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タイを主戦場として活躍する福田海斗(キング・ムエ)が1月18日の「True4U スック ムエマンワンスック」(ルンピニースタジアム)セミファイナルに登場、直前に対戦相手と契約体重が変更となるハプニングに見舞われながらも元ランカーのシンラパタイに判定勝利を収めた。
福田の対戦相手は当初、「CPトーナメント」1回戦として同じく元ランカーのガイパー・13リアンリゾートに決まっていたが、ガイパーは試合前日17日の減量中に体調を崩して倒れ、試合をキャンセル。1週間後の今月25日の同興行に出場が決まっていたシンラパタイ・ピウワヨーに白羽の矢が立った。
シンラパタイは現在は外れているが1年ほど前にはラジャダムナンスタジアムのフライ級ランキングに入っており、最近の試合では12月7日の「True4U」興行セミファイナルに出場、判定勝利を収めている。
シンラパタイは25日の試合が決まっていたとはいえ、1週間前ということで福田と同じ116ポンドに落とすことはできず、シンラパタイ122ポンド、福田は2ポンド増えて118ポンドという変則的な契約体重となり福田は強豪相手に4ポンドのハンディを背負うこととなってしまった。
とはいえ、これまでの実績と勢いから4ポンドハンディながら試合前賭け率は福田が2-1とリード。福田に対するギャンブラーの信頼はかなり厚いようだ。
第1ラウンド、試合はシンラパタイが序盤から得意の前蹴りで福田を突き放すが、福田は焦ることなくじわじわプレッシャーをかけていく。
第2ラウンド、福田はさらにプレッシャーをかけていくがシンラパタイの前蹴りのタイミングがよくなかなか中に入れない。
第3ラウンドに入り、福田は右ミドルから入りパンチの連打、そして右ヒザのコンビネーション。シンラパタイは若干動きが止まるが福田の入り際に鋭いハイキックを合わせる。プレッシャーをかける福田に対し、シンラパタイは下がりながらミドルを合わせるテクニックで対抗。第3ラウンドが終わって4-1と賭け率は若干福田がリード、出足が良い福田に期待が集まっているようだ。
第4ラウンド、福田の前進は止まらずシンラパタイは左ミドルを合わせるが、福田はすぐにパンチを返し印象を良くする。フェイントから左フックを当てパンチの連打、そして首相撲に持ち込み良い体勢をキープ。中盤には左ヒザのテンカオから首相撲でシンラパタイをコカすことに成功。押されながらも左ミドルを合わせるシンラパタイだが福田の勢いは止まらず、福田の返しの右ストレートで顔が跳ね上がりさらに後退。ロープ際で放った右ミドルを福田がキャッチ、そのままコカし技! 倒れ際に福田がミドルをヒットさせ、この一撃で大きく賭け率が福田に流れた。第4ラウンド終了時で賭け率60?1という大差がつき、福田の勝利は目前となった。
最終ラウンド、福田はあからさまに下がることはせず、右ミドルでリードを保つが後がなくなったシンラパタイも前に出てミドルを連打。福田はコカされる場面もあったがこのままリードを保ち判定勝利を収めた。
直前に対戦相手や体重が変更となったが、集中力を途切れさせることなく強豪相手にハンディを与えた状態で勝利を収めたことは大きい。すでに次回2月15日(金)の「True4U」興行への出場が決定し、「CPトーナメント」の2回戦として現在ルンピニースタジアム スーパーフライ級8位、ラジャダムナンスタジアム フライ級7位のサックシー・ギャットムー9との対戦が発表された。
さらにビックネームとなりつつある福田、次戦は現役ランカーとの戦いとなるが日本人ファンのみならずタイでも福田の勝利に期待するファンは多い。ぜひ次戦も勝ち抜いてさらなる飛躍に期待したい。
◆1月18日(金)「True4U スック ムエマンワンスック」
▼第3試合セミファイナル
×シンラパタイ・ピウワヨー(タイ)
[判定3-0] ※49-48×3
○カイト・ウォーワンチャイ(キング・ムエ/元プロムエタイ協会フライ級王者・「True4U」115ポンド王者)