RISE初参戦の松本(左)がRISE主力選手の直樹を挑発
2019年9月16日(月・祝)千葉・幕張メッセ・イベントホールにて開催される『RISE WORLD SERIES 2019 Final Round』の記者会見が、8月30日(金)都内にて行われたが、最もピリピリとした雰囲気を漂わせたのは第4試合の-64kg契約3分3R・延長1Rで対戦する、RISEライト級6位・直樹(BRIGN IT ONパラエストラAKK)とK-1 WORLD MAX 2010 -63kg Japan Tournament第3位・松本芳道(KICK-DIET吉野町)だった。
直樹は伝統派空手出身で、独特の間合い操作と当て感の良さでRISEライト級の上位選手として長く活躍。タイトル挑戦まであと一歩まで迫ったり、RISEのメインイベントも務めたりと主力選手の一人だ。7月大会では『KNOCK OUT』で活躍した元J-NETWORKライト級王者・前口太尊(PHOENIX)を迎え撃ち、パンチのラッシュで3度のダウンを奪って1RでKO勝ちを収めている。
その直樹が今回迎え撃つ松本は、強打と飛びヒザ蹴りを武器に大月晴明らを破りK-1 WORLD MAX2010日本トーナメント第3位。新日本キックボクシング協会の日本ライト級王座に就いた後、プロボクシングに転向すると10勝(8KO)2敗の戦績を残し、東日本新人王トーナメント準優勝も果たした。その後、引退してリングを離れていたが今年1月の『KNOCK OUT』で突如復活。元J-NETWORKスーパーライト級王者・杉本卓也に勝利すると、4月には前口太尊にも勝って連勝したが、6月の『BOM』ではムエタイの強豪パコーンに打ち合いを果敢に挑むも敗れた。RISEには今回が初参戦。
松本は「関係者の皆さま、試合に呼んでくれてありがとうございます。しかも、イージーな相手を用意してくれてありがとうございます。試合は俺が簡単にぶっ飛ばします」と、不敵な態度で宣戦布告。それに対して直樹は「時は来た。それだけだ」と、プロレスラーの名言を引用して松本の挑発には乗らない。
KNOCK OUTで復活する際、「KNOCK OUTの選手はみんなパンチがヘタクソ」との言葉を発した松本。ではRISEの選手はどうなのかと聞くと「まだそんなに見てないんですが…那須川天心選手は上手い、天才。あとは白鳥大珠選手も上手いなって感じ」と意外にも高評価のコメント。直樹のパンチのことも聞かれると「攻撃が全て硬そうだし、パンチも硬そう」とこれも高評価。しかし、「でも俺には当たらない」と付け加えることは忘れなかった。
すると直樹は「TEPPENの方ですか? TEPPENの選手ばかり褒めていますね」と笑い、「パンチが硬いって言われましたが、僕は身体が固いので精いっぱい頑張ります」とおどけた。
そして会見終了後、両者のツーショット撮影になると松本はつかつかと直樹に歩み寄り、何事か語り掛けたが直樹は無視。すると松本は腕で直樹を押して睨みつける。それまでは笑みを浮かべていた直樹もこれにはカチンときたかにらみ合い、押し合いとなり、関係者が2人の間に割って入って撮影は中止となった。
遺恨を生んだ両者の戦い。激しい一戦となりそうだ。