団体でしばらく戦ってきた。フライ級の誰とでも戦ってきた。いまは自分の行動を最も大きな声で伝えるつもりだ。アレッシャンドリ・パントージャ──彼が次戦を予定していないことは知っている。俺はタイトル戦線に復帰するためにジャンプするつもりだ。  もしUFCが俺にタイトルマッチを望むなら、喜んで12月まで待つよ。俺は年内に戦いたい。俺とパントージャには歴史があるんだ。俺たちはオクタゴンで試合をしたことがある。『The Ultimate Fighter: Tournament of Champions』のシーズン24で戦った(パントージャが判定勝ち)。  2ラウンドだけの試合だったから、俺たちの技術をすべて披露することはできなかった。あの番組では毎週、減量していたからね。でも、彼のことは知っているし、彼はUFCで本当によくやっているし、チャンピオンになった。彼はビッグドッグだし、彼のファイトスタイルも好きだ、でも、俺は彼を倒せるような気がするんだ。彼はまだUFCで俺とまともに戦ったことがないから、もし彼が望むなら、12月にやろうよ」と、王者に挑戦するのは自分だとした。  4位のカラフランスが勝利し、ランキングはどうなるか。1位のブランドン・ ロイバルと5位の平良達郎は、10月12日に対戦が決定しており、この勝者も次期挑戦者候補といわれている。そんななか、朝倉海は現在、急遽タイ合宿に入り、「直近で試合が決まるかも。大きな勝負になる。絶対勝ってステップアップしたい」と意気込みを語っている。果たして、次期挑戦者は誰になるか。 UFCフライ級ファイターの直近の試合と今後のスケジュール (C)Zuffa LLC/UFC 王者 アレッシャンドリ・パントージャ(28勝5敗)※2024年5月にエルセグに判定勝ち1位 ブランドン・ ロイバル(16勝7敗)※2024年2月にモレノにスプリット判定勝ち。10月に平良達郎と対戦2位 ブランドン・ モレノ(21勝8敗2分)※2024年2月にロイバルにスプリット判定負け3位 アミル・ アルバジ(17勝1敗)※2023年6月にカラフランスにスプリット判定勝ち。2024年2月のモレノ戦を負傷キャンセル4位 カイ・カラ・フランス(24勝11敗1NC)※2023年6月にアルバジにスプリット判定負け。8月17日にエルエグにTKO勝ち5位 平良達郎(16勝0敗)※2024年6月にペレスにTKO勝ち。10月にロイバルと対戦6位 アレックス・ ペレス(25勝9敗)※2024年6月に平良にTKO負け7位 スティーブ・エルセグ(12勝2敗)※2024年5月にパントージャに判定負け。8月17日にカラフランスにTKO負け8位 マテウス・ ニコラウ(19勝4敗1分)※2024年4月にペレスにKO負け9位 マネル・ケイプ(19勝7敗)※2024年7月にモカエフに判定負け10位 ティム・ エリオット(20勝13敗1分)※2023年12月にス・ムダルジに一本勝ち、2024年5月の平良戦をキャンセル11位 マット・ シュネル(16勝8敗1NC)※2024年3月にエルセグにKO負け。9月にコスタと対戦12位 タギル・ ウランベコフ(15勝2敗)※2023年12月にダーデンに一本勝ち、6月ジョシュア・ヴァン戦を体重超過でキャンセル13位 ブルーノ・ シウバ(14勝5敗2分1NC)※2024年7月にダーデンにTKO勝ち14位 アスー・ アルマバイエフ(20勝2敗)※2024年6月にホセ・ジョンソンに判定勝ち、2024年10月にニコラウと対戦15位 コーディ・ ダーデン(16勝6敗1分)※2024年7月にシウバにTKO負け ※2024年8月19日時点
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