ATTで堀口恭司、パントージャらと練習「トップに行けるんじゃないか、と思えるような練習ができた」
──2月のRTU優勝を経て、遂にUFCデビュー戦を今週末に迎えますが、そんな現在の心境を教えてください。
「昨年から出場していた『ROAD TO UFC(RTU)シーズン2』を含めて、海外で試合する中で、今回は一番緊張してなくて、普通にいい感じで(ファイトウィークに)入れてるなって感じがしています。RTUでの3戦はUFCとの契約が“決まるか、決まらないか”がかかっている試合だったので、やっぱり自分はUFCに出場できなければ意味がないと思っていたなかで、ここで負けたらまた1年かけての挑戦(に逆戻り)になってしまうと思っていたし、多分そういうこともあったので緊張というか、そこは結構、精神的に……何て言うのですかね、自分の中でRTUに臨む1年間、気持ち作ってきたので。思えば多分、どこかに不安のような気持ちも少しあったのかな……っていう気もします。だからUFC本戦での初戦になったら意外と緊張しないなって。心境としては、いつも日本でやるみたいな感じで、すごくいい感じです!」
──UFCとの契約にサインをしてから、選手として練習での取り組みを含めて変わったことなどはありますか?
「特に、UFCに向けてだからといって変えたりしたことはありませんが、試合が決まってからは普通に出稽古も増やして、1日しっかり二部練をやるということを徹底して、試合前1カ月間はやってきました」
──2月の優勝後、米国修行でアメリカン・トップ・チームに行かれたのは、どういった課題や目標からですか?
「アメリカには、“今の自分の実力がどんなものなのか”ということを知りたかったから行ったというのが一番大きくいです。練習としての課題は、あっちの選手に触れて慣れるっていうのもあるし、トップ選手たちから少しでも技術を盗めればいいなと思っていました」
──そのトップ選手のなかにはUFCフライ級王者に君臨するアレクサンドル・パントーハ選手もいますね。自分の目標とするポジションの選手と手を合わせるとき、そのことを意識しましたか?
「“UFC王者のパントーハだ!”みたいに意識はしなかったというか、もちろんパントーハがチャンピオンなのは事実なので、“俺はそのベルトが欲しい”って思うぐらいで(笑)、練習としては普通に組んでいました」
──そのパントーハとの練習も含めて、目的としては実力を測りに行ったとのことですが、手応えはいかがでしたか?
「そうですね、全体を通して“トップに行けるんじゃないか”と思えるような練習ができました」