2024年7月21日(日)大阪・豊中市の176BOXにて開催される第1部『DEEP☆KICK ZERO 14』、第2部『DEEP☆KICK ZERO 15』において力哉の引退に伴うエキシビジョンマッチの開催、他全対戦カードが発表された。
力哉(BKジム)が引退を発表、それに伴いDEEP☆KICKでは第2部『DEEP☆KICK ZERO 15』にて力哉引退エキシビションマッチの開催を決定。相手を務めるのは過去2回の対戦経験のある麻太郎 (NJKF健心塾)となる。
力哉は1996年12月30日生まれの27歳、DEEP☆KICKを主戦場に早いフットワークとバチバチの打ち合いで会場を沸かしてきたファイター。当時は増田力哉の名前で2017年4月『DEEP☆KICK 32』にてプロデビューを果たすと正木宏幸(NJKF闘遊塾)を相手に2RTKO勝利、デビュー戦勝利を飾ると続く2017年12月「DEEP☆KICK 34」でプロ2戦目、鷹介(魁塾)と対戦するも2RTKO負けとプロデビュー早々にKO勝ち・負けを経験する。
その後はDEEP☆KICK・Hoost Cupなどで着々と戦績を重ねていくと2019年9月『DEEP☆KICK 40』では当時王者の内藤凌太(BELLWOOD FIGHT TEAM)への挑戦権を懸けたトーナメントに出場、自身初のトーナメント出場となると準決勝では後の第4代RISEフェザー級王者の梅井泰成(Mouton)から2度のダウンを奪い判定勝利、意気揚々と決勝に向かうもその後王者となる拳剛(誠剛館)に1RTKO負けを喫してしまう。
【写真】過去2度対戦している力哉vs.麻太郎 2020年12月『DEEP☆KICK 48』ではその拳剛への挑戦者決定トーナメントに選出も準決勝で翔磨(TEAM-ANOTHER)に判定負け、2022年9月「DEEP☆KICK 63」ではこれまたその後王者となった翔磨への挑戦者決定戦に選出、3度目のトーナメント出場となると準決勝では玲翔(Vigor Kickboxing Gym)に3RKO勝利で決勝に駒を進めると決勝では5年前、プロ2戦目で戦った鷹介(魁塾)と2度目の再戦。リベンジに燃えたが結果は判定負けとトーナメントには苦い思い出も強いだろう。
その後は2023年11月『RISE 173』で京介(小比類巻道場)戦の判定負けを最後にリングを遠ざかっていた。最終プロ戦績は8勝11敗、
対する麻太郎はDEEP☆KICK-57.5kg 7位でありプロ戦績は8勝8敗1分、長身を活かした高い技術が持ち味で、両者の対戦経験は2度。2020年7月『DEEP☆KICK 45』の初対戦は大激戦に、甲乙つけがたい内容となると結果は0-2で麻太郎が判定勝利、しかし麻太郎が勝利者マイクにて「11月1日のRISE大阪大会で力哉選手との完全決着戦をお願いします」とアピールし、その言葉通り2020年11月『Cygames presents RISE DEAD OR ALIVE 2020 OSAKA』での再戦が決定、すると今度はお返しと言わんばかりに力哉が1RKO勝利を収めている。1勝1敗となる両者、エキシビションと言えど互いを知り尽くした両者の熱いぶつかり合いとなりそうだ。
また第1部『DEEP☆KICK ZERO 14』では上位ランカー通しのランキング戦、DEEP☆KICK-65kg3位の田邉雅弥(Blaze)vs.DEEP☆KICK-63kg2位のTETSU(月心会チーム侍)が激突する。
田邉はプロ戦績4勝(3KO)2敗で、その全てのKOをヒザ蹴りで奪っている”神のヒザ”を持つ倒し屋。DEEP☆KICKでは昨年4月より始まった-65kg王座決定トーナメントに出場すると、準決勝では悠YAMATO(NJKF大和ジム)を相手に顔面ヒザ蹴りで2RTKO勝利、決勝では石田迅(LEGENDGYM)に1RTKO負けを喫しベルトまであと1歩という所で涙を飲んだ。
昨年10月には地元開催となった『DEEP☆KICK TOKUSHIMA』に出場、山本裕規(teamYAMATO)と対戦すると1Rにこれまたヒザでダウンを奪い判定勝利、しかしKOではなく初の判定勝利となった田邉はリング上で納得のいかない表情をのぞかせていた。それ以来の試合となる今回、再び”神のヒザ”でベルト挑戦への勢いをつけられるか。
対するTETSUはプロ戦績14勝(4KO)6敗を誇り、空手をバックボーンにアグレッシブな攻めが魅力的なK-1グループを主戦場とするファイター。DEEP☆KICKでは2月より始まった当時王者の足利也真登(FightClubRush.)への挑戦権を懸けたトーナメントに出場、準決勝では久保田有哉(TARGET)を相手に1RTKO勝利と上々の結果を収め決勝に。決勝戦は練習仲間でもある古宮晴(昇龍會)とのK-1対決となり、試合は壮絶な打ち合いに。2R終了時点でのオープンジャッジは1-1と完全互角の大激戦となるも最終判定は0-2で古宮、王座挑戦目前で敗北を喫した。
階級を上げての復帰戦となる今回、再びDEEP☆KICKベルト挑戦に向けて同級上位ランカーの田邉討伐となるか。打ち合い上等、アグレッシブな攻めを見せる両者なだけに激戦必至。そしてこの試合の勝者は先の-65kg王者への道も開けてくるだろう。
他のプロ対戦カードも決定。第1部『DEEP☆KICK ZERO 14』ではDEEP☆KICK-57.5kg契約にて、白鳥光希(正道会館KCIEL)vs.亮介(BOSS GYM)、DEEP☆KICK-52kg契約にて聖輝(魁塾)vs.中野星耶(華王州)。第2部『DEEP☆KICK ZERO 15』ではDEEP☆KICK-53kg契約にて礼司(楠誠会館)vs.呼良(K-1ジム福岡チームbeginning)、DEEP☆KICK-70kg契約にてKING弥百希(ROYAL KINGS)vs.榎木友星(ビンチェレあべの)、DEEP☆KICK-53kg契約にて山﨑天輔(VALIENTE)vs.須藤智也(TEAM TEPPEN)、DEEP☆KICK-55kg契約にて若月アル(NJKF R.S-GYM)vs.奥村将真(TEAM TEPPEN)と両部合わせて6試合のカードが発表された。
アマチュア試合も両部合わせて8試合が決定と、これで第1部『DEEP☆KICK ZERO 14』、第2部『DEEP☆KICK ZERO 15』の計22試合が決定した。大会の2週間後の8月4日にはDEEP☆KICK3度目の地方興行となる『DEEP☆KICK ISHIKAWA』も決定しており、2024年下半期もまだまだ激戦が繰り広げられる予感だ。