K-1 WORLD MAX 20242024年7月7日(日)東京・国立代々木競技場第二体育館※ABEMA PPV ONLINE LIVEでPPV配信
▼第19試合 K-1 WORLD MAX 2024 -70㎏世界最強決定トーナメント決勝〇ストーヤン・コプリヴレンスキー(ブルガリア/Mike's Gym)KO 1R 2分07秒 ※2ノックダウン×ヴィクトル・アキモフ(ロシア/ブラジリアンタイ)※コプリヴレンスキーが優勝。
「-70㎏世界最強決定トーナメント」の決勝戦は、準々決勝でブアカーオに判定勝ち、準決勝でデング・シルバに勝利したコプリヴレンスキーと、準々決勝でロマーノ・バクボードにKO勝ち、準決勝でセルジオ・サンチェスにKO勝ちしたアキモフで争われることとなった。コプリヴレンスキーは3月の開幕戦でムジンスキに敗れており、オウヤン・フェンの欠場で敗者復活で決勝まで駆け上ってきた。
1R。コプリヴレンスキーは右ストレートと左フック、アキモフは右フックで対抗。コプリヴレンスキーは右ミドルを蹴ると、着地すると同時に前へ出てのヒザ蹴り。コプリヴレンスキーのワンツーの右ストレートでアキモフが大きく後退、そこへコプリヴレンスキーが強烈な左フックでダウンを奪う。
立ち上がったアキモフに右ハイからの左フック2発がずばりと決まり、コプリヴレンスキーがKO勝ち。オウヤン・フェンの欠場で敗者復活でのブアカーオ撃破、そしてトーナメント制覇というシンデレラストーリーを演じた。
コプリヴレンスキーはマイクを持つと「K-1王者になるという自分の夢がかなって嬉しく思っているし、ブアカーオというレジェンドがいるトーナメントで優勝できて嬉しい。前回負けた後、戻ってきて欲しいと日本のファンからたくさんメッセージをもらました。優勝できて、メッセージをいただいた皆さんに恩返しが出来たと感じております」とお礼を述べた。
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▼第18試合 スーパーファイト -63.5kg契約 3分3R延長1R〇与座優貴(team VASILEUS/K-1 WORLD GPライト級王者)KO 1R 2分30秒 ※3ノックダウン×ゴンナパー・ウィラサクレック(タイ/ウィラサクレック・フェアテックスジム/第4代K-1 WORLD GPライト級王者)
与座は2017年極真会館第6回全世界ウェイト制空手道選手権大会で軽量級優勝の実績を持つ空手家で、2019年3月にキックボクシングに転向。7戦全勝(3KO)の快進撃を続けていたが、2020年2月の鈴木千裕戦で初黒星。2021年12月にKrush初参戦を果たし、蓮實光を左ハイキックで豪快KO。2022年2月のK-1でいきなり当時のライト級王者・朝久泰央と対戦すると、延長戦で勝利する番狂わせを起こした。2023年3月の朝久との再戦でも勝利し、第6代K-1 WORLD GPライト級王座を奪取。2024年3月にはRISEのリングでRISEライト級王者・中村寛と対戦し、KO勝利となったが試合後の協議の結果、負傷判定での勝利に変更となった。戦績は17勝(7KO)2敗。
ゴンナパーはタイで100戦以上のキャリアを積み、2010年から日本を主戦場に。日本人キラーとして名を馳せ、2016年9月からK-1 JAPAN GROUPに参戦。2018年4月に佐々木大蔵を下して第5代Krushライト級王座に就き、3度の防衛に成功した。2020年12月のK-1で林健太を破り、第4代K-1 WORLD GPライト級王座に君臨したが、2021年7月の初防衛戦で朝久泰央に判定2-1で敗れ王座を失った。2022年6月の『THE MATCH 2022』では白鳥大珠を1R2分42秒、右フックでマットに沈めた。2024年4月、1年8カ月ぶりにKrushで復帰戦を行い塚本拓真に判定勝ち。戦績は115勝(25KO)30敗3分。
1R、ゴンナパーが左ミドル、左フック、右フックで先制。与座はブロックを固めて右の三日月、右インローを蹴る。与座は右三日月、右ローを蹴り、左ボディを叩く。
与座はプッシュして下がらせての飛びヒザ蹴りでダウンを奪う。立ち上がるゴンナパーには左インローからの左フックで2度目のダウンを追加。与座の左フックからの右ローでゴンナパーが崩れ落ち、与座の完璧なKO勝ちとなった。
与座はマイクを持つと「ちょっと出来すぎたんですけれど、ゴンナパー選手相手に最高の勝ち方が出来たと思います。この世界最強のチームで自分も世界最強になっていきたいと思うので、これから先、もっと強い外国人選手をバンバンぶつけてください」と、もっと強い相手を用意してくれとアピールした。
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▼第17試合 スーパーファイト -80kg契約 3分3R延長1R〇松倉信太郎(team VASILEUS/K-1 WORLD GPミドル級王者)判定3-0 ※30-28、30-29、29-28×アレクサンドル・アマリティ(ルーマニア/SCORPIONS SCOBINTI)
松倉はK-1甲子園2009 -70kg日本一トーナメントでの優勝を経てK-1、Krushを主戦場にキャリアを重ねた。2018年に戦場を『RISE』に移し、『RIZIN』にも参戦。2020年9月にWPMF世界スーパーミドル級王座を獲得、2021年3月にはKNOCK OUT-BLACKスーパーミドル級王座に就いた。2022年4月にK-1に復帰。2023年6月に行われた「K-1 WORLD GP初代ミドル級王座決定トーナメント」では決勝へ進出するもハッサン・トイに42秒でKO負け。しかし、12月のタイトルマッチで王座を奪取した。戦績は37勝(19KO)18敗。今回はミドル級より5kg重い契約体重に挑戦。
アマリティは6月13日にルーマニアで開催された『K-1 FIGHTING NETWORK ROMANIA 2024』に出場し、ミドル級(-83kg)でGLORYに2度参戦しているエドゥアルド・ガフェンク(ルーマニア)に1RでKO勝ち。身長183cmで21歳と若く、戦績は15勝(7KO)4敗。
1R、松倉はジャブを突き、右カーフ。アマリティは左フック、右ストレート。静かな探り合いが続いたが、残り10秒になるとアマリティが左右フックを思い切り振り、左ボディも打つ。松倉はヒザで対抗。
