2019年9月8日(日)東京・竹芝ニューピアホールで『DEEP 91 IMPACT』が開催される。
第12試合ウェルター級では、元PANCRASEミドル級王者でUFCでも2勝2敗の五分の戦績を挙げていた安西信昌(TRI H Studio)がDEEP初参戦、約1年2カ月振りの再起戦で第3代修斗環太平洋ミドル級王者の佐藤洋一郎と対戦する。
安西は2018年6月の前戦でUFC2連勝中のジェイク・マシューズと対戦し、マシューズのヒザ蹴りをもらいテイクダウン&パウンドを受けて背中を見せたところを、マシューズにリアネイキドチョークを極められ1R、一本負けからの再起戦となる。
佐藤は、2018年4月に住村竜市朗に判定負けも、12月にペク・スンデに1R KO勝ち、2019年3月には米田奈央にも判定勝ちし2連勝を飾るも、2019年6月に悠太に抑え込まれ判定負け。安西同様に再起戦をいかに戦うか。
計量後、2014年6月のPANCRASE以来の日本の団体に上がる安西に話を聞いた。
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──減量も久しぶりかと思います。順調でしたか。
「はい。しっかりきっちり作ってきました」
──約1年2カ月振りの1試合です。試合間隔が空くことについては……。
「基本的にPANCRASE時代は半年に1回だったんですけど、UFC時代は年1が通常運転でしたので(苦笑)、そんなに気にしていないですね」
──UFCリリース後のこの間、試合が決まらないなか、どのように心身を保っていましたか。
「いろいろありましたが、周囲に試合がある選手がいて、試合前のキャンプのパートナーになったり、いやがおうにも練習量は上がってきますし、そんななかで格闘技を楽しむというか、格闘技への好奇心はまだまだ衰えていないということを再確認できました。いろんな技や動きに親しんだり、モチベーションが落ちることはなかったです」
──UFCでは2勝2敗の五分でした。そしてDEEP参戦を決めた経緯を教えてください。
「UFCで2勝2敗、最後、勝てなければ契約更改できないだろうな、とは対戦相手の力量とか流れのなかで分かっていたので、4試合契約の4試合目をしっかりやり切ろうと思って出た結果でした。なので、踏ん切りもつけました。それでも(気持ちを切り替えるのに)時間はかかったのですけど、格闘技をやると決めた以上は、前に進まないといけないので、新たな一歩を踏み出すためにもDEEPという舞台を選んで前に進んでいこうと思いました。国内にもウェルター級に強い選手がいっぱいいるので、日本人でウェルター級一番強い選手になる──それは思っています」
──DEEPはRIZINと繋がりも強いです。勝ってRIZINという気持ちもありますか。
「もちろん、そうなっていけばと思います」
──この間、安西選手ご自身のジム「TRI.H STUDIO NARIMASU」も成増にオープンしました。いつ頃、開設されたのですか。
「8月1日にオープンしました」
──試合とかぶって大変だったのではないですか。
「ジムのオープンの方が先に決まっていたんですよ。なので、時間的な制約はありましたけど、オープンしてしまえばそれが当たり前の生活になるので、そのなかで自分の格闘技を詰めていくことは今まで通りのことだと思ってやってきました」
──ジムで指導する立場にもなり、日本に戻ってどんな試合を見せたいですか。
「いつも言っていることをしっかりできるように戦いたいです。言っていることとやっていることが違ってはいけない。技術的なことも、気持ち的なことも。逃げずにしっかり前に出て勇敢に戦う。試合は15分ですけど、結局、その前に積み上げてきたものが出る場です。この試合前に作り上げたきたものが大事で、あとはそれをしっかりやれるかどうかです。でも、練習で積み上げきたことを試合で出すこと、それが難しいんですよね(笑)」
──対戦相手の佐藤洋一郎選手の印象は?
「タフな選手です。激闘で諦めない。僕自身、久しぶりの試合なのですごくワクワクしていますが、しっかり練習は出来たので落ち着いてもいます。観ている皆さんもワクワクするような試合をしたいと思います」