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2024年7月28日(日)さいたまスーパーアリーナ『Yogibo presents 超RIZIN.3』に出場する全選手の個別インタビューが、26日(金)都内にて行われ、第5試合のベアナックルルールに出場する元UFCフライ級コンテンダーにして現BKFCフライ級王者のジョン・ドッドソン(米国)がインタビユーに応じた。
▼第5試合 ベアナックルルール 57.2kg契約 2分5R
ジョン・ドッドソン(米国)現BKFCフライ級王者
征矢 貴(THE BLACKBELT JAPAN)
今回、ドッドソンは飛行機のフライトトラブルで、試合2日前の26日の朝に日本に到着。本来、ドッドソンは24日に到着予定だった。RIZINの通常の海外選手は、前々日会見の1日前に到着としている。しかしドッドソンは、いつも試合4日前に来日し、その経費は自分で払っていたという。
征矢は武士道に生きて武士道に死ぬようなタイプ、正面から撃ち合いをしてくれるだろう
ーー大会まであと2日 現在の心境を教えてください
「Amazing! すごくアメイジングでグレイト。はやく(征矢)タカキと素手で殴りあいをしたいです」
ーー渡航に問題があったようですが、詳細を教えてください。
「デルタ航空の陰謀で日本に来るのを阻止しようとされ、1度目のフライトはキャンセルされ、同じ会社でブッキングしたら、アメリカから出国させない企てをされたのですが、そんなことはさせまいと自分で別の予約をして辿りつきました」
ーー無事に来てもらえて、よかったです。
「(口を尖らせ)自分もそう思います……!」
ーーどんな試合を見せたいでしょうか。
「瞬き無用。この試合は花火が連続で打ち上がるような試合で、とにかく速い展開になると思う。奇襲を仕掛けて速いペースの試合をする。ドラゴンボール好きにはたまらないでしょう」
ーーどのキャラクターを想像していればいいですか。
「小さい魔神ブウで、純粋悪の、より意地悪なほうですね」
ーー征矢選手の印象は?
「強い選手。武士道に生きて武士道に死ぬようなタイプだと思うので、正面から撃ち合いをしてくれるだろうと思う」
ーーフィニッシュのイメージは?
「彼が倒れるまでこの左の拳を止めずに打ち続けたいね」
ーー最後の水抜きはこれからでしょうけど、フライトの遅延により減量に影響はありませんでしたか。
「体重落とす作業に全く影響はなく、ただ単に試合したい気持ちが強まりました」
ーー3月のBKFCの前戦アグエロ戦はドロー。サークルリングで相手を追い切れず、カウンターで腰を落とす場面もありました。課題をどう修正してきましたか。
「打たれてはいけない、ってこと」
ーーBKFCはサークルリングですが、今回は四角いリングです。あなたにアドバンテージは?
「スクエアなのは優位だと思います。たくさんのボクサーのファイトキャンプを手伝ってきて、無敗のボクサーらとたくさん練習していて、四角いリングで、BKFCルールのもと、ボクシングのつもりで戦いたい」
ーー征矢選手に上まわっている点は?
「スピードとパワー!」
ーーRIZINではMMAで試合してきましたが、今回BKFCの試合で来日するのは違いがあるもの?
「違いは全然ない。今回いつもと違うのはボクシングシューズを持ってきたということだけ」
ーー今回はスタジアムバージョンで、4万人規模の大会に出場します。これほど大きな大会への出場経験は?
「UFC時代にはたくさんの大きなアリーナでやってきました(※デメトリアス・ジョンソンと2度タイトルマッチ)。大歓声のなか、それが自分に向いたものかは分からないけど、そういう光景で試合をするのは初めてのことではない」
ーー先ほど「打たれてはいけない」と。今回は1発も当てられない?
「打たれない努力はしますが、戦うのが好きすぎるから打たれるのも好きなんだ。打たれてからそれ以上の力でやり返すのが好きなんです」
ーー日本に頻繁に来ていて、ルーティンにしていることはありますか?
「ルーティンというよりは来てからリラックスして、街を散歩したり、いわゆる観光名所に行ったり、風土に慣れるようなこともあるし、食事なりいろんなものを旅の雰囲気を大事にするようにしている。今回は時差ぼけがあるけれど今まで通り対処したい」
ーー今後はどういう風に試合をして行きたいでしょうか。MMAとベアナックルの割合など。
「与えられたオファーを受けるだけ。MMAかベアナックルかは気にしていない」
ーー両方のトップを目指すと?
「当たり前だ。MMAとベアナックル、両方のベルトを同時に持つことが目標だ」
ーーBKFCルールを戦った篠塚辰樹選手の試合は見ましたか。見ていれば印象を。
「試合を見た。ペチャンガの大会は生で見ようと思ったが彼が欠場してしまった。ランクを上がってくれればここで対戦できたらいいね」
ーーベアナックルの打ち方には、コツが?
「打ち方に関しての違いは特になく、結果に違いがある。素手のほうがカットしやすい。グローブをつけてKOしに行くために力をこめるというより、相手を切り裂きにいくという戦術がある」
ーー蹴りやタックルが無いという意味で、相手がMMAファイターであり蹴りやテイクダウンを持っていながら使えないことは有利か、あるいは条件が同じというだけでしょうか。
「お互い土俵は同じで、ルールが同じなのでお互い殴り合って顔面をボコボコにし合うだけさ」
ーー決着は?
「2R目に終わるのでは」
ーーBKFCの一番の魅力を教えてください。
「ピュア・バイオレンスであり、“世界一のファイター”ではなく“世界一タフなヤツ”が“誰が一番強くて残忍かを決める”というところが魅力だ」
ーー日本でも流行る?
「結果は日曜次第。自分がどういうパフォーマンスをしてどういう盛り上がりを見せられるか。女子もあるので、日曜が鍵。とはいえ日本の人も愛してくれるとは思う」