2Rも松倉はジャブ、左ミドル。アマリティは右ハイを2回蹴る。アマリティの右ストレートには松倉が右カーフを蹴る。松倉の右カーフにアマリティはボディで対抗、松倉は右ミドルでアマリティの身体をくの字にさせた。
3R、松倉の右ロー、ヒザ、右三日月をもらいながらも前に出てパンチを当てに行くアマリティ。右フックから左アッパーを松倉に打つ。左右フックを振りながら前に出るアマリティに、松倉は右ローと左ミドル。タフな試合となったが、有効打の多かった松倉が勝利をもぎ取った。
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▼第16試合 K-1 WORLD MAX 2024 -70㎏世界最強決定トーナメント準決勝(2)〇ヴィクトル・アキモフ(ロシア/ブラジリアンタイ)KO 3R 1分33秒 ※左ローキック×セルジオ・サンチェス(スペイン/Elite JT taldea)※アキモフが決勝へ進出。ムジンスキは棄権。
準々決勝を勝ち上がったムジンスキが手首を痛めて棄権。リザーブマッチで勝利したサンチェスが準決勝進出となった。 1R、サンチェスもアキモフも手数が少ない展開に。サウスポーのアキモフは右ローを蹴っていき、サンチェスはかなり大きなリアクション。
2R、アキモフが右ミドル、右ボディ。左ローを消すサンチェス。両者ともやはり手数は少なめだったが、終盤になるとサンチェスが打ち合いに行き、アキモフも応じた。
3R、アキモフが左ローを軽く蹴るとサンチェスは一瞬おいてダウン。そのまま足を抱えて悶絶し、アキモフがKOで決勝へ進出した。
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▼第15試合 K-1 WORLD MAX 2024 -70㎏世界最強決定トーナメント準決勝(1)〇ストーヤン・コプリヴレンスキー(ブルガリア/Mike's Gym)判定3-0 ※30-27、30-28×2×デング・シルバ(ブラジル/Squadron Thai Brasil)※プリヴレンスキーが決勝へ進出。
1R、コプリヴレンスキーが右ローを蹴っていくが、シルバも左カーフを蹴る。両者とも相手のローに足が流れる。シルバが右フックから左ストレート、コプリヴレンスキーは右ストレートで入り込む。コプリヴレンスキーの右ローをつかんで左ストレートを打つシルバ。
2Rもローを蹴り合う両者。シルバの右カーフに大きく崩れるコプリヴレンスキー。右カーフにグラついたコプリヴレンスキーに、シルバは一気に左右フックでラッシュ。そのラッシュをかわしたコプリヴレンスキーが右ローで逆襲、シルバの右ローに伸びる右ストレートを当ててダウンを奪う。
「ダウンじゃない」と抗議するシルバだが、試合は続行。右カーフで攻めるシルバの右フックにコプリヴレンスキーがグラつく。右フックからの左フックを見舞うコプリヴレンスキー。
3R、シルバが左ボディ、左フック。しかし右カーフを蹴っていったところにコプリヴレンスキーが右ストレート。ワンツーが綺麗に当たってもシルバは倒れない。コプリヴレンスキーはジャブ、ワンツー、右ローと攻めるコプリヴレンスキー。シルバは徐々に手が出なくなり、コプリヴレンスキーのワンツー、右ローをもらう。さらにコプリヴレンスキーのボディへの前蹴りにシルバは棒立ちに。
判定はダウンを奪ったコプリヴレンスキーの勝利となった。
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▼第14試合 K-1 WORLD MAX 2024 -55kg世界最強決定トーナメント1回戦(1) 3分3R延長1R〇金子晃大(K-1ジム自由ヶ丘/FROG GYM/K-1 WORLD GPスーパー・バンタム級王者)KO 3R 0分57秒 ※左フック×カン・メンホン(カンボジア/Kun Khmer International Fight Gym)※金子が準決勝へ進出。
金子は2006年9月にKrushでプロデビュー。無敗のまま6戦目で軍司泰斗を破りKrushバンタム級王座を奪取、第3代王座に就いた。卓越したテクニックと攻撃力で9連勝を飾っていたが、2020年3月に玖村将史に判定で敗れ初黒星。2021年3月に1年ぶりの復帰を果たすと連続KO勝利を収め、2022年2月の「K-1 WORLD GP第3代スーパー・バンタム級王座決定トーナメント」で優勝してK-1王座に就いた。6月の『THE MATCH 2022』ではRISE王者・鈴木真彦に判定負けを喫したが、その後は2連続KOで再起。2023年3月にコンペットを破り初防衛に成功するとさらに連勝を重ね、9月に玖村将史との再戦を制して2度目の防衛に成功。12月にラン・シャンテンに勝利し、2024年3月に鈴木真彦にリベンジを果たした。戦績は21勝(11KO)2敗。
メンホンは21歳(試合時は22歳)と若くして111戦のキャリアを持ち、戦績は82勝(30KO)17敗12分。カンボジアのムエタイと言われるクンクメールのIPCC世界-54kg王者。金子の相手にはタイのムエタイ選手も候補に上がっていたが、クンクメールの代表が「最強の選手を送り込む」としたため、今回はクンクメールの選手にしたとカルロス菊田K-1プロデューサー。
1R、じりじりと前に詰める金子に右ミドルハイを蹴るメンホン。金子は右カーフを蹴っていくとメンホンはサウスポーにスイッチ。金子が左ミドルからの右ロー、メンホンも左ミドルを返すが、すぐに金子が右ローを蹴り返す。金子の右カーフにしゃがみ込むようにしてダウンするメンホン。
2R、メンホンは左ミドルからの左ストレート、そのまま組みつく。金子に左足を蹴らせないためサウスポーに構え、左ミドルを蹴っていく。金子は右ミドル。オーソドックスに戻すメンホンだが、金子に右カーフを蹴られるとすぐにサウスポーに。ロープ伝いに動くメンホンへ金子が右ロングフックを打ち込んで2度目のダウンを奪う。金子は右ハイキック、ワンツー。
3R、ロープを背負ったメンホンへ金子が右ロングフックを豪快に振り抜き、左フックをフォロー。メンホンは完全に失神して金子がKO勝ち。メンホンはピクリともせず担架で運ばれた。
