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インタビュー

【DEEP】白川“Dark”陸斗「赤尾選手との練習、海君と“仮想・堀口恭司”をやって気づきもあった──やることをやれば大塚選手には全然、勝てる」=9.8『DEEP 91 IMPACT』

2019/09/08 11:09
2019年9月8日(日)東京・竹芝ニューピアホールで開催される『skyticket Presents DEEP 91 IMPACT』の前日計量が7日12時30分から都内で行われ、全選手が計量をパスした。 メインでバンタム級5分3Rを戦う白川“Dark”陸斗(志道場)は61.7kgのバンタム級リミット(※1ポンドオーバー規程)ちょうどでパスも、対戦相手の大塚隆史(T GRIP TOKYO)は公開計量に姿を現さず。一時、連絡も途絶えたため、関係者は騒然としたものの、15時30分までに計量の規定のなか14時50分に到着し、白川と同じく61.7kgでパスした。 大塚は2017年にRIZINバンタム級トーナメントでアンソニー・バーチャック、カリッド・タハに勝利も、準決勝で石渡伸太郎に判定負け。2018年3月にDEEPバンタム級王座を返上すると、8月にはビクター・ヘンリーにもKO負けし、5年ぶりの連敗を喫した。しかし、2018年12月の赤尾セイジ戦で強いレスリング力を発揮し判定勝利で復活。2019年5月の前戦でPXCバンタム級王者のトレヴィン・ジョーンズを迎え撃ったが、リアネイキドチョークで一本負けを喫しており、今回が再起戦となる。 大塚と対する白川は、激戦のDEEPバンタム級戦線で2018年12月に強豪の北田俊亮、2019年6月には緊急参戦ながら石司晃一を判定で下し勢いに乗る大阪のストライカー。東京での出稽古ではHEARTSやアライアンスで朝倉兄弟らとも練習を重ねており、自信と実力を深めている。2019年4月にはDEEP大阪大会で釜谷真に逆転のリアネイキドチョークで一本負けを喫したが、2R終了間際には釜谷をTKO寸前まで追い込んでおり、相手の組みを切って当てる打撃は、対戦相手をことごとく窮地に陥れている。MMAレスリングの強い大塚の組みをいかに切り、チャンスの時間を作るか。 異例の一人計量となった白川に話を聞くと、大阪では大塚と対戦経験のある赤尾セイジと、東京ではTHE OUTSIDER時代に対戦経験もある朝倉兄弟(2014年4月に朝倉未来に判定負け)と練習を行ってきたという。 白川は気負うことのない表情で、堀口恭司戦前の朝倉海のように「みんなの下馬評では大塚選手有利となっていると思うんですが、僕は全然そんなことは思っていない。向こうがビックリすると思います」と語った。 白川「勝つために死線を超えていく、そういう覚悟や思いが強い方が勝つ」 ──計量では大塚選手に言いたいことも用意していたように感じましたが。 「うーん、そうですね。全部、飛んじゃいました。おれへんし」 ──そうですね。肩すかしでちょっと気持ちを作るのも大変でしょうか。 「いや、そこらへんは問題ないです。試合でやることは変わらないんで。計量に来ようが来まいが。別にどーでもいいです」 ──4月の釜谷真戦での激闘の末の逆転負け、6月に急遽出場となった石司晃一戦での判定勝ちと2カ月おきの試合となりました。今回の大塚戦に向けては、どのような形で臨まれましたか。 「今回は、対大塚戦に絞ってやってきました。12月に赤尾(セイジ)選手(パラエストラ東大阪)と大塚選手が試合をしたので、赤尾選手も大塚選手とスタイルがすごく似ているので、大阪で常に一緒に練習につきあってもらいました。その意味ではバッチリです。 正直、自分のやることをやれば、作戦通り実行すれば僕は全然、勝てると思ってるので。みんなの下馬評では大塚選手有利となっていると思うんですが、僕は全然そんなことは思っていなくて、全然、可能性はあると思っています」 ──しかし、その赤尾選手に大塚選手はケージレスリングで判定で競り勝っています。その大塚選手の動きは頭に入っていると。 「はい、頭に入っていますし、僕、身体も強い方なので四つでも負けないと思います。逆に向こうがビックリすると思います」 ──東京に来たときは朝倉兄弟とも練習をしていたそうですね。 「試合の1カ月前くらい、8月にトライフォース赤坂を拠点に練習をさせてもらいました」 ──ということは、朝倉海選手が堀口恭司戦をむかえる前の練習を共にされていたということですね。 「そうなんですよ。ちょうどその頃、海君とほぼマンツー(マン)ですることが多くていい練習をしました」 ──仮想・堀口恭司を白川選手がやることで、ご自身に参考になることもありますか。 「あります、あります。コレ、使えるなとか。この技はありやなとか、やってみて気づきもありました。ただ、堀口選手の動き自体は唯一無二。みなができることではないので……でも、言うたらハンドスピードだけだったら僕、掘口選手くらいはあるので、その点では研究のたしになったと思います(笑)」 ──なるほど。さきほどの一人計量では、「どちらが勝利にこだわっているか、どちらが勝利への執念が強いか、そこの差が出る試合になると思います。意地を明日は見せたいです」と語っていました。それはそういった練習での取り組みから現れていると。 「そうですね……この競技でこのレベルになると、やっぱり勝ちにこだわる、勝つために死線を超えていく、そういう覚悟とか思いが強い方が勝つと思うので、僕はそういうもんだと思っているので。みんなどんぐりの背比べじゃないですか。しっかり準備ができていればあとはポテンシャルと気持ちの勝負だと思っています」
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