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【UFC】平良達郎が米国『MMA HOUR』に出演「パントージャ、僕と日本で戦ってくれませんか?」「朝倉海選手のUFC参戦を楽しみにしてる」、朝倉海は「誰とでも戦う準備はできている」

2024/06/20 14:06
 UFC6連勝でフライ級5位にランクされた平良達郎(THE BLACKBELT JAPAN)が19日(日本時間20日)、米国の『The MMA Hour With Ariel Helwani』に出演。今後の目標をあらためて「日本人初のUFCチャンピオン」とし、その舞台を「東京ドームで戦いたい」と希望。また、朝倉海のUFC参戦を「楽しみにしている」と語った。 平良はなぜおたつロックから「煽った」のか  6月15日(同16日)の『UFC Fight Night: Perez vs. Taira』(U-NEXT配信)のメインイベントで、フライ級5位だったアレックス・ペレス(米国)を、2R TKOに下した平良。  ペレスの外側からの大きな打撃をガードしながら、右アッパー、首相撲ヒザと内側からの打撃で応戦し、2Rには自らシングルレッグでテイクダウン。バックを奪うとおたつロックから煽ってのグラウンドへの引き込みでペレスを負傷させ、TKO勝ち。戦績を「16戦無敗」としていた。  しかし、ペレス戦の1Rは、打撃の手数で受けに回り、蹴り足を取られてのテイクダウンで下になったこともあり、ジャッジ3者が10-でペレスを支持する内容だった。  そのことをアリエル・ヘルワニから問われた平良は、「うーん、振り返ってみて、1Rは対戦相手が取って、僕の手応え的には“自分がやられていた”という感覚は無かったんですが、相手の手数もあったので、後からコーチらと反省しました」と初回を落とした要因を分析している。  2Rのおたつロックは、「背中に乗っているときに、やっぱりバックチョークのディフェンスは上手だなと感じて、そこからは、グラウンドに持っていこうと思っていました。あのポジション(4の字ロックと二重がらみ)は得意な技で、(ペレスの怪我は)アクシデントのひとつではあるけど、アレックスが耐え過ぎたらああいう展開になることも分かっていました」と、ペレス負傷の要因となった、スタンドでの防御について語っている。  では、ペレスはどうすれば、良かったのか?  そう質問された平良は言葉を選びながら、「ケージから離れていたので、グラウンドの展開で処理するのが良かったのかなと思います」と答えている。  テイクダウンからバックを狙う平良に、マット側に向いて四つん這いになってヒザを立てて立ち上がったペレスは、平良を背負いながら金網際に戻っている。ケージを使って平良を押し付けバランスを保つためだった。  しかし、最初は鼠径部に足をかけていた平良は、すぐにボディトライアングル&二重がらみのおたつロックに移行。よりペレスをコントロールできる形で、首を狙いながら「左手でオクタゴンの柱を押して」、金網から遠ざけている。  さらに右足をペレスの対角の左ヒザ裏にロックしたまま上半身を大きくマット中央側に倒して、さらにペレスを支点の無いところへと誘っている。  このロデオのような動きにも崩れず耐えたペレスだが、対角の右手を左手で縛った平良は、手綱を引くように捩じって後方に引き込むと、ペレスは耐えきれずにグラウンドへ。倒れた瞬間、ペレスは「アーッ」と声を挙げながら荷重がかかった右ヒザを押さえた。  狙っていた動きながら、相手の負傷に平良は、「ほんとうはあの後の2分で、パウンドかバックチョークの練習をすごいしていたので、それで極めたかったです」と最後の瞬間を振り返っている。 [nextpage] 朝倉海選手のUFC参戦を楽しみにしてる  試合後の恒例の決め台詞『アイム・ハッピー・サンキュー』は、「(UFC)デビュー戦のときに、英語で何か伝えたいと思った時に自然と叫んでました」と言い、「ナンバーシリーズとか大きい会場で『アイム・ハッピー・サンキュー!』を叫びたいですね。(その言葉のTシャツは作らないのか?)いつか、早く作りたい」と答えている。  オクタゴンの中では、兄・平良龍一が、マイケル・ビスピンのインタビューを通訳した。キックボクシングからプロ修斗でも勝利している龍一は、本誌の取材に「MMAを知ることで達郎のやっていることをより理解したい」と語る。  弟の達郎も「英語はお兄ちゃんがたまに教えてくれます。目標としては次の試合、次の次の試合では全部英語で会話できるようなくらい勉強したいと思います」と言う。  米国でのインタビューらしく、野球からMMAを始めたきっかけも問われた平良は、「高1で野球を止め、兄の誘いでパラエストラ沖縄(現THE BLACKBELT JAPAN)を見学し、入門しました。コーチが怖かったから野球を止めて(笑)。そのときにお兄ちゃんが(格闘技に)誘ってくれて。怖いけど一緒についていきました」と説明。  ヘルワニから「野球を止めた後悔は?」と問われ、「アイラブベースボール、ポジションはショートとセカンドをやっていましたが、やっぱり身体が小さくてホームランとか打てなかったから野球は止めました。(続けておけば?)野球を続けて大谷翔平と一緒にメジャーリーグのグラウンドに立ちたかったなという気持ちはあります(笑)」と米国ファン向けにリップサービスしながらも、「もし続けていたら大谷や野茂(英雄)のようになれていた?」の問いには、「野球選手にすごく憧れはあったんですけど、やっぱり絶対になれていなかったと思うので、MMAにはすごく感謝しています」と笑顔で答えている。 