K-1K-1
K-1
ニュース

【K-1】マハムード・サッタリがクルーザー級王座に挑戦、王者リュウ・ツァー最強幻想に「幻想はあくまでも幻想。僕のパンチが当たれば現実に戻せる自信がある」

2024/07/24 20:07
【K-1】マハムード・サッタリがクルーザー級王座に挑戦、王者リュウ・ツァー最強幻想に「幻想はあくまでも幻想。僕のパンチが当たれば現実に戻せる自信がある」

熱望していたK-1王座への挑戦が決まったサッタリは気合い十分

 2024年9月29日(日)東京・国立代々木競技場第二体育館『K-1 WORLD MAX 2024』の対戦カード発表記者会見が、7月24日(水)都内にて行われた。

 K-1 WORLD GPクルーザー級タイトルマッチ3分3R延長1Rで、王者リュウ・ツァー(中国/唐山文旅驍騎ファイトクラブ/CFP)vs.挑戦者マハムード・サッタリ(イラン/TEAM OTA)が決定。


 ツァーは散打の強豪にして中国キックボクシング界のニュースター。中国・武林風の推薦選手として2023年9月の「K-130周年記念無差別級トーナメント」に参戦すると、全試合KO決着で優勝を果たした。12月には本来の階級であるクルーザー級で谷川聖哉を初回KO。2024年3月、シナ・カリミアンを3RでKOして王座を奪取し、今回が初防衛戦となる。戦績は11勝(9KO)1敗。


 サッタリは2020年10月のKrushに初参戦、2021年7月の第2代Krushクルーザー級王座決定トーナメントを圧倒的な強さで制して王座に就いた。2022年4月の「K-1 WORLD GP 2022 K-1無差別級トーナメント」では最軽量(85.20kg)にも関わらずK-JeeをKO、京太郎に判定勝ち、谷川をKOして優勝。無敗の快進撃を続けていたが、2022年12月にステファン・ラテスクにKO負けで初黒星。2023年9月の「K-1 30周年記念無差別級トーナメント」では1回戦でクラウディオ・イストラテに初回KOで敗れた。戦績は20勝(12KO)2敗。

 会見に出席したサッタリは「(K-1のタイトルマッチを)凄い待ちましたけれど決まってよかったです。ありがとう。リュウ・ツァーも試合を受けてくれてありがとう。この試合のために凄い頑張っています。フィジカルとメンタルはいい感じです。もちろんツァーもいい選手だけれど、つツァーより自信を持ってそれを信じています。私はもっといい選手です。9月の試合楽しみにしています」と、待ちに待ったK-1王座への挑戦に喜びを隠しきれない様子。

 イタリアからリモートで会見に出席したカルロス菊田プロデューサーは「リュウ・ツァーは死角がないように見えるが、サッタリ選手には強い心で乗り切ってほしい。ここでサッタリ選手が勝つことになると12月の無差別級トーナメントがどうなるのか(リュウ・ツァーは出場が決まっている)、我々を悩ませる結果になれば面白いかと思います」と、サッタリに期待するコメントをした。


 改めてツァーの印象を聞かれたサッタリは「選手としては他の選手と同じ。強いし、みんな試合に勝つためにリングに上がる。私もいいパフォーマンスを見せるために頑張っています」とし、「試合で勝つために行きます。もちろんKOもあるけれど、最高のパフォーマンスを見せることを考えています。その中でKOを考えています」と、最高のパフォーマンスを発揮して勝つと意気込み。

 試合間隔が空いたことについては、「前回負けたけれどいろいろなことを勉強して、動画を見てちゃんと練習しました。一番は体重だけど以前は83~84kgで試合をしていました(クルーザー級は-90kg)。今はいろいろなスキルのために頑張っていて調子がいいです」と、クルーザー級の身体を作ることとスキルアップに時間を費やしていたとする。

「今は92kg。私は本当はミドル級だった。でも体重はベストだと思います。どの体重でも自信を持っています。頭はいつもチャンピオンです。変わらないです」と、今はクルーザー級の身体が出来ているという。

 ツァーは5連続KO勝ちと勢いに乗っているが「蹴りもパンチも強いしテクニックもある。僕もテクニックがあるし、力はもっと強いと思います」と自分が劣るところはないとし、「前回の試合を見て勉強したけれど、それをもう1回コーチと見て勉強しました。だからもっと自信を持ってもっといい選手になろうと思います」と対策もバッチリなようだ。


 ツァーはまだ底を見せておらず、ファンは幻想を抱いている。そのことについてサッタリは「幻想を抱いているのは承知しているが、幻想はあくまでも幻想。僕のパンチが当たれば現実に戻せる自信がある」と、幻想を打ち砕いて見せると言い放つ。

 自身が1回戦で敗れたトーナメントでツァーが優勝していることには「無差別級トーナメントは私も優勝している。しかも85kgで。その時とは全然違う。私は今が体重もメンタルも一番すごい時だからもっと強いです」と、今の自分なら負けないとした。

「メンタルと練習のバージョンが変わって練習しているのでバッチリです。メンタルはコーチといろいろなポジティブなお話をして、メディテーションをしながら練習しています」と、現在の練習環境にもかなりの自信を持っている。

 もしツァーに勝ったら、無差別級のトーナメントにも出るのかと聞かれると「今は考えません。まずはこの試合に集中して100%のいいパフォーマンスを見せて、そのあとの話です」と、今はタイトルマッチのことしか考えていないとした。

 サッタリは最後に「改めてK-1にチャンスをくださってありがとう。自分とリュウ・ツァーがメインになれるくらい火花を散らすものになる。みなさんが抱いている幻想を打ち負かして、僕が優れていることを証明したい」とファンへメッセージを送った。

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.335
2024年11月22日発売
年末年始の主役たちを特集。UFC世界王座に挑む朝倉海、パントージャ独占インタビュー、大晦日・鈴木千裕vs.クレベル、井上直樹、久保優太。武尊、KANA。「武の世界」でプロハースカ、石井慧も
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア

関連するイベント