2024年8月、高橋“SUBMISSION”雄己(和術慧舟會HEARTS)が、『ADCC USオープン』に出場するために米国ネヴァダ州ラスベガスに向かった。
日本でサブミッション・オンリールールを採用する『Level-G』プロデューサーでもある高橋は、『ADCC USオープン』出場後、同時期に行われる『ADCC World Championships 2024』と『クレイグ・ジョーンズ・インビテーショナル2024』(CJI)を視察している。
それは、「日本でグラップリング文化を創る事をこれからも仕事にしていくのなら、競技に身を置くだけではなく世界で最もホットな場所に立って、その空気を感じる事が必要」との思いからだった。本格的な分析の前に、まずは現地からの生のリポートを下記にお届けしたい(※第1回リポート)(※第3回リポート)。
ADCC 初日レポート
◆17 Aug
Las Vegas, NV
「観戦2日目は朝からT-mobile arenaでADCC初日。前日のCJIがトーマス&マック センターで昼の14:00~夜中の1:00までという狂気的な長さだったため、朝がややしんどかったです。
男子の重い階級の初戦、女子、男子の準々決勝と進みます。
初戦で個人的に一番面白かったのは、『CJJ WORLDS』で俺が負けたレスリングエリートのドリアン・オリバーレス vs. ロシアのフィジカル&スクランブルモンスター、ゲイベグ・イブラギモフの試合。
圧倒的な完成度のレスリングを見せたドリアンでしたが、グラウンドでのスクランブルでポジションを許してイブラギモフを相手に初戦敗退でした。
その後、ヨーロッパのトライアルを勝ち上がったオーウェン・ジョーンズがガブリエル・ソウザから腕十字で一本を奪って2回戦に進出し、イブラギモフを足関で秒殺して2日目に駒を進めたのが印象深かったです。
あとは優勝候補のニコラス・メレガリが投げられた際に肩を脱臼して脱落したり、イライヤ・ドージィがJT・トーレスを破ったりと他にも色々あり。
スーパーファイトのゴードン・ライアンvs.フェリッペ・ペナ(2-0でゴードン勝利)を見届けて、CJIの会場に移動しました」
CJI 2日目レポート
「初日にタイ・ルオトロを破ったリーバイ・ジョーンズが、ハルク(ルーカス・バルボーザ)からバックを奪うなどボトムからドミネイトを続けて決勝進出。
アンドリュー・タケットとのとんでもない死闘をスプリット判定で制したケイド・ルオトロと決勝で対戦し、ケイドがタイの敵を討つ形でリーバイを判定で撃破して優勝。約1億5千万円を手にしました。
+80は下馬評通りニック・ロドリゲス(※写真上)が優勝。
とにかくケイドvs.アンドリューが、ここまでの2日で圧倒的にベストバウトでした。
見逃した方はぜひYouTubeでご覧下さい」