DEEP、GLADIATOR、グラップリング等で活躍し、引退後はファイターや大学レスリングのサポート、Bloom FC実行員会、BreakingDownの公式レフェリーとしても活躍していた鬼木貴典氏が2024年6月14日18:08に亡くなった。51歳だった。15日夜に鬼木氏の妻・夏美さんが鬼木さんのX(旧ツイッター)を通じて発表した。
鬼木氏は5月18日に末期がんで余命2カ月であることを告白。保険のきかない自由診療に最後の望みをかけるべく、DEEPは試合会場での募金活動、BreakingDownではクラウドファンディングなど格闘技界では治療支援の輪が広がっていた。
夏美さんの発表を受け、朝倉海は「鬼木さん、最後まで戦う姿に僕らが勇気をもらいました。いつも優しい笑顔でBreaking Downの会場を明るくしてくれてありがとうございました。ご冥福をお祈りします」、白川陸斗は「心よりご冥福をお祈り申し上げます。先日BreakingDownの会場でお会いした時、自分の事より僕の来月の試合の事を気にしてくれたり、アドバイスをくれたり本当に心の熱いお方でした。改めて鬼木さんを支援して頂いた皆様本当にありがとうございました」と投稿したほか、多くのBreakingDown関係者が追悼メッセージをSNSに投稿。
【写真】現役時代の鬼木氏の雄姿 4月下旬に行われた『巌流島バーチャルファイト』にて、鬼木氏のレフェリングで試合をした渡慶次幸平は「鬼木さんが当日渡されたであろう台本を見ながら、巌流島レフェリーとしてセリフを時折ハニカミながらも一生懸命に練習されていたのが凄く印象的です本当に懸命にやられてたんですね。1ヶ月半程前に僕の試合を担当してもらった時に笑顔で試合後にナイスファイトって声かけてもらいましたね…バッチリ裁いてくださり、ありがとうございました! あまりにもバッチリ裁いていらしたので、こんなにも大病してる事が分かったのは後日のポストでした。そこから、本当にあっという間に亡くなってしまい信じられません…。ご冥福をお祈りします」と書いている。
鬼木氏が現役時代に出場していたDEEPの佐伯繁代表は、「鬼木さん、お疲れ様でした。出会ったのは20年以上前。DEEPで試合したり、興行やったり、マネージャーしたり、温泉行ったり、喧嘩したり色々あったけど楽しかったよ。ご冥福をお祈りします」と想いを綴った。