『ゴング格闘技』で表紙を飾った気持ちも聞かれ、「雑誌の表紙なんて初めてだったんで、UFCファイターになったらスゲーなって嬉しかったです」という平良。 「UFC最初に来たときにここまで来れると思っていたか?」と問われ、「正直、UFCで6試合したら、どっかで負けるだろうなって、来る前の自分だったら思っていたかもしれないですね。でも来る前からベルトを獲るという思いは変わってないです」と、「来る前の自分だったら」と吐露しながらも、「UFCに参戦」してからは、勝利の自信を得て、ベルト獲得を確信していることをうかがわせた。  UFC史上最高の日本人選手を「岡見勇信選手、堀口恭司選手。あとやっぱり山本KID(徳郁)選手が個人的には好きです」と話した平良は、ヘルワニから「宇野薫や桜井“マッハ”速人、近藤有己、山本喧一、岡見勇信もUFC王座に挑戦しているけど、ベルトは獲れていない。あなたの目標は?」と問われ、「やっぱり日本人初のベルトを巻くのが目標です」と、きっぱりと力強く語る。  その瞬間を迎える場所は、さいたまスーパーアリーナか東京ドームのどちらがいい? と問われ、「I want to fight in the Tokyo Dome」という。  どちらでもビッグマッチとなるが、そこにはRIZINバンタム級王者としてUFCに参戦する朝倉海も名を連ねることになるだろう。朝倉はまだ、フライ級かバンタム級のどちらで戦うかを表明はしていないが、「朝倉海選手と対戦して欲しいというファンの意見もありますが?」と問われた平良は、「うんうん、まあ、朝倉海選手も日本で凄い有名なファイターですし、実現すれば僕も嬉しいですし、彼のUFC参戦を、僕自身も楽しみにしてる一人です」と回答。  20日には、朝倉海も「I'm ready to fight anyone(誰とでも戦う準備はできている)」とXに投稿している。 [nextpage] パントージャの前戦を見て「僕はエルセグみたいにならないよ」 【写真】グラップリング、ムエタイも巧みなエルセグを判定3-0で退けた王者パントージャ(右)Zuffa LLC/UFC  UFC無敗の6連勝をマークした平良の今後の練習環境は、これまで通り、沖縄とコロラドを行き来する形になるという。 「日本とアメリカを行ったり来たりするような生活をしようと思っています。エレベーションファイトチームのコーチや選手たちにもすごく感謝しています」と語る平良は、「次でタイトル戦は、流石にまだ早い?」と聞かれ、「タイトル戦の準備はできているし、急にトップ5に入って、誰とやっても面白いなってすごくワクワクしています」と、目を輝かせる。  現UFC世界フライ級王者のアレッシャンドリ・パントージャ(ブラジル)は、5月のリオ大会で、当時10位だったスティーブ・エルセグの挑戦を受けて、5R判定勝ち。2度目の王座防衛に成功している。  試合はエルセグの右ヒジで出血するなど、打撃で苦しめられた王者だったが、組み技で上回り、地元でベルトを再び腰に巻いた。  その試合を「一言で言うとチャンピオンはほんとうにタフだな、という印象です。でも“僕はエルセグみたいにならないよ”って思いました。素直に」と評した平良は、最後に「パントージャにメッセージを」とうながされ、「パントージャ選手、僕と日本で戦ってくれませんか? ほんとうにTUFの頃から観ていて凄く良いファイターだと思うんですけど、僕が勝ってチャンピオンになります」と、あらためて対戦を呼び掛けている。  前述の通り、日本人でUFC世界王者は生まれておらず、アジアでも男子でUFCチャンピオンになった者はいない(※女子では中国のジャン・ウェイリーがストロー級王者に)  現時点でアジア人の男子最高位は、ウェルター級3位のシャフカト・ラフモノフ(カザフスタン)でUFC6連勝中。同じく6連勝の平良がフライ級5位、そしてバンタム級7位のソン・ヤドンが7位につけているが、3月にピョートル・ヤンに敗れ、王座戦線から一歩後退している。  果たして平良は、アジア男子にUFC初のベルトをもたらすか。 ◆UFCフライ級ランキング(6月18日付)王者 アレッシャンドリ・パントージャ1 ブランドン・ロイバル2 ブランドン・モレノ3 アミル・アルバジ4 カイ・カラ・フランス(8.17 エルセグ)5 平良達郎(6.15 vs.ペレス)6 ムハンマド・モカエフ(7.27 vs.ケイプ)7 アレックス・ペレス(6.15 vs.平良達郎)8 マネル・ケイプ(7.27 vs.モカエフ)9 スティーブ・エルセグ10 マテウス・ニコラウ11 ティム・エリオット12 マット・シュネル13 タギル・ウランベコフ(6.15 ジョシュア・ヴァン戦が中止)14 ダビッド・ドボジャーク15 コーディ・ダーデン(7.20 ブルーノ・シウバ) ◆UFCバンタム級ランキング(6月18日付)王者 ショーン・オマリー1 メラブ・ドバリシビリ2 コーリー・サンドヘイゲン(8.3 vs.ウマル)3 ピョートル・ヤン4 マルロン・ヴェラ(8.3 vs.フィゲイレード)5 ヘンリー・セフード6 デイブソン・フィゲイレード(8.3 vs.ヴェラ)7 ソン・ヤドン8 ジョゼ・アルド9 ロブ・フォント10 ウマル・ヌルマゴメドフ(8.3 vs.サンドヘイゲン)11 カイラー・フィリップス12 マリオ・バティスタ13 ドミニク・クルーズ14 ジョナサン・マルチネス15 ペドロ・ムニョス
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