ONE Friday Fights 712024年7月19日(金)タイ・ルンピニースタジアム※U-NEXT配信
▼第3試合 キャッチウェイト(124LBS)ムエタイ 3分3R×ティムール・チュイコフ(キルギス)判定0-3〇与那覇壱世(=壱・センチャイジム/センチャイムエタイジム)
沖縄出身の壱は空手をベースに持ち、ボクシングを経て上京してムエタイを始めた。2008年11月の『MuayThaiOpen』でLPJNバンタム級王座に就き、2019年12月に岩浪悠弥に敗れるまで14連勝をマーク。2022年11月に「第2代KNOCK OUT-REDスーパーバンタム級王座決定トーナメント」を制して王者となった。2023年8月の初防衛戦で古村光に敗れて王座を失ったが、2024年4月のリマッチで王座奪還。6月にはムエタイの激闘王と呼ばれたチョークディーから勝利を収めている。戦績は26勝(10KO)9敗1分。
壱は6月の試合後に、ONEに挑戦したいとアピールしており、念願がかなった形となった。vs.世界を掲げての第一歩で勝利を収めることが出来るか。そして、最近のテーマとしている“ロマンティックな試合”をONEで見せることが出来るのか。
対戦相手のチュイコフは、2024年2月の『ONE Fight Night 19』で初参戦。トンプーン・PK・センチャイに初回でTKO負けを喫している。
1R、サウスポーの壱は左ロー、左ミドルを蹴り、サウスポーのセオリーとは逆に左へ回り込んでいく。チュイコフは右インカーフ、そのローに壱は左ストレート、ヒジを合わせに行く。壱の左ミドルハイをものともせず前に出て左右フックを打つチュイコフを、壱も右フックで迎え撃つ。離れると左ミドルを蹴っていく壱。1R終了間際、右フックを打った壱にチュイコフが左フックをヒットさせた。
2R、ジャブと左ミドルで相手を入らせないようにする壱だが、チュイコフが前蹴りで転倒させる。首相撲になるとチュイコフが制してヒジを打つが、壱もバランスを崩してコカす。チュイコフが右フックで飛び込んでくると、壱も右フックを合わせる。チュイコフが右ストレートから左フックで前に出て、それを右フックで迎え撃つ壱。左ミドルからの左ストレートもヒットさせた。チュイコフのパンチをかわして逆に左を当てる壱は、左の縦ヒジで飛び込んでいく。壱はだいぶチュイコフのパンチに目が慣れた様子。
3Rも左回りで左ミドルを蹴っていく壱。チュイコフのヒジはかわす。左ミドルを蹴り、チュイコフが前に出てくるところを左ストレートで迎え撃つ壱。チュイコフの左前手をつかんでの左ストレートも打つ。さらに左インローでチュイコフのバランスを大きく崩す。残り30秒、チュイコフは勝負を賭けて左フックを大きく振って来るが、壱は下がって左ミドルを蹴り続ける。
勝敗は判定に持ち込まれ、ゲームを支配した壱が判定3-0でONEデビュー戦に勝利。テレビカメラへ向かって投げキッスをした。