『Dana White's Contender Series 2024』(DWCS)出場が発表されていたPANCRASEミドル級王者・内藤由良(リバーサルジム横浜グランドスラム)の試合日と対戦相手が決定した。
2024年9月17日(日本時間18日)、米国ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXにて、同シリーズの第6週でカメルーンのアテバ・アベガ・グーティエ(5勝1敗)と対戦する。
グーティエは、内藤と同じ183cmの長身オーソドックス構えで、28歳の内藤よりさらに6歳若い22歳。唯一の敗戦はスプリット判定で、それ以降は4連勝し、いずれも1Rでフィニュシュしている。ボクシングベースで、ワンツーの右は長く、スリーの左フックもパワフル。さらにワンツーからの左ハイキックを得意とし、近距離ではオーソでも蹴るのは左で、首相撲ヒザも強烈だ。
しかし、スタミナとテイクダウンディフェンスに課題を残し、黒星を喫した2年前のBudo FCでは、トップ・バックを奪うも2R以降に手数が減り、地元のグレン・ウイリアムズ寄りの判定に敗れている。
2023年12月のマンチェスターでの試合での初回TKO勝ち後は、2024年6月のサンボ・アフリカ選手権コンバットサンボ88kg級に出場。決勝でテイクダウンによるポイント差で敗れているグーティエは、MMAでは2年前の敗戦からどんな進化を遂げているか。
試合結果のみならず試合内容もUFC契約の査定に関わるDWCSで序盤からフィニュシュを狙うパワフルなグーティエを相手に、内藤はいかに初回で立ち会い、中盤以降で持ち味を発揮するか。前戦でセコンドについた岡見勇信に続き、日本人にとって高いミドル級の世界の壁を、内藤は越えに行く。