金子はマイクを持つと「このトーナメント、僕がチャンピオンでなんで出るんだって思う人もいあると思うんですが、チャンピオンだから出るって言うか、本当に強い人がチャンピオンになるし、日本人としての心の強さを皆さんに見せていきたいと思います。それと、今日は選挙なのでまだ間に合う人は行きましょう」と語った。
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▼第13試合 K-1 WORLD MAX 2024 -55kg世界最強決定トーナメント1回戦(3) 3分3R延長1R〇玖村将史(K-1ジム五反田チームキングス)KO 1R 0分56秒 ※左フック×アントニオ・オルデン(スペイン/El Origen Thaimartin/FFK-POLITIS TEAM/ISKA世界ライト級王者)※玖村が準決勝へ進出。
玖村は2018年1月にKrushデビューを飾り、同年に行われた「第6代Krushスーパー・バンタム級王座トーナメント」で優勝して王座に就いた。2019年6月には「K-1スーパー・バンタム級世界最強決定トーナメント」に参戦するも決勝で武居由樹に敗れる。2022年2月の「K-1 WORLD GP第3代スーパー・バンタム級王座決定トーナメント」では決勝で金子に敗れて王座戴冠ならず。6月の『THE MATCH 2022』ではRISEの志朗に勝利。2023年3月にはRISEの鈴木真彦にも勝利し、9月に金子晃大との1勝1敗の決着戦に臨んだが延長戦の末に敗れた。2024年3月、チェケッティに判定勝ちで再起を果たした。戦績は23勝(11KO)6敗。
オルデンはWBCムエタイ世界フェザー級王座、WBCムエタイ・インターコンチネンタル同級王座、ISKAインターコンチネンタル同級王座、WKA欧州同級王座、WKAスペイン同級王座、HMFスペイン同級王座、IPCCインターコンチネンタル同級王座と7本ものベルトを持つ。2017年4月のK-1に初来日し、「K-1 WORLD GP第2代スーパー・バンタム級王座決定トーナメント」に出場したが、1回戦で武居由樹に3R2分31秒、KOで敗れた。しかし、その後は勝ち続けて戦績は43勝(7KO)4敗1分。約7年の時を経てK-1に再び参戦するサウスポー。
1R、玖村は左フックから右ストレート、右ミドルと攻めていき、オルデンが左ヒザを蹴ってきたところに左フックを合わせ、一撃KO勝ちを収めた。
玖村はマイクを持つと「どうですか、前の2試合を見てレベル違うでしょう。ナメるなって感じですね。決勝で金子選手にやり返すことだけを考えているので。僕がK-1 MAXを背負っていきます」と高らかに宣言した。
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▼第12試合 K-1 WORLD MAX 2024 -55kg世界最強決定トーナメント1回戦(2) 3分3R延長1R〇璃明武(K-1ジム総本部チームペガサス/Krushスーパー・バンタム級王者)KO 延長R 0分40秒 ※右ローキック×アンジェロス・マルティノス(ギリシャ/FFK-POLITIS TEAM)※璃明武が準決勝へ進出。本戦の判定は30-29、30-30×2。
璃明武は空手のバックボーンを持ち、2018年4月にプロデビュー。2021年8月から開幕した「第7代Krushスーパー・バンタム級王座決定トーナメント」で優勝して王座に就いた。2022年2月の「K-1 WORLD GP第3代スーパー・バンタム級王座決定トーナメント」では準決勝へ進出するも金子晃大に敗れ、6月の『THE MATCH 2022』では江幡睦にも敗れて連敗を喫したが、7月の初防衛戦で永坂吏羅に判定勝ち。2024年3月の2度目の防衛戦では倉田永輝を初回KOに仕留めた。戦績は13勝(5KO)3敗。
マルティノスは、2023年9月のK-1横浜大会に初参戦をはたしたISKAの世界タイトルを保持するギリシャの若き実力者で、K-1フェザー級王者・軍司泰斗に0-2で判定負けを喫したものの、最後まで苦しめた強豪だ。軍司戦は57.5kgで試合をしているが、55kgまで絞れると参戦の名乗りをあげたという。
1R、前に出ていくのはマルティノス。右ストレートで圧をかけるが、璃明武は横蹴り、ジャブで突き放す。マルティノスのパンチを防ぐためか璃明武は超接近戦に持ち込んでヒザを突き上げ、ボディへアッパーを打つ。離れると左ハイ、バックスピンキック、右カーフ。
2R、左フックを連打で叩きつけるマルティノスだが、璃明武は左ミドルを上手く当てていく。マルティノスのガードを突き破るワンツーも。マルティノスがパンチで前に出てくるも、当てるのは璃明武。右ハイも至近距離で蹴る。璃明武の横蹴りに転倒するマルティノス。
3R、璃明武はローを内側外側から蹴り、ボディに前蹴りを突き刺す。璃明武は左右の連打を顔面へ、パンチの回転力では璃明武が優る。離れると左ミドル、接近するとヒザの璃明武。マルティノスがパンチを打つ距離になると組みついて打たせない。
両者決め手なく判定はドロー。延長戦へ。開始直後、出合い頭に蹴った璃明武の右ローでマルティノスはダメージを負いダウン。右ロー連打で倒れかかったマルティノスの顔面へ右ミドルを連打。レフェリーがストップし、璃明武のKO勝ちとなった。
マイクを持った璃明武は「強い選手と分かっていたんのでキツい試合になることはわかっていました。延長戦のローキックで心も折りました。9月決勝あるので今日よりも強くなった姿で戻ってくるので期待してください」と語った。
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▼第11試合 K-1 WORLD MAX 2024 -55kg世界最強決定トーナメント1回戦(4) 3分3R延長1R〇大久保琉唯(K-1ジム・ウルフ TEAM ASTER)判定3-0 ※30-29×2、30-28×ジャオ・ジェンドン(中国/深セン盛力人和ファイトアカデミー/CFP/2022年貴州台江全国キックボクシング招聘試合-52kg級16人トーナメント優勝)※大久保が準決勝へ進出。
