ムエタイの2大殿堂のひとつであるラジャダムナンスタジアムの6月度ランキングが公式サイトにて発表され、女子ミニマム級(105LBS=47.6kg)が新設されたことが分かった。
新設されたランキングには10位以内にタイ人選手が8人だが、日本人選手2名もランクイン。“天才ムエタイ少女”として知られる伊藤紗弥(尚武会)が2位と上位につけ、17歳の無敗最強ムエタイ女子高生カナ・エクシンディコンジム(=押川香菜/エクシンディコンジム)が7位となった。
1位はモンクットペット・ペットプラオファー(タイ)。タイ南部ソンクラー県出身の19歳で、今後タイ本国の女子ムエタイ界を背負って立つことが期待されている。対日本人では2023年12月の『RISE』で宮﨑小雪(TRY HARD GYM)にRISEルールで敗れているものの、ムエタイルールでは2022年10月にKAREN、2023年5月の『ムエローク』で藤原乃愛、9月の『RWS』では伊藤紗弥に勝利している強豪だ。6月30日(日)愛知・名古屋国際会議場イベントホール『Suk Wanchai MuayThai Super Fight』に来日し、シュートボクシング日本女子アトム級王者MISAKI(TEAM FOREST)と対戦することも決まっている。
さらに3位にはパヤーフォン・バンチャメーク(タイ)がランクイン。パヤーフォンは2022年6月の「K-1 WORLD GP初代女子アトム級王座決定トーナメント」の1回戦でMIO、決勝では菅原美優を破り、タイ人女性初のK-1王者に就いたが、2023年3月の初防衛戦で菅原美優にリベンジを許し、王座を失った。7月には松谷綺にも判定負け。所属名をブアカーオと同じバンチャメークとし、2024年4月のRWS JAPANでムエタイに復帰。伊藤紗弥と対戦したが判定で敗れた。
7月14日(日)千葉・TIPSTAR DOME CHIBA『RWS JAPAN 2024』(U-NEXT配信)では、パヤーフォンvs.カナが決まっており、ここでカナが番狂わせの勝利を奪えばランキングが上がることは確実。近い将来行われるであろう、同階級の初代王座決定戦へ近付くことになる。
伊藤も同大会で4位ノンパーフォン・ファミリームエタイ(タイ)と対戦することが決まっており、ここは勝利して2位をキープしたいところだ。
日本人初の女子ラジャダムナンスタジアム王者になるのは伊藤か、押川か。