2024年7月7日(日)東京・国立代々木競技場第二体育館で開催された『K-1 WORLD MAX 2024』の一夜明け会見が、8日(月)に行われた。
同大会で行われた「-55kg世界最強決定トーナメント」を勝ち上がり、9月29日(日)東京・国立代々木競技場第二体育館『K-1 WORLD MAX 2024』にコマを進めた3選手が出席。前夜の試合を振り返った。
カン・メンホン(カンボジア)を3R57秒でKOした金子晃大(K-1ジム自由ヶ丘/FROG GYM)は、会見の伝達が遅れたため「旅に出ています」とのことで会見を欠席。会見のテーマを一言と聞いたところ「大和魂」との言葉が送られてきたという。
アントニオ・オルデン(スペイン)を1Rわずか56秒でKOした玖村将史(K-1ジム五反田チームキングス)は、「強豪外国人を相手にインパクトを残せて勝てたかなと思っています。9月29日に向けて仕上げていきたいなと思っています」とコメント。
試合が終わってから一夜明けまでどう過ごしてきたかは「応援してもらっている方にお祝いをしてもらって、昨日はノーダメージだったので、久しぶりにお酒を飲みました。試合前に出来ないことをしました。(スイーツは?)家に帰って食べたら朝に胃もたれしたので、合わないなと思いました(笑)」と答える
試合の勝因を聞かれると「今回、心技体を高めてきたので、それが自分の試合ができた要因かなと思います」とし、9月の決勝ラウンドへ向けても「心技体すべて高めていきたい。仕上がった状態にして、トーナメントなので一発で倒せる準備をしていきたい」と意気込んだ。
55kgで日本人選手4名が勝ち上がったことで、日本最強を証明したことは「日本人4名が勝っているのは、あらためて日本人が世界最強を証明できたと思っています。あとはチャンピオンを倒して世界最強になるだけです」とし、金子の試合については「あまり見ていないです。倒したことに関しては、さすがだなと。でも、自分は55kgらしくないKOを見せられたかなと思っています」と対抗意識を垣間見せた。その金子が会見に欠席したことを聞かれると「何をしているのか気になりますね」とした。
準決勝の大久保戦に関しては「9月は自分との1試合に懸けてくると思うので、油断せずに戦おうかなと思っています」と迎撃する構え。
アンジェロス・マルティノス(ギリシャ)を延長戦開始から40秒、右ローキックでKOした璃明武(K-1ジム総本部チームペガサス)は、「外国人選手と戦うのは初だったんですけれど、KOでいい形で次につなげることができて良かったです」と振り返る。
試合が終わってから一夜明けまでは「朝6時まで起きていて、会見があったので遅刻したらヤバいなと思っていました(笑)。それまではPPVを買って試合映像を見たりしていました」という。
試合の勝因は「本戦が終わった時点で、延長あるかなと気持ちを切らさないようにしてました。階級が上の選手だったので、もつれることは覚悟していました。技術は自分の方が上だと思っていたので、最後にそれが出せたのかなと思っています」と答える。
9月の決勝ラウンドへ向けては「元々、9月も考えて準備をしていたので、このままの続きでやる感じです。でも次は昨日以上に強くなるために実力を上げていきたいです」と、さらに強くなって挑みたいとした。
準決勝で対戦する金子戦については「対策は言えないですけれど、金子選手とは1回やっているし、意識はしています」とだけ答え、「自信がなかったら出ていません」ときっぱり。金子の会見欠席には「いや、特にないです。ゆっくり休んでください」とメッセージ。
55kgで日本最強を証明できたことについては「何人か外国人が残った方がよかったのかなという意見もありますが、でも結果は結果なので、あとはしっかりやるだけです」とした。
ジャオ・ジェンドン(中国/深セン盛力人和ファイトアカデミー)を判定3-0(30-29×2、30-28)で破った大久保琉唯(K-1ジム・ウルフ TEAM ASTER)は、「正直勝てたことはよかったです。でも満足はしていないので、もっともっと強くなって帰ってきます」と次を見据える。
勝因については「勝つ気持ちは試合前からあったんですけれど、2Rか3Rにバッティングのアクシデントがあって。その時は初めてダメージを感じて、セコンドの声を聞いて集中して立て直して、3Rに効かせたという場面があったので、そこで行けたことがよかったのかなと思っています」と振り返った。
試合が終わってから一夜明け会見までは「応援に来てくれた(オオカミの)仲間たちと焼肉を食べに行って終電で帰って、3時くらいまでメッセージのやり取りをして、朝寝て電車で会見に来ました」となかなか忙しかった様子だが、大好きなスイーツは「計量後と試合後も食べました。試合前に我慢していたので、おいしく生チョコロールを食べました」と言い、「僕は胃もたれしないので」と玖村を意識した発言も。
準決勝の玖村戦へ向けて「筋トレですかね。55kgの映像を見て、自分の肉体は細いなと思いましたので」と肉体改造をしていきたいとし、隣りにいた玖村に「圧は感じていませんし、55kgの世界の1・2番なので、リスペクトしつつ全力で挑みたい。怖がっていてはダメなので、全力でやります。言い方は悪いですが自分は優勝とかは考えていなくて、昨日の試合を見ても玖村選手が一番強いと思いました。玖村選手に勝ったら世界一だと思っています」と、玖村戦に全てを懸けるつもりであることを宣言。
玖村の1回戦については「凄かったですね。なんか、自分も同じトーナメントに同じ階級で出て、憧れでもないけれど自分もああいう試合で倒してみたいと感じました。自分もこうならないといけないと思っています」と、玖村の攻撃力は見習いたいと素直に話す。
金子の会見欠席をどう思うかと聞かれると「なんでいないのかな、というのが正直な感想です」とやや不満げだった。
最後に、玖村は「9月は昨日よりもインパクトのある試合をして優勝するので、会場に見に来てください」、璃明武は「9月、2試合しっかり勝って自分が世界一になります」、大久保は「ビックリしてもらう試合をします」と、ぞれぞれファンへメッセージした。