キックボクシング
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【LEGEND】K-1のサッタリに宣戦布告!“KO野生児”ターザンが20回目の初回KO勝ちを日本で飾る、大技連発の派手なファイトで24勝22KO無敗に

2024/07/16 22:07
LEGEND vol.12024年7月15日(月)千葉・TIPSTAR DOME CHIBA ▼第24試合 メインイベント 国際戦オランダvs.日本 90kg契約 3分3R〇ティアン・ターザン(オランダ/Luc Verheije Fight Club)KO 1R 2分45秒 ※3ノックダウン×遊笑(Y's glow)  ターザンはヨーロッパを中心に驚異のKO率(23勝21KO無敗。そのうち19回が1RでKO。前回の試合もKO勝ちし、現在9連続KO中)を誇り、今回が初来日。まだ23歳と若く、身長189cm・体重93kg。子供の頃から陸上競技をしており、オランダとゼーラントで優勝経験あり。12歳からは体操も経験。キックボクシング歴は5年で、Enfusion世界ライトヘビー級&クルーザー級王座の2階級制覇、特技は「ノックアウト」。  トレーナーはかつてオランダの名キックボクサーとして知られ、MA日本キックボクシング連盟に来日経験もあるルック・フルヘイヤー。  この未知なる強豪を迎え撃つのは、空手をベースにした老舗MA日本キックボクシング連盟のヘビー級王者・遊笑。2023年4月のシュートボクシングで坂本優起に判定勝ち、10月のMAでは達磨石川に初回KO勝ちしている。戦績は12勝(5KO)10敗4分。  1R、サウスポーの遊笑はターザンが右ミドルを蹴って来ると左ローを蹴り返していく。ターザンは右ストレート2発から左フックを試すように打つ。続いて右インローから右ミドルを蹴ると、ワンツーを真っ直ぐに突き刺してダウンを奪う。  遊笑は立ち上がるとコーナーで目を瞑り、呼吸を整えるようにしてカウント8でファイティングポーズ。ターザンは右飛びヒザ蹴りで襲い掛かると、着地同時に右ミドル。右ミドルハイ、右インローで揺さぶりをかけ、遊笑は右ミドルハイを腕でガードするが身体が揺らぐ。  ターザンはサウスポーにスイッチしてからの飛びヒザ蹴り。着地すると左フックをヒットさせ、遊笑が棒立ちに。すぐに右フックを打ったターザンはジャンピングハイキック。さらに右ストレートからすかさず飛びヒザ蹴りとダイナミックな技を連発する。  さらにターザンは後ろ廻し蹴り、二回転廻し蹴りと派手な技を続け、右ストレートを打ち込む。ゆらゆらする遊笑だが倒れることはなく、ワンツーの連打で前へ出ると右ハイをかすめる。しかし、ターザンの左右フックからサウスポーでの左ストレートを打つと、遊笑がコーナーを背にして倒れかかり、スタンディングダウンとなる。  遊笑は後ろ廻し蹴りを出すが空振り。余裕たっぷりのターザンはワンツーの連打で前に出る遊笑のパンチをノーガードでかわしていく。ターザンのワンツーでフラつく遊笑は、左フックをもらうとよろよろと足踏み。ここでレフェリーがストップした。  ターザンはコーナーに登ると両手で胸を叩いてドラミング。勝利をアピールした。そしてマイクを持つと「サッタリが会場にいると聞いた。サッタ~リ~!」と、歌うようにK-1のムハマード・サッタリに呼びかけた。  するとサッタリがリングに上がり、ターザンとフェイスオフ。ターザンは「次のLEGENDは12月にあると聞いている。そこでサッタリをKOする」と宣言。「弱すぎる対戦相手はいらない。ぜひ戦いたい」と宣戦布告すると、サッタリはニッコリと笑ってターザンの肩を叩くと「ユー・アー・イージーマネー」と答えた。 [nextpage] ▼第23試合 セミファイナル 国際戦 香港vs.ブラジル 65kg以下契約 3分3R〇ヘイデン・ヒュング(香港)TKO 2R 1分35秒 ※レフェリーストップ×ヴィト―・トファネリ(ブラジリアンタイ・闘英館)  ヒュングはシュートボクシング香港支部の所属で、“ボンバー(爆撃機)”のニックネームで活躍し、坂本優起を2度破っている向柏榮の息子。2023年4月のSBに初来日し、基山幹太と対戦した(当時はヒュン・ツェイ・ヘイデンの表記)がダウンを奪われ判定で敗れた。8月の再来日ではチャン・パク・ホとSB香港スーパーライト級王座決定戦を争い、2RにTKO勝ちで王座を手にしている。  トファネリは世界闘英館空手道選手権大会70kg未満級優勝。MMAとキックボクシングの二刀流で、キックボクシングでは2018年5月の『RISE』で直樹に判定負け、2020年7月のRISEで原口健飛に敗れたが、中野椋太や麻原将平を鮮やかなバックスピンキックでKOしている。2020年11月のK-1に初参戦し、ウェルター級で野杁正明に判定負け。スーパー・ライト級に階級を落とした2戦目では元Krush王者・鈴木勇人からTKO勝利を収めた。しかし、その後はK-1グループで5連敗。  1R、ヒュングはサウスポーから鋭い左ミドル、続いて左ロー。バックステップを使ってトファネリのパンチをかわすと、ワンツーからのヒザ。ヒュングの左ミドルにトファネリは右インローを合わせる。ヒュングは片手を引っかけて崩すと、倒れかかるトファネリにヒザを打つ。  ヒュングは左ミドルを蹴り、パンチからヒザにつなぐ。この左ミドルになかなか入ることが出来ないトファネリだが、左インローを蹴っていく。ヒュングは組むと首相撲でトファネリをコカす。トファネリは左フックで切り込んでいく。  2Rも左ミドルを蹴り、組むと首相撲でコカすヒュング。トファネリは右後ろ廻し蹴りを放つ。ヒュングはオーソドックスにスイッチすると右ローからのワンツー連打でトファネリにロープを背負わせ、左右フックの連打。トファネリも打ち返すがヒュングの左フックをもらって強烈なダウン。  ワンツーで襲い掛かるヒュングが連打を叩き込み、左フックがモロにヒットしたところでレフェリーがストップ。トファネリは手を広げて“なぜ?”のポーズ。ヒュングはセコンドと抱き合って勝利を喜んだ。
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