大久保はK-1アマチュアで経験を積み、2022年2月のK-1でプロデビュー。6月の『THE MATCH 2022』ではオープニングファイトに抜擢され、那須川龍心に判定勝ちしている。2022年9月の「初代Krushフライ級王座決定トーナメント」で優勝し、初代王座に就いて次期K-1エース候補と期待されたが、バンタム級に階級を上げての第一戦で齊藤龍之介に延長判定で敗れ初黒星。2023年10月に黒川瑛斗に勝利して再起を飾ると、2024年3月のK-1で壬生狼一輝からも勝利。今回はさらに階級を上げての参戦となる。戦績は6勝1敗。
ジェンドンは大久保と同じ19歳で、身長も大久保とほぼ同じの175cm(大久保は176cm)。25勝(3KO)1敗の戦績を持つ。2022年貴州台江全国キックボクシング招聘試合-52kg級16人トーナメント優勝、2023年壮瑶勇士南部地区32人トーナメント-55kg級準優勝の実績。
1R、大久保は前蹴りや右ストレート、ジャブと長い距離の攻撃。ジェンドンが左ボディ、右ストレートで入ってくると大久保は抱え込んで動きを止める。大久保は右ロー、左ミドルと蹴り主体ながらも左ボディを打つ。ジェンドンも左フック、右ストレートを思い切り打ってくる。
2R、大久保は組みついてきたジェンドンを押し倒すラフプレイ。大久保がジャブを突いてのワンツー、ジェンドンは右カーフを蹴る。大久保がパンチを打つと必ず単発ではないパンチを返してくるジェンドン。大久保が左フックを打ったところで、ダッキングしてかわしたジェンドンが頭を起こしたところでバッティングとなり、大久保が倒れてインターバルが与えられる。
ジェンドンの左右連打に大久保は左ミドルで応戦。ジェンドンは思い切りよくパンチを繰り出して前へ出てくる。左フックが大久保を捉えた。
3R、ジェンドンが打ってくると大久保は右のカウンターを奪い、左ボディからパンチで押していきジェンドンにロープを背負わせる。打ち合おうとするジェンドンだが大久保のパンチが的確に当たる。自分の流れを一気に引き寄せた形だ。大久保の左右ミドルにジェンドンは後ろ蹴りを見せるが空振りに終わった。
判定は3-0で大久保が勝利。プレゼンターの須藤元気と共に記念撮影に収まった。
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▼第10試合 K-1 WORLD MAX 2024 -70㎏世界最強決定トーナメント準々決勝〇カスペル・ムジンスキ(ポーランド/Armia Polkowice)判定3-0 ※30-28×3×ゾーラ・アカピャン(ジョージア/ウクライナ/Gridin Gym)※ムジンスキが準決勝へ進出。
ムジンスキはMFC世界-70kg王者、IRON FIGHTER-70kg王者、WFMCポーランド-70kg王者、WKSFポーランド-70kg王者で身長178cm。以前からトーナメント出場をアピールし、その執念が実った形で欠場者の代打として開幕戦に出場。優勝候補の一角だったストーヤン・コプリヴレンスキーに番狂わせの勝利を収めた。アグレッシブに前へ出てパンチを打ち込むファイタータイプ。
アカピャンはロシアの格闘技イベント『RCC』で活躍する“悩殺の貴公子”がニックネームのイケメンファイター。獲得してきたタイトルは、FEA WGPライト級王座、RCC Fair Fightウェルター級王座、Tatneft Cup 2019ライト級トーナメント優勝の3つ。ムキムキボディから放たれるパンチは破壊力がありそうだが、ヒザ蹴りへつなげて倒すテクニックも持ち合わせる。開幕戦ではタラス・ナチュックからワンツーでダウンを奪い判定勝ち。戦績は29勝(10KO)4敗。
1R、ムジンスキはガードを固めて前へ出ると右カーフ、アカピャンは綺麗な左ボディを打つ。負けじとムジンスキが左ボディの連打から飛びヒザ蹴り、アカピャンも両腕ブロックを固めてジャブ、前蹴りを返す。アカピャンはガードの上から打たせてからのカウンターを狙うアカピャンだが、ムジンスキはガードも堅い。前に出て左右ボディを打って行くムジンスキ。
2Rもロープを背負わされるのはアカピャン。圧をかけるムジンスキがパンチ、前蹴りでボディを攻める。アカピャンはスイッチしての左ストレートでいきなり前に出るが、すぐにムジンスキの圧に押されてロープ際へ。
3Rはアカピャンも下がらずブロックを固めて左右フックやハイキックを放つ。ムジンスキも下がらず左右フック、左右ボディ、さらに右ローと畳みかける。アカピャンは左右ボディに右アッパー。左ボディを打ちながら前へ出るアカピャンだが、ムジンスキは左アッパーで迎え撃つ。ムジンスキは接近してのボディから顔面で淡々と攻め、アカピャンの逆転を狙ったハイキックは防ぐ。ムジンスキもハイキック。
判定3-0でムジンスキが準決勝へ進出した。
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▼第9試合 K-1 WORLD MAX 2024 -70㎏世界最強決定トーナメント準々決勝〇ヴィクトル・アキモフ(ロシア/ブラジリアンタイ)KO 2R 0分06秒 ※左ボディストレート×ロマーノ・バクボード(スリナム/ARJ Trainingen)※アキモフが準決勝へ進出。
アキモフは、日本のホーストカップを主戦場に戦い、2022年3月には璃久と接戦となるも判定負け。2024年3月のホーストカップでは龍威地をKOして、勢いをつけてのK-1MAX参戦。開幕戦では中島玲を2RでKOした。富山県在住。
GLOBAL FIGHTS -70kg王者バクボードは、ファイトスタイルは粗削りながらスタミナが豊富で、接近戦では左右フック連打からのヒザ蹴りへつなげるノンストップ攻撃が得意。開幕戦でダビッド・キリアの欠場により、急遽参戦が決まったが優勝候補の一角と見られていたタナンチャイに延長戦で番狂わせの勝利。戦績は18勝(10KO)7敗1分。
1R、サウスポーのアキモフはバックハンドブローと見せかけての後ろ蹴り。バクボードは前へ出て左フックからのヒザ。アキモフは下がりながらの左カーフキック。攻めの姿勢を見せるのはバクボードだったが、アキモフはワンツーで止め、バクボードが打ち返してくるところにアキモフが左ボディストレートでダウンを奪う。
2R開始直後、アキモフがバクボードの右ストレートのカウンターで左ボディストレート。バクボードは悶絶してダウンし、アキモフが幸先のいいKO勝利を飾った。
