(C)RIZIN FF / GONG KAKUTOGI
2024年7月28日(日)さいたまスーパーアリーナ『Yogibo presents 超RIZIN.3』第4試合のスーパーアトム級(49.0kg)5分3Rで、RENA(SHOOTBOXING/シーザージム)と対戦するケイト・ロータス(フリー)が本誌の単独インタビユーに応じた。
RENAさんの距離では戦わせない
──『超RIZIN.3』でのREAN戦までいよいよです。ここまでの練習はいかがでしたか。
「練習でやり残したことは無いです。しんどいことをやってきたんで。K-clannの朝練でただただひたすら走り込んで。トレーニング、フィジカルトレーニング、夜はK-clannでいつもどおりマススパーリング、パワーオブドリームに行くときは、キックの技術とスパーリングという感じでした」
──そして、初のさいたまスーパーアリーナのスタジアムバージョンでの試合となります。
「(同門の)牛久絢太郎さんが『後楽園のほうが緊張する』っても言ってました。リングに上っちゃったら意外と本当に景色見えないからと」
──横田一則K-clann代表からは?
「横田さんからは『あまり緊張するな』って言われてます。『緊張せずに今練習しているところを出せたら勝てるから』と。RIZIN1発目が『超RIZIN』で運もいいと思いますし、全力を出し切りたいという気持ちでいっぱいです」
──この間、K-clannでは、JTTに移籍した伊澤星花選手との練習が途切れることになりましたが、K-clannを選択したのは?
「JTTに魅力を感じるというより、伊澤星花という選手に魅力を感じて練習をさせてもらってきました。初めはRoys GYMで星花ちゃんと続けて一緒にするか、と悩んだんですけど、でもそれこそ同じ階級でずっと憧れてても先にはいけないと思ったので、K-clannでやり続けることにしました。今は誰であっても一本極められないと思っているし、打撃に関しては、それこそ今もずっとパワーオブドリームさんに行かせてもらっているので、不安はないです」
──対戦相手のRENA選手はタイガームエタイで合宿を積んだそうです。
「内容次第ですよね。タイでの練習と言いますけど、絶対パワーオブドリームの練習のほうがしんどいですよ。国内でもどう取り組むか。その移動時間も自分は男子選手の圧力のなかで練習してきましたから」
──前戦でのKO勝ちもあり、MMAとして組みも打撃も強さを増している?
「はい。一時は自分が理想としている戦い方に近づけてなかったときは、不甲斐なくて一番しんどかったですが、かなりレスリングもコントロールできるようになってきて、打撃もパワーオブドリームで、K-1・Krushで7勝無敗の池内紀子さんに、初めはボコボコにされてたんですけど、ちょっとずつボコボコにされなくなってきたので、今の時点での理想には近づけているかなという感じです。
それに、判定勝ちでしたが彩綺戦で勝って、レベルは自分の中でも上がってきているという実感と、あの試合で本当に自信が持てました。“やってきたことは間違いじゃなかったんだ”という、どこで自分が勝ってるかというのも分かってきました」
──しかし、RENA選手はそこからさらに上のランクに位置します。
「RENA選手の試合は全部見返してますが、シン・ユリ戦を見てもやっぱり強いですよ。周囲は一時の勢いから落ちたとか言ってますけど、やっぱり打撃の間合いであったり、目の良さは凄い。そこはもう全然歴が違うので、ナメてはいないです。でも私は、RENAさんの距離では戦わせない。そこがキーかなと思っています。
シン・ユリ選手の戦い方は参考になりますし、打撃でも本当に負ける気してないです。本当にやってきてるんで。パンチも見えるようになって、ステップも使えるようになった。打撃でも全然やり合える自信はあります。そこで立ち合えないと戦えないし、結局、組むことは簡単に出来ないと思ってるんで。相手はヒザ蹴りを狙ってくることも分かっていますし、初めは絶対打撃勝負から。消極的な試合をしても面白くないし、その時点でRENA選手の距離になってる。そこで立ち会う自信は出来ています」
──RENA選手も自信たっぷりでした。
「RENA選手はあまり日本人選手とはやらないですよね。だから、自分に勝てると思ってるからやるんだと思います。会見では、RENA選手も言ってましたよね。今回のテーマは『試す』って。“試せるもんなら試してみて”って感じです」
──見返してやろう、と?
「見返してやろうというよりも、自分勝つから大丈夫としか思ってない、ほんまに。それくらい本当にやってきたんで。ここがスタートラインだから。自分はここからなんで。一番、貪欲ですよ。ハングリーな人のほうが強いですから」