ここで勝って、年内のラジャダムナンスタジアム王座2階級制覇を実現させたい竜哉
2024年7月14日(日)千葉・TIPSTAR DOME CHIBA『RWS JAPAN 2024』(U-NEXT配信)にて、50.0kg契約3分3Rでゲオナーカー・オーボージョーナコーンパノム(タイ)と対戦する竜哉(=奥脇竜哉/エイワスポーツジム)のインタビューが主催者を通じて届いた。
竜哉は小学4年生でムエタイを始め、アマチュア時代は約100戦を経験して9本のベルトを巻いた。中1の時にタイでプロデビューを飾り、タイで試合(約20戦)・練習経験を積んで2018年4月に満を持して国内プロデビュー。いきなりWMC世界ピン級王座を獲得して世界王者となった。2019年7月にはタイでIBFムエタイ世界ミニフライ級王座決定戦を制して日本人3人目の同世界王者となり、9月には同じくタイ・ラジャダムナンスタジアムにて日本人として8人目の同スタジアム王者に。
2020年2月にKO勝ちでWPMF世界ミニフライ級王座を獲得。怪我で戦列から離れていたが、2022年12月に約1年ぶりの復帰戦で秒殺KO勝ちした。RWSでは12月にジャバド・モザファリ(イラン)にKO勝ち。2024年3月のコチャシット戦では判定負けしたが、4月のダイレクトリマッチでリベンジを果たした。前戦となった6月22日のRWSでは、クライジェーンレック・シットクライジェーンに1RKO勝ちした。戦績は36勝(13KO)8敗2分。
相手のゲオナーカーはギャットペットプロモーションのスターで、フィームー(テクニシャン)。
組ませないイメージで攻めて最終的にKO
――4月のRWS JAPANでは、今年3月のRWSで敗れているコチャシットとのダイレクトリマッチとなり、無事にリベンジを果たしました。
「僕は首相撲が課題だったんですけど、そこを克服できた上で勝てたので自信になりました」
――再戦までに1カ月のスパンしかなかったんですけど、どうやって克服したんですか?
「毎日、首相撲を中川会長とクン先生にひたすら特訓してもらいました。相手に組ませず、相手が組んできたら、手をしっかりブロックして首を取らせない練習をずっとしてましたね。僕は50戦近くやっていますが、まだまだ全然テクニックも技術もないので、勉強しないといけないことはたくさんあります」
――再戦に勝ったことでさらに自信もついた部分はありますか?
「そうですね。相手のコチャシットは元ラジャダムナンスタジアムのチャンピオンで有名な選手で、そういう選手にKO勝ちではなく、ポイントで勝つことの方が評価は高くなるので、自信にもなりました」
――その後、6月22日にタイ・ラジャダムナンスタジアムで開催されたRWSでの試合が行われて無事に1RKO勝利でした。今回、7月のRWS JAPANでの試合の前にスパンが短い中でも試合を入れたのはどういう理由からですか。
「先に7月のRWS JAPANでの試合が決まっていたのですが、中川会長から『その前にもう1試合できる?』と聞かれて、僕はもうタイ人選手と同じく1カ月に1回は試合をやりたいので『やります』と即答しました」
――休みはいらないと?
「そうですね。いっぱい試合したいですね」
――6月の試合では1RKO勝ちで負傷箇所はなかったんですか。
「怪我もなくすぐ終わった感じだったので、タイで1日休んで次の日に帰国してすぐに練習を再開しました」
【写真】6月にラジャダムナンスタジアムのRWSで初回KO勝ちした竜哉(C)RWS
――1RKO勝ちでしたけど、あれはもう作戦通りだったんですか?
「相手はTVマッチ『True4U』のランカーということで映像を見たところ、僕よりも15㎝長身で足が弱そうだったのでローで削って、そこからボディを決めるというイメージ通りで試合ができました」
――次の試合に向けて試したい技とかも試せたりは?
「倒す感覚をしっかり掴めたかなと思っています」
――次の相手、ゲオナーカー・オーボージョーナコーンパノムにはどういう印象がありますか。
「7chのランカーだと聞いていて、スピードとすごくテクニックがあるフィームーです。僕もフィームなので、作戦としてはパンチと蹴りで距離を潰してゴリゴリに攻めようかなと思っています。前回4月のRWS JAPANの試合のように攻撃を捌いて組ませないイメージで攻めて最終的にKOしたいですね」
――今回勝ったら次はどういった展開を考えていますか。
「7月の試合のあとは未定ですが、ラジャダムナンスタジアムのフライ級のランキングは1位から15位まであって、どこを見ても有名な選手しかいない激戦区なんですけど、次戦ぐらいに上位ランカーと試合できたらなと思っています。その中でも去年の10月のRWSで負けたデッピチャイ選手が2位にいるので気になりますね。その時は首相撲で負けてしまって、6月の試合で克服できた部もあるので、次にデッピチャイ選手とやったらいける自信はあります。そこで勝てば一気に上位ランカー入りも間違いないので年内にはベルトを獲りたいなと。現チャンピオンのゲンウボン選手は以前に活躍していたサターンムアンレック選手の弟で、7回防衛している強い選手なんですが、僕はやりやすいタイプの選手なので今でも勝てる自信があります」
――今回、エイワスポーツジムのメンバーが勢揃いしますね。
「そうですね。みんなで勝とうとモチベーションは高いです。名高、朝陽、士門に負けないインパクトのある試合をしたいと思います!」