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▼第8試合 K-1 WORLD MAX 2024 -70㎏世界最強決定トーナメント準々決勝〇デング・シルバ(ブラジル/Squadron Thai Brasil)判定3-0 ※29-28×3×ダリル・フェルドンク(オランダ/Fight Team Ringer)※シルバが準決勝へ進出。
ブラジルMMA団体『SFT』のSFT COMBAT-70kg王者。“灼熱のビッグモスキート”と呼ばれ、キックとMMAの二刀流ファイターでもある。身長190cmとこの階級では高くリーチがあり、蹴りとパンチのバランスに長けている。38勝のうち24KOを記録し、打ち合いの中から繰り出されるハイキックは的確。開幕戦では璃久に初回TKO勝ちを収めた。戦績は39勝(25KO)4敗。
フェルドンクは端正な顔立ちとアグレッシブなファイトスタイルから“美しい人狼”と呼ばれているオランダの強豪ファイター。ヨーロッパのキックボクシング団体『Enfusion』(エンフュージョン)の元ライト級(-70kg)王者で、11勝のうち7KOと高いKO率を持っている。得に左フックが強く、パンチの回転の速さで相手のガードを弾くパワーが持ち味。開幕戦では和島大海を右フックで初回KOした。戦績は12勝(8KO)3敗。
1R、前に出るのはフェルドンク。強烈な左右フック、右ロー、左右ボディで攻める。コーナーに詰まったシルバだが、ラッシュをかけようとしたフェルドンクに右フックを見舞いダウン気味に倒す。下がり続けるシルバだが長いリーチからのパンチを放ち、フェルドンクが距離を詰めてくるとヒザ、左右フック。
2R、右ローを蹴るフェルドンクにシルバは右ストレートから飛びヒザ蹴り。フェルドンクは右ローを蹴っていくが、シルバがまたも右ストレートから飛びヒザ蹴りをヒットさせる。それでもすぐに前に出て左右フックを打つフェルドンク。前蹴りで余裕を見せていたシルバにフェルドンクの左フックがヒットし、大きくグラつく。
さらにコーナーへ詰めて左右ボディから右アッパーを突き上げる。右ボディからの左ハイも。さらに右ボディでシルバの身体を丸まらせる。左フック、強烈な右ボディ、右フックと一方的に攻めるフェルドンク。左ボディでフェルドンクが追い込んだ。
3R、前蹴りでフェルドンクを突き放すシルバはタイミングのいい右ストレートでフェルドンクからダウンを奪う。前に出るフェルドンクにシルバが右フックを当てるが、すぐにフェルドンクが右フックを打ち返してシルバをフラつかせる。逃げ切り体勢のシルバを攻めるフェルドンクだが、疲労の色が濃くなり、シルバが左ミドル、右ストレート、ボディへのヒザで逆襲。それでも左右フックで前へ出るフェルドンクが執念の左右フックを連続ヒットさせるが、試合終了。
追い上げたフェルドンクだったが、ダウンを奪ったシルバがコプリヴレンスキーが待つ準決勝へコマを進めた。
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▼第7試合 K-1 WORLD MAX 2024 -70㎏世界最強決定トーナメント準々決勝〇ストーヤン・コプリヴレンスキー(ブルガリア/Mike's Gym)判定3-0 ※30-28×2、30-27×ブアカーオ・バンチャメーク(タイ)※コプリヴレンスキーが準決勝へ進出。
コプリヴレンスキーは“ザ・スナイパー”の異名を持ち、現GLORYライト級王者ティジャニ・ベスタティから2017年12月に判定勝利しており、2022年10月には1勝1敗で迎えた3度目の対戦でベスタティの保持する王座に挑戦するも判定負け。2022年12月にはRISEに初来日して海人と対戦し、判定2-1で惜敗した。3月20日の開幕戦に優勝候補としてK-1に初参戦したが、伏兵カスペル・ムジンスキ(ポーランド/Armia Polkowice)に3Rにダウンを奪われて敗れた。オウヤン・フェンの欠場により、敗者復活でトーナメントに臨む。
ブアカーオは2004年7月からK-1 WORLD MAXに参戦し、トーナメント決勝で魔裟斗を破って初出場初優勝。2006年6月には決勝でアンディ・サワーを破り、MAX史上初の2度目の優勝を飾った。2010年11月にはシュートボクシングの世界トーナメント『S-cup』にも出場し、優勝している。
K-1の活動休止後も世界中で活躍し、高い勝率を誇った。コロナ禍のためリングから離れていた時期もあったが、2022年7月に約3年ぶりに復帰。2022年8月には三浦孝太とエキシビションマッチを行い、続く9月には素手ボクシングの『BFKC』に初出場して110秒でKO勝ち。10月にも佐藤嘉洋とエキシビションマッチを行った。2013年10月にはRIZINで実に10年ぶりとなる日本で試合を行い、安保瑠輝也に押し気味のドロー。その後もRWSやBFKCで試合をして負けていない。
2024年3月にはRIZINに2度目の参戦、木村“フィリップ”ミノルに1Rはピンチに追い込まれながらも2Rに逆転KOしたのは記憶に新しい。K-1 WORLD MAXの-70kgトーナメント参戦は、K-1 GLOBALが主催した『K-1 World MAX 2014 World Championship Tournament』以来、実に10年ぶり(エンリコ・ケールに決勝で敗れ準優勝)。日本のK-1の舞台には2009年10月以来の15年ぶり登場となる。
1R、右ローの蹴り合いからスタート。ブアカーオは前蹴りも混ぜる。コプリヴレンスキーはジャブを突き、ブアカーオは前蹴りからヒザ蹴り。前蹴りを多用するブアカーオはコプリヴレンスキーが前へ出てくると左フック、右ストレートで追いかける。
コプリヴレンスキーはジャブを顔面とボディへ打ち、右ローを蹴る。見事なムーブでコプリヴレンスキーのパンチをかわしていくブアカーオ。パンチをかわしてのヒザ。左ミドル空振りからそのまま回転してのバックハンドブローも繰り出すブアカーオ。
2Rも右ローを徹底的に蹴るコプリヴレンスキー。ブアカーオは前蹴りを多用し、コプリヴレンスキーが前に出るとヒザを蹴る。ブアカーオが右フックから左ロー。ブアカーオの前蹴りは受けるコプリヴレンスキーだが、左ミドルを蹴られると右ローを返す。
組み合いになるとブアカーオは軽々とコプリヴレンスキーを投げ飛ばす。ブアカーオの左ミドルにコプリヴレンスキーがストレートの3連打でヒットを奪う。ブアカーオの左ミドルにコプリヴレンスキーが右ハイキックを返し、つま先がアゴに当たってブアカーオがバランスを崩し、片手片膝をついたためダウンとなる。
3R、至近距離で左ボディの打ち合い。ブアカーオは得意の左フックを狙い、ワンツー。前に出て圧をかけブアカーオが左ボディ、ワンツー。コプリヴレンスキーもジャブで応戦し、右アッパーを打つ。コプリヴレンスキーの前蹴りをキャッチして押し、飛びヒザ蹴りを放つブアカーオ。残り30秒、コプリヴレンスキーのパンチコンビネーションにブアカーオは焦ったかつかんでのヒザで注意が与えられる。左ミドル、前蹴りのブアカーオにコプリヴレンスキーがパンチで応戦。最後は前に出るブアカーオだが、逆転のダウンを奪うことはできなかった。
判定は3-0でコプリヴレンスキーが勝利。ブアカーオの挑戦は終わった。
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▼第6試合 K-1 WORLD MAX 2024 -70kg 世界最強決定トーナメント・リザーブファイト 3分3R延長1R×ペトロス・カベリーニョ(ブラジル/TEIXEIRA TEAM)KO 2R 2分25秒 ※右フック〇セルジオ・サンチェス(スペイン/Elite JT taldea)※サンチェスがリザーバーに決定。
サンチェスは、2017年9月のK-1に初参戦しスーパー・ウェルター級で日菜太と激戦を繰り広げたスペインの強豪。ISKA世界スーパーウェルター級王者、WAKO-PRO世界同級王者、WAKO-PRO欧州同級王者。戦績は76勝(12KO)15敗。2024年5月18日にはイタリアでK-1 WORLD MAX2009・2010世界王者で2019年ONEキックボクシングフェザー級世界グランプリ王者のジョルジオ・ペトロシアン(イタリア)と対戦し、3分5Rを戦い抜いて判定で敗れているものの、ペトロシアンの鼻の骨を折ったと伝えられている。
カベリーニョは、190cmと長身のブラジリアンファイターで、南米WGPキックボクシングの世界ウェルター級(-71.8kg)王者。戦績は22勝(9KO)7敗。オープンフィンガーグローブの試合も経験しており「派手な試合をする破天荒な面白い選手」(宮田充Krushプロデューサー)だという。
1R、サンチェスは右へ回り込みつつインローからのパンチを狙う。長身のカベリーニョはジャブを伸ばし、右ロー。サンチェスはなかなか入れず、パンチの空振りが続くがカベリーニョの右に合わせて右フック。
2R、前に出るサンチェスにカベリーニョは突き放すようなジャブから右ロー。左ボディ、右フックも繰り出すが、サンチェスは距離を詰めて左フックを打つ。カベリーニョはヒザで対抗。カベリーニョの右ローに足を上げることが多くなってきたサンチェス。パンチが当たる距離となってきたが、サンチェスはローを蹴られる。しかし、サンチェスが右ハイを蹴ってきたカベリーニョに逆転の右フック。カベリーニョの巨体が崩れ落ち、ダウン。
立ち上がったカベリーニョだがフラつき、サンチェスのKO勝ちとなった。
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▼第5試合 -61kg契約 3分3R延長1R〇横山朋哉(リーブルロア)KO 1R 1分43秒 ※3ノックダウン×カベロ・モンテイロ(ブラジル/CFHOUSE)
横山は、23年2月のKrushで元ムエタイ王者のペットサムイ・シムラに判定勝利し、6月のK-1では大岩龍矢と激しい打ち合いを制した。9月のK-1では、元K-1フェザー級王者・江川優生とのスーパーファイトで判定勝利。24年2月にKrushで髙橋直輝を判定で下して第12代Krushスーパー・フェザー級王者になったばかりだ。
対するモンテイロは、ドレッドヘアが特徴の“ブラジルのジョーカー”と呼ばれ、左右に構えをスイッチする変幻自在のスタイルで、5月に南米の『WGP』でKickboxingライト級(-60kg)王者になったばかり。スピードを活かした出入りの激しい動きで相手を翻弄し、突き刺すような左右のストレートからのヒザ蹴りが得意だ。宮田充Krushプロデューサーは「トリッキーな試合をする。パンチ良し蹴り良しで派手で面白い試合を見せる。候補が上がった中で面白いんじゃないか。WGPの強い推薦があったので決定した」と説明した。戦績は11章(4KO)4敗。
1R、モンテイロはいきなり入り込んできて連打を見せる。左フックで迎え撃つ横山。モンテイロが前に出てきての左フックに合わせて、横山が左フックでダウンを奪う。横山はサウスポーから思い切り左フックを振り回し、左の三日月で2度目のダウンを奪う。
さらに横山が左の三日月を突き刺すとモンテイロは倒れ込み。横山が見事なKO勝ち。
横山はマイクを持つと「どうですか、スーパー・フェザー級盛り上がっています。僕は世界一目指して格闘技やっているんですけれど、そろそろK-1のタイトルどうですか? レオナさん、そろそろやりましょう。それと群馬県大会どうですか? K-1まだまだ終わりません。K-1最高!」と、第3試合の松山勇汰の挑戦には答えず、K-1王者レオナ・ペタスへの挑戦と群馬県大会の開催をアピールした。
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▼第4試合 K-1フェザー級 3分3R延長1R×兼田将暉(RKS顕修塾/K-1甲子園2017 -60kg王者)判定0-2 ※30-30、29-30×2〇寺田 匠(team VASILEUS/ISKA世界スーパー・フェザー級王者)
兼田は関西キック界のフェザー級でトップに君臨するサウスポー。『K-1甲子園2017』の-60kgで優勝した後、ACCELフェザー級王者、元HEATキックライト級王者、元RKSスーパーフェザー級王者と3つの団体で王座を獲得している。2017年11月にK-1で横山朋哉に判定勝ち。2021年4月には『KNOCK OUT』に参戦し、栗秋祥梧から判定2-0で勝利を収めた。2022年12月に元K-1フェザー級王者・椿原龍矢にも勝利し、2023年12月はダウサヤームにKO勝ち、2024年3月にはRISEとの対抗戦で戸井田大輝をKOしてK-1グループで6戦全勝。戦績は22勝(9KO)2敗。
寺田は幼少期から様々な格闘技を学び、地元・九州のアマチュア大会でキャリアを積んでABEMAの番組企画『格闘代理戦争』に出演。2020年4月にプロデビューすると6戦無敗の快進撃を続けていたが、2023年6月の元Krushフェザー級王者・新美貴士との試合で初黒星。11月にはイタリアの『OKTAGON』でISKA世界スーパーフェザー級王座を奪取、2024年2月は『RIZIN LANDMARK 8 in SAGA』で冨永武聖から1RでTKO勝ちを奪った。今回よりteam VASILEUSに移籍して新境地でスタートする。
リングサイドでは、この試合の勝者とのタイトル防衛戦があるかもしれない王者・軍司泰斗が試合を見つめる。
1R、左カーフを蹴っていきパンチにつなげる寺田に、サウスポーの兼田は右へ動きながら軽いジャブと前蹴り、緩急をつけた動きで細かくパンチを当てていく。
2R、兼田は右の前蹴りを多用し、左ローを蹴る。右へ動きながらのジャブ。寺田もいきなり飛び込んでのワンツー。寺田のパンチをかわしてワンツーを打ち、左フックを入れる兼田。思い切り左フックを放つ寺田は、兼田のワンツーの左をもらってしまう場面が多い。
3R、前に出る兼田が右ボディ、ジャブ。寺田が前に出てくると左ストレートを合わせる。そしてすぐに右へ回り込む兼田。寺田は右ローを蹴っていき、これに兼田が下がるが寺田の右インローがローブローとなってしまい中断。再開後、寺田は右インローを蹴っていき、右アッパーも繰り出す。寺田が打ち合いから右フックをヒットさせ、後退した兼田に寺田が猛然と左右フックで畳みかける。兼田も打ち返すが寺田の勢いに押され、最後に決定的な場面を作った寺田が判定2-0で勝利を収めた。
寺田はマイクを持つと「K-1から武尊さんがいなくなってスターがいません。これからは俺がスターになるので注目してください。それと軍司選手、もう挑戦するのは俺しかいないので、9月でもいつでもいいのでよろしくお願いします」と軍司へ挑戦宣言。
すると軍司がリングに上がり、「いろいろ言われていた兼田選手が勝つと思っていたんですけれど、寺田選手が勝ったので。正直、もうやる相手いないと思うので、その相手にいいと思うので9月やりましょう」と挑戦を受諾した。
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▼第3試合 K-1スーパー・フェザー級 3分3R延長1R×山本直樹(K-1ジム五反田チームキングス)KO 2R 2分07秒 ※3ノックダウン〇松山勇汰(ALONZA ABLAZE/K-1甲子園2020 -60kg王者)
山本はK-1 WORLD MAXで活躍した山本優弥の弟で、2015年4月にプロデビュー。兄と同じくパンチ&ミドルキックのスタイル。2019年12月、レオナ・ペタスが保持するKrushスーパー・フェザー級王座に挑戦したが2R2分8秒、KOで敗れ王座獲得ならず。2022年に優弥道場を離れ、K-1ジム五反田チームキングスに移籍した。前戦は2023年10月、松本和樹にKO勝ち。戦績は15勝(6KO)12敗1分。
松山はK-1甲子園2020 -60kg王者で、2020年12月のプロデビューからK-1で2連続KO勝利したが、2021年12月の寺田匠とのホープ対決ではダウン応酬の末にKO負け。初黒星を喫した後は目黒翔大に判定勝ち、SOULにKO勝ち、岡嶋形徒に初回KO勝ち、チャン・ウヒョクに初回KO勝ち、西元也史にKO勝ち。前戦はRISEとの対抗戦で原口アンドレイに判定勝ちで6連勝中。戦績は8勝(6KO)1敗のサウスポー。
1R、山本は左へ動いて右ミドルと右ストレート。松山は右のジャブを突いて左ストレート、右フックから連打につないでいく。山本は左ハイを返すが、松山の勢いに押される展開に。圧をどんどんかけて左を打ち込む松山。
2Rも松山が圧をかけて前へ出ていき、鋭いヒザを突き刺し、右インローでバランスを崩させてからの左ストレートを素晴らしいタイミングでヒットさせてダウンを奪う。立ち上がった山本にはハイキック、ヒザ蹴りを織り交ぜながらの左右ストレート&フックの連打で山本をロープへ釘付けにし、スタンディングダウンを追加。
畳みかける松山だが、山本がバックハンドブローで松山を脅かす。態勢を立て直した松山はヒザ蹴りから左フックを決め、3度目のダウンを奪ってKO勝ち。
松山はマイクを持つと「自分らしさ全開の試合を見せられてよかったです。僕はもうKrushのタイトルしかないと思うので、横山選手返事お待ちしております」と、Krushスーパー・フェザー級王者・横山朋哉に宣戦布告した。
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▼第2試合 K-1女子アトム級 3分3R延長1R〇松谷 綺(ALONZA ABLAZE/Krush女子アトム級王者)判定3-0 ※30-26×3×チョン・ユジュン(韓国/BAEBANG KANGSUNG GYM)
松谷は兄・桐と共に2021年7月から卜部功也が代表を務めるALONZAに所属。2021年8月にKrush初参戦を果たし、森川侑凜からダウンを奪って判定勝ち。2022年6月の「K-1初代女子アトム級王座決定トーナメント」1回戦で菅原美優に判定2-0で敗れ、プロ8戦目にして初黒星もその後は再び連勝し、2023年7月に初代K-1女子アトム級王者のパヤーフォンを延長戦の末に降した。11月には奥脇奈々に勝利し、第4代Krush女子アトム級王座に就いた。戦績は9勝1敗2分。
ユジュンは18歳の若さでRefresh女子-50kg王者となり、戦績は7勝3敗。しなやかな蹴りを武器にするという。今回が初参戦。
1R、松谷が右ミドルで先制、顔面前蹴りも放つ。ユジュンはその蹴りに左ローを返していく。松谷は右カーフを蹴ったかと思えば顔面前蹴り、ジャブ。ユジュンは左右ローからスイッチしての左ストレートを打つ。松谷が右ハイキックをヒットさせると、すかさずパンチでラッシュを仕掛けてユジュンをロープ際へ追いつめる。
2R、ワンツー・左右フックで前に出るユジュンだが、松谷はステップでかわしていく。松谷は右ハイキックからの右ストレート、右ローから右ストレートと蹴りからパンチにつなぎ、左ボディからの右フックもヒットさせる。
3R、左右フックで前に出るユジュンだが、松谷が圧をかけていくと後退。松谷の左フック、右ボディ、左ボディでユジュンをロープ際へ追いつめていく。頭を下げながらパンチを繰り出すユジュンだが、松谷はしっかりと見てボディから顔面へとパンチをつなぐ。パンチで前へ出るユジュンには、パンチで後退させてユジュンがロープにもたれかかったところに松谷がアゴへのヒザ蹴り。これでダウンを奪う。仕留めようと左右フックでラッシュを仕掛けた。
判定は大差の3-0で松谷が勝利した。
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▼第1試合 K-1スーパー・バンタム級 3分3R延長1R×晃貴(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)KO 2R 2分05秒 ※パンチ連打〇池田幸司(ReBORN経堂)
第4代Krushバンタム級王者の晃貴と、第8代Krushバンタム級王者の池田の対戦。池田はこれがスーパー・バンタム級転向の第一戦となる。
1R、じりじりと前へ出てパンチの距離に入ろうとする晃貴を、池田はテンカオ、左ミドル、ジャブで止めていく。左へ回り込みながらジャブを打つ池田。晃貴が距離を詰めて右フックを打つと、池田も左フックを返す。池田が右ハイを放つとすかさずワンツーで入り込む晃貴。前に出ての右ストレートをヒットさせる晃貴だが、その直後に池田が飛びヒザ蹴り。さらに晃貴が左右フックからのアッパーを返す。
2R、右フック、ワンツーで入り込む晃貴。池田もジャブとヒザで対抗。ならばと晃貴は右カーフを蹴る。ジャブと前蹴りで距離をとろうとする池田だが、晃貴に右カーフを蹴られる。しかし、池田の右フックで晃貴はダウン。立ち上がるも池田の右フック3連打をガードの上からもらってもフラつき、池田の左右連打でコーナーへ詰まったところでレフェリーがストップ。晃貴はその場に崩れ落ちた。
“倒せる軽量級”を標榜する池田が、見事なKO勝ちを飾った。池田は「55kgのトーナメントに出る選手より俺のほうが強い」とし、金子と玖村を倒すとアピールした。
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▼プレリミナリーファイト第4試合 K-1ライト級 3分3R×河北“KONG”光生(K-1ジム蒲田チームアスラ)KO 1R 2分06秒 ※右フック〇上野空大(Kickboxing gym SEINYUUKI+)
1R、上野は軽快な動きから飛び二段蹴り、ガンマン前蹴り。河北の右フックをダッキングでかわして左へ回り込むと、身体を起き上がらせると同時にサイドからの右ヒザをアゴへ叩き込んでダウンを奪う。
上野はワンツー、ヒザ蹴り、左三日月蹴りと畳みかけ、ヒザはボディと顔面に振り分ける。最後は右フックでダウンさせ、上野の圧倒的なKO勝利となった。
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▼プレリミナリーファイト第3試合 K-1スーパー・バンタム級 3分3R〇内田竜斗(チーム・タイガーホーク/K-1カレッジ2021 -55kg王者)判定3-0 ※30-28、30-27×2×遥心(K-1ジム総本部チームペガサス/K-1カレッジ2023 -60kg王者)
1R、サウスポーの遥心は思い切り左右フックを振り、左ミドルを蹴る。両者ストレートを打ち合うが遥心がバッティングとなり中断。再開後、ワンツーの連打で前進する内田。遥心は左ミドル。
2R、遥心は内田の右側へポジショニングすると左ショートの連打でダウンを奪う。右へ右へとポジショニングする遥心。さらに左ミドル、左インロー、左ハイ。内田が右ミドルを蹴ってくると左でカウンターをとる。ハイキックを打ち合う両者。
3R、パンチを出し合う両者だが空振りが増え、そこからクリンチという展開が続く。内田がバックハンドブローを放てば遥心はバックスピンキック。残り数秒で内田が遥心にロープを背負わせて左右フックを打ったが逆転ならず。
判定3-0でダウンを奪った遥心の勝利となった。
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▼プレリミナリーファイト第2試合 K-1クルーザー級 3分3R〇藤倉 悠(ポゴナ・クラブジム)判定3-0 ※30-27、30-28、30-29×肉弾子(米子ジム)
1R、ダイナミックな動きで左右の蹴りを出して前へ出る藤倉。肉弾子は右へ大きく回り込んで飛び込む機会を伺う。右ロー、右フックの藤倉にコーナーへ詰められると肉弾子が左フック。
2R、肉弾子は右ローを蹴るが藤倉はさらに強い右ローを蹴る。ワンツー・右ローで攻め込む藤倉に肉弾子は右フックを返すが、藤倉は下がって空振りさせる。藤倉がパンチとローでまるでサンドバッグを打つかのように止まってしまった肉弾子へ攻撃を続けた。
3Rも藤倉が右ロー、右ミドルと蹴り主体。肉弾子は飛び込めない状態が続く。右ローを蹴る肉弾子に藤倉は右ロー、右ミドル。肉弾子は右へ大きく回り込み、藤倉がジャブで追う。肉弾子が右フックで勝負をかけるが、時すでに遅し。
判定3-0で藤倉の勝利となった。
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▼プレリミナリーファイト第1試合 K-1スーパー・フェザー級 3分3R×上垣内一成(月心会ラスカルジム)KO 2R 1分48秒 ※飛びヒザ蹴り〇上野奏貴(Kickboxing gym SEINYUUKI+/K-1甲子園2023 -60kg王者)
1R、開始と同時に攻め込んだ上野が左三日月からのヒザ、そして右ストレートでダウンを奪う。右ミドル、左三日月、ヒザとボディを攻めて顔面へにつなぐ上野が、二段蹴りの左三日月からボディへの連打でダウンを追加。上垣内は前に出て来る上野に下がりながらも左アッパー、右フック。しかし上野のミドルキックやボディブローをもらって後退。左三日月でダウン寸前となったがゴングに救われた。
2R、上垣内は上野の攻撃をかわして回り込み、右ストレート、右フック、右アッパーで反撃。すると今度は右ローに狙いを変えた上野が右ローを決めていき、右ハイも放つ。上から落とすような右ローが決まり、下がった上垣内へ上野が飛びヒザ蹴り。これでダウンさせ、上野が多彩な技と戦略の切り替えで見事なKO勝ちを飾った。