タイに行けば対戦相手と同じような選手がたくさんいる
同ジムは、プーケットでタイガームエタイに並ぶメガジム。そのタイガームエタイのヘッドコーチから独立したジョージ&フランクヒックマン兄弟が起ち上げ、UFCのジョン・ジョーンズ、RIZINのクレベル・コイケ、未来らがファイトキャンプを張ったことで知られる。
今回はビリーとヒックマン兄弟らとの関係から、バンタオ合宿案が挙がり、同ジムは今後、JTTと協力関係になることで、JTT所属選手がフリーで使用できるようになるという。
そして今回、「タイに行けばたくさん同じような選手がいる」という朝倉海の対戦相手は誰になるか。
フライ級で5位にランクされる平良達郎の場合は、ランカーとの対戦が組まれたのはUFC5戦目だった。そのときも15位のダビッド・ドボジャークの都合により、試合がキャンセル。平良はノーランカーのカルロス・ヘルナンデスと対戦し、TKO勝ちしたことで、6戦目で当時5位のアレックス・ペレスとの対戦に漕ぎつけている。ペレスにも勝利し6連勝。10月12日(日本時間13日)同級1位のブランドン・ロイバルとメインイベントの5分5Rで対戦することが決まったばかりだ。
第3代&第6代RIZINバンタム級王者の朝倉海は現時点で、UFCフライ級(125ポンド/56.7kg)とバンタム級(135ポンド/61.2kg)のどちらで戦うかは明言していないが、フライ級での試合となれば、2017年6月の『ROAD FC 039』でのムン・ジェフン戦(3R KO負け)以来となる。
その後、海は59.0kg契約でマネル・ケイプ、トップノイに判定勝ちし、2018年12月にバンタム級でムン・ジェフンにリベンジ。以降は、バンタム級で戦ってきた。
一方で、朝倉海と1勝1敗のケイプは、UFCでは階級を下げてフライ級で参戦。デビュー戦で当時5位で現王者のパントージャといきなり対戦し、判定負け。2戦目も緊急参戦でマテウス・ニコラウにスプリット判定で惜敗しているが、3戦目以降はフライ級にフィットし、4連勝。2024年7月の前戦で当時6位のムハンマド・モカエフと接戦を繰り広げている(判定負け)。
本誌の取材で朝倉海は、UFCではバンタム級での挑戦の意欲と同時に、「UFCの様々な選手の減量を見ている専門家に相談をしたのですが、今の状態であれば僕はフライ級には余裕で落とせるそうですし、いいリカバリーもできるということでした」と、7年前とは身体も減量テクニックも異なり、階級を下げても力が出せることを語っている。
果たして、朝倉海のオクタゴンデビュー戦の相手は、いつ誰になるか。下記フライ級ランカーたちの現状と、今後の試合スケジュールにも